マスター☆ロッド げいんざあげいん

第九話 魔王トールと生徒達 リアラ=セイグンの場合③


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 ちゃぷちゃぷと湯船に張られたお湯が洗い場へと流れ、浴室を心地良い湿気と温度に暖めていく。適度な温度のお湯の垂れ流しというこの世界の文化を考えると王族でもあまり多用できないレベルの贅沢なのであるが、今この浴室の中にいる者達にとってはあまり気にならない事かも知れない。

 者達という言い方をしたのは、今浴室の中で活動しているものは傍目に見て四人いるからだ。漂う湯気と水音の向こうで、愛らしい少女の肢体が褐色のガチムチ男に弄ばれている。体に纏う布を全て剥かれた少女は、特性のオイルを三人の六本の手により体中に塗りたくられて、やわらかな耐水マットの上で、悩ましく切なく体をくねらせていた。

 男の一人は少女の後ろへ回り、先ほどから執拗に少女の乳首を弄くり、そして嬲っていた。オイルによるなめらかな摩擦が、彼女の経験のない乳首をどんどんいやらしく教育してしまう。ただ男の手の平が彼女の乳首を往復するだけで、男の無骨な指の間で勃起しきった彼女の乳首がぴんぴんと弾んでしこっていく。押し込んでも弾かれても元気よく反発して、自ら凝り固まっていく。どんなに強く揉み込んでも、なめらかな摩擦が力を逃がし、結果快楽というダメージのみ少女に与えて、経験値が溜められていってしまう。

 揉まれて、擦られて、
 摘ままれて、弾かれて、
 玩具のように、無遠慮に、
 道具のように、何回も、何回も、何回も。

 彼女の胸の奥にあった青いしこりが解されて、柔らかな大人の女の胸として開発しなおされていく。

「あはぁ……♡ やぁ、……いい♡ もっと、もっといじってください、しぼってください♡ あっ、あっ、あんっ♡」

 彼女の、リアラ=セイグンの心の底から出された言葉に、男の手が応えて蠢く。乳首をぎゅうっと摘まんで胸ごと引っ張る。そしてそのままコリコリの乳首を摘まみながらぶるんぶるんと、リアラの胸を揺すった。摘ままれた乳首を頂点にして、リアラの胸がぷるんぷるんと体の上で波打つ。

「はぁぅ、きもちい……きもちいよう♡」

 じんわりと自分の胸の先端から来る刺激が下腹部へと蓄積されるのを感じとり、彼女の体は悶え始める。口が半開きになり、舌がだらしなくはみ出てくる。

「はぁ、はぁ、ん♡ えへへ、きょーじゅ、きゅーじゅ♡」

 リアラの顔が後ろを向き、何かをねだるようにすりすりと、後ろの男の頬に頭をすり寄せる。教授と呼ばれた男、トールは彼女の乳首を摘まんだまま、そっとリアラの口へ舌を流し込む。

 くちゃくちゃと粘っこい音が二人の口と口の間で発生する。お互いに舌の感触を確かめ合う事を最優先にするように、リアラは体に力を入れて頭を固定しトールは乳首を摘まんだまま揺する手を止めて、お互いに舌をむさぼり合う。

「んんぅ♡ んむぅ♡」

 ねちゃん、くちゃん、ぴちぴち、と水に濡れた柔らかい肉同士が弾ける音。
 れろれろ、ぬろぬろ、と激しく絡み合う肉で唾液が泡立つ音。

 吐息が交わり、唾液が溢れる。それでも二人は、いやリアラはキスの弾力に取り憑かれたしまったかのように、精力的に舌を押しつけて、そしてトールの唇を吸い取った。

「リアラちゃん、俺のキス好き?」

 トールは一旦唇を離し、リアラに問う。

「好きです、だいすき……♡ あぁぁぁ、乳首ぐりぐり、いいっ、すきぃ♡」
「よーし、それじゃリアラちゃん、ほら、水晶玉の方向いてー、舌出してー、よしよし」

 リアラに向かって正面にいる二人目のトールが水晶玉を彼女の目の前に持って行く。

「はい、リアラちゃん、ぴーすぴーす、指をこうね」
「ふぁぁ? こうですかぁ。 ――あ、やぁ♡」

 と、リアラはトールに促されるままに両手を挙げて水晶玉へ向けてVサインをとる。

「よーし、そのまま舌出してー? あ、目線は水晶玉カメラね」
「ふぁぃ、んーぅ♡。 ん……んっ……んぅっ♡」

 後ろ側にいる一人目のトールが左手で彼女の顎を固定し、再び舌を嬲り初める。右手でリアラの胸をリズミカルに揉み初め、二人目のトールが水晶玉を持っていない手で、彼女の左乳首を摘まんで引っ張っては離し、引っ張っては離しを繰り返す。

「あはぁ……、きもちー……♡」

 ぺろぺろと、子犬の様に舌先をぴちぴちさせながら、リアラは体を弛緩させてトールに体を預ける。

「はぁ……はぁ、きょうじゅの舌とゆびすき、すごくきもちいの、もっと、もっとぉ♡」

 そして、奇しくもそのタイミングでリアラの理性の箍が少し緩み、心の声が溢れてしまう。

「あぁん、あぁん。りゅーくんなんかより、ずっといいっ、ずっとすきぃっ、もっと舐めて、もっと私のおっぱいぐちゃぐちゃにしていいですからぁっ♡」
「こう?」

 二人のトールが荒々しくリアラの胸を揉みしだく。掴んで揉んで、絞って潰して、しこった乳首を指で弄ぶ。

「あはぁ……いいです、すごいです♡ あぁぁ……ぁ、それぇ♡ さきっぽおやゆびでかしゅかしゅしてぇ……、もっとぉ♡」
「ほうほう」
「んぁぁ♡ ゆびでぐりぐりも、もっとしていいですからぁ……っ♡」

 胸を激しく愛撫されて、ゆさゆさと上半身を揺らされながら、リアラは録画用の水晶玉へ懇願した。

「あぁんっ……もう、もうあそこもいじってくださぁいっ♡」

 彼女の視線の先は、だらしなく開いた彼女自身の下半身、そこで先ほどから執拗に尻の穴やらクリトリスやら膣口やらを舌でちろちろと弄んでいる、三人目のトールであった。

 だがしかし

「あそこって、どこじゃろな~、リアラちゃん」

 三人目のトールは膣口を舌で浅くかき混ぜて、意地悪そうにリアラに質問する。

 にちゃにちゃと、じっとり湿った股間が気持ちよさそうに震えてきゅきゅうと舌を締めようとするが、力余ってにゅるん、と逃がしてしまう。名残惜しそうにリアラの膣の肉が緩み、再びトールの舌が差し込まれ、そしてにゅぽん、とひり出される。

「あぁんっ……もう、もうっ、あぅぅう、おなかじんじんするの、だめなのぉ。むねとおくちだけじゃ、もうわたしがまんできない……あっあうぅ……」

 そして、ふちゅふちゅと尚もリアラの膣を弄ぶ三人目のトールの両手がリアラの尻へと伸びる。オイルに塗れた彼女の