マスター☆ロッド げいんざあげいん

第三章 プロローグ


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「ふーい、今日も頑張ったなー……」

 そう呟いて徹はベッドへと大の字に倒れこむ。徹の横には汗に塗れて体を上下させる、シンシア、アルテ、カレンの三人が同じく横になっていた。それぞれの股間からはびゅぷ、と徹の精子がだらりと、垂れている。

 しかし、一息ついたのもつかの間、徹は起き上がり、息も絶え絶えのカレンへずぶり、とペニスを挿入する。

「いやぁ、だめだよカレンちゃん……、そんな気持ちよさそうな顔して余韻に浸られると、その、燃えちゃうじゃないか……!!」

 ひぁ、と体を駆け巡る快感の波に意識を預けていた彼女の体かビクンと震える。

「んああっ、――あっ――あっ、はぁはぁ、んっ、あっ、んっ」

 熱く蕩けるような肉棒がカレンの膣をかき回していく。たったそれだけで、カレンの劣情はまた酷く煽られてしまうのだ。

「あん、徹様、そこ、だめぇ んぁあああ……、そこぉ――きもちぃぃ……」

 普段は気の強い彼女だがいざ情事となると、とたんに素直に体を開くカレン。長くじっとりと快感が持続する行為を好む彼女はその豊満な容姿とも相成って、気持ちよさを求めながら、無防備に惚けるその表情は非情にエロスな雰囲気であった。

「徹さまぁ、ボクも、ボクもいじめて下さいぃ……」

 そんなカレンの様子を見て、擦り寄ってきたのはアルテである。カレンとは対照的に強く鋭い快感と被虐の欲求が強い娘である。その裏返しか反動かカレンにだけは強い征服欲を持っており、徹の目の届かないところで、お互いに調教しあっていたりするなど、肉便器となった今でも仲の良い二人であった。

「よーし、ほら、カレンちゃん、後ろから突いてあげるから、アルテちゃんを弄ってあげなさい」


「ん、――あ、ふぁあい」

 と、一旦徹の肉棒が抜かれるのを確認すると、まどろみながらカレンは体制を入れ替える。
 そして、徹は再び完全に突き出されたカレンのお尻にズブリとペニスを差し込むのであった。

「んっ、あああんっ、徹さまぁ……、奥、擦られるのすきぃ……」

 ぬっちゅ、ぬっちゅ、と再びカレンの体が揺すられ、そしてカレンの目の前でアルテが足を開く、何を求めるまでも無く、好きにして、と訴えかけるその仕草に、カレンの中の嗜虐心がムクリと立ち上がる。

「ふふふ、アル、可愛い子、たっぷり弄ってあげるわ――」

 カレンの指がアルテの尻穴へとずぶずぶと沈み込む。

「ひぃ、ひぅううう、カレンっ、いきなりはキツイようぅ……っ」

 その声とは裏腹にアルテの肛門は、ぬっくぬっくとカレンの指を受け入れる。

「うふふ、――あああんもう、ホント憎たらしいくらい可愛いんだから、アルは……」

 んっ、あっ、と徹に後ろからずんずんと突かれ、蕩けそうになる頭を堪えながらカレンは、もう一方の指で、アルテのクリトリスをきゅ、と捻る。

「ひゃああん!! だめぇ!!」

 その瞬間、ギチ、とアルテの尻肉がカレンの中指を噛み付くように絞り込む。そんなアルテを愛おしそうに見ながら、カレンはクリを尚もぐにぐにと刺激しながら、ゆっくりと中指に食らいつくお尻からずるずると指を抜いていく。

「ふぁああああ、――あああああ……いく、いくぅうっ――んああああっ」

 ちゅぽん、と指がアルテの尻穴から吐き出されると同時に、アルテの股間からぶしゃり、と潮が吹き出され、カレンの顔へとかけられる。びゅーっと、カレンに暖かい愛液がかかる度に。カレンの膣肉が徹のペニスをぐいぐいと締め付ける。びくん、びくん、と時折小刻みに震えているのは、細かな絶頂をカレンが迎えているのであろう。

「うふふ、アル。かわいい」

 カレンは絶頂の余韻に浸るアルテに対し、お構いなしにまた尻穴へと指を沈めていく。予想される快感に、アルテは期待を込めながら花弁を引くつかせるのであった。そんな様子をシンシアはとろんとほうけたように見つめている。先程から徹の指によって花弁をぐちゃぐちゃに掻き回されて、何度も絶頂に達しているからだ。

「と、徹様。ああんっ、もう、ゆるしてぇ、しんしあ、くりもあそこもおしりも、もうだめなの、これいじょうされたら――もうでちゃうの」

 肉便器の中では一番年上なシンシアだが、快感を貪れば貪るほど理知的な外見が剥がれ、幼児的な口調になっていく。聖職として押さえつけられていた彼女の羞恥と被虐は思っても見なかった徹との出会いによって強引に目覚めさせられてしまった。

「シンシアちゃん、そんなこと言って出したいんでしょ? 素直に言わなきゃ、もう指止めちゃうよ?」

 膝立ちで徹の横に縋りついているシンシアの瞳が潤んで徹を見上げる。

「でも、あっ、でもでも、ふぁあん、恥ずかしいの、だしちゃうの恥ずかしいのぅ!!」
「うーんそれじゃ、ダメ、おあずけだよー?」

 根元まで埋没し、ちゅくちゅくと掻き回されていた徹の指が、ぬぽ、という音を立てて現れる。徹はシンシアに見せつけるように指を彼女の眼前まで持って行き、ぬらつくその指で唇を犯し、そして胸元へとおろし、乳首をぴちぴちと弄ぶ。

「あぁん、徹様ぁ、いじわる……いやぁ……」

 もはや徹の指により火照らされた体は胸や唇などの刺激では、より掻き立てられるだけである。

「んじゃ、わかるよね?」

 そんな徹の言葉に、シンシアは諦めたように徹への『お願い』をする。

「――しんしあ、いきたいの、だからいじってほしいの、おしりをずぶずぶされて、あそこをちゅくちゅくされて、くりをこねこねして、いきたいの、――とおるさまの指でぷしゃってさせて、しんしあのはずかしいあそこから、いやらしいおしっこださせてほしいの」

 その瞬間徹の股間の血管にこの上ない血流が流れ込み、人として最高硬度の肉棒がカレンの膣内で膨れ上がる。

「あ、あああああん!!」

 カレンの嬌声とともに徹の肉棒が引きぬかれ、そしてシンシアのアソコにずぶりと差し込む。

「ふぁああああああん、とおるさまあああ、しんしあ、きもちいいいいいいい!!」

 それは獣のような前後運動であった。膝立ちのシンシアの体を抱え込み駅弁で抱え込むと、ベッドの上で仁王立ちになり、ずんずんずんずんと突きあげていく。

「うおおおお!! シンシアちゃん!! シンシアちゃん!! やっぱお前、かわいいなぁ!! そんな可愛い肉便器にはご褒美だ、何出してもいいからおもいっきり気持ちよくなれぇ!!」

「ああああ、すごぃいいい!! とおるさまぁ!! すき、すきいいいい!! しんしあはっ!! とおるさまの便器ですぅううう!! あああああん!! あつくてとけちゃうぅうううう!!」

 ずっちょずっちょと、ベッドのたわみと徹の突き上げが、シンシアの下半身を一気に溶かしていく。

「ふぁああああ!!、いく、しんしあいきます、とおるさまのちんぽで、だしちゃいますぅううう!! ――ああああああああん!!」

「おれもイクぞ!! シンシアあああああああ!!」

 どくん、と徹のペニスから精子の塊が発射され、そしてシンシアの膣内に熱く広がる。その感覚をシンシアの子宮が感じ取った時、彼女の下半身は制御を失う。

 ――ぶしゃっ、――ぶしゃっ

 という、噴水の様な潮吹き、そして、だらし無く蕩けるシンシアは、強引に痙攣し、いきむ下半身を止められない。

 ――ちょろ、

 と、シンシアの股間から愛液ではない何かが垂れ落ちる。

 ――じょろ、じょろろろろろ。

「あぁぁ……、とまらないのぉ……でも……きもちい……、とおるさまぁ、すきぃ……」

 ひくひくと余韻に浸るシンシアとともに、徹は再びベッドへと倒れこむ。そしてそれに寄り添うようにアルテとカレンがまとわりつき、互いの体を慰め合う。

「うーぃ、あー、みんな可愛いのはいいんだけど、キリがないなぁ……」

 そう徹が呟き視線を動かすと、



 『第七回、忠実な下僕にもおこぼれが必要でござるよ大会議』

 と、書かれた衝立をもって無言の抗議をするカイルがそこにいた。

「なんだ、いたのか」と、徹が、
「あら、いたのね」と、シンシアが、
「ああ、いたんだ」と、とアルテが
「げ、なんでいるの?」と、カレンが

 4人が4人とも実にわざとらしく、カイルへと冷たい視線を投げつけるのであった。

「――ちょ、しー姉とアルとマスターはまだしも、『げ』、なんだ、『げ』って。――おいカレン、お前ちょっとおっぱいがデカイからって調子乗ってるんじゃねっスか? こちとら徹様の下僕序列第二位のカイル様ッスよ? しー姉ぇなら兎も角、舐めた口きくと、自分のビッグコックで、その淫乱マンコをぐちゃぐちゃにしてやるから、さっさと、股を開くがいいっス!! それが嫌ならせめて咥えるか挟むッスよぉおおおお!!」

 ばばっとカイルが下半身の装備を脱ぎ捨て、フリフリと、股間をさらけ出す。

「えー、やだー、徹様、こわーい」

 まったく感情がこもっていない声でカレンは徹へと抱き、ぷにょん、と徹の胸板にカレンのおっぱいがあたって歪んだ。

「あっはっはっー、カレンちゃんのおっぱいは気持ちいなぁ、乳首もコリコリしてほんとえっちだ。これはカイルにはやれないなぁ!!」

 と、揉み揉みとカレンの胸をまさぐり出す。

「くぁーーーーーーーっ。徹様!! ちょっとこの頃色ボケが過ぎるッス!! 自分としー姉ぇをぶっ壊した時のあのカリスマ性はどこにいったスか!! 何がいいたいかっていうと、ぶっちゃけずるいっス!! 自分も思い通りにエロいことできる肉便器が欲しいッス~~~~~~~~!!」

 ばたばた、と手足を投げ出し駄々を捏ねるカイル。そんな様子を見て面倒くさそうに徹は起き上がる。

「……しようがねぇな、これやるよ」

 ぽいっと黄金の塊がカイルの目の前にぽて、とおとされる。

「ひょ、なんスか、これ?」

 カイルが拾い上げた黄金の塊、それはマスターロッドと同様に金色に輝く小型のスコップであった。

「なんかさ、マスターロッドがレベルアップしたんだってよ、だから腑分けとか言ってたなー、折角だからお前にやる、好きに使っていいよ」

 その徹の言葉に、カイルは徹を見上げ、

「マジっスか、マジっスか!! つまりこれってあれッスよね? これであーしてこうすれば自分にも無敵ダンジョン作れちゃうとかそういう話っスよね? うっひょ~~~~!! ここ一ヶ月で散々地獄見せられて辛酸舐めさせられてきたけど、今なら言えるッス。徹様最高ッス!! よ!! 世界一!! 迷宮の王!! 自分、徹様に人格変えられて良かったッス~~~~!!」

 うへっほいと、スコップをくるくる回すカイルを見て、徹は溜息をつき、口を開く。

「はっはっは、まあ所々殴ってやりたい部分もあるが、まあいい、特別だ、好きにしろ、基本的には自力で掘った空間じゃないと効果でないからな、そこんとこ気をつけるんだぞー?」

「わかってるスよぉおおおおおおおおおお……」

 と、徹が言い終わる前に、カイルはマスターロッド(株分け)を片手にダンジョンを飛び出していくのであった。

 静寂が部屋を包む。

「あらあらそうそう、お食事の準備しなきゃ」
「それならボクはお風呂準備してくるね?」

 シンシアとアルテがパタパタと日常へと戻っていく。

「で、実際のところ、どうなの?」

 と、やわやわと胸を揉まれつつ聞いてくるカレンに、

「――まあ、なんというか、餌だな」

 と、徹はニヤニヤといやらしい笑いを浮かべるのであった。












 そして、今、カイルは人生の危機に陥いっていた。彼は両腕を後ろ手に縛られ、項垂れるように座らされ、そしてその首は槍の長柄で左右から交差するように押さえつけられている。

(こ、これはどういうことッスか?)

 口には猿轡が被せられ、発言することも許されない。周りを見渡せばそこは荘厳な装飾が施された立派な城の内部であり、カイルが跪かせられているのは踏めば反発するフカフカの赤い絨毯であった。

(ここ、王城ッスか!?)

「――それで、この者が黄金の錫杖をもって迷宮から出てきたのですか?」

 不意にカイルの耳に飛び込んできた、透き通る様な高い声。槍にの圧力に抵抗しながらふと、顔を上げると、そこには美しいドレスを着た少女。

(あれ、あれ、ローラ姫じゃないッスか!!)

 徹の迷宮を領内に有する国、ヴィランドル王国。カイルもシンシアもカレンもこの国の出身である。そんな彼らの一番のお偉いさんである王様の6番目の娘にして王位継承権第3位の美しい姫君。流れるようなストレートの金髪と、愛らしく整った小顔。今年で13回目の誕生日を迎え、体も丸みを帯びかけてきている彼女は、幼さと大人っぽいところを併せ持つ、国民的のアイドル的存在でもある。ちょっと小首を傾げて笑顔でも振りまけば、国の男たちはこぞってだらし無くにやけることはまちがいなしであり、事実そうであった。

 そんな彼女が、今カイルに向かって、笑顔でつかつかと歩き近づいてくる。

(――お、お、もしかして確変イベントッスか!! チャンスきたこれ、王族入りとか、自分の人生捨てたもんじゃないッスよぉおお!?)

 ローラとカイルの距離が縮まる。カイルが見上げると、

「ごめんなさい、これも王国のためなのです……」

 どこから出したのか、その黄金に輝く剣を振り上げ――、

 “Master Sword”

              ・・・・・・・・・・・・・・・
 刀身に刻まれたその文字は、刃ごとカイルの体に深く沈み込む。





「へ~、徹底してるねぇ……」

 遠視投影(ディスプレイ)に映る陰惨な光景とは対比的なローラの美しい姿に、徹はべろりと、舌舐りするのであった。

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ぬける  
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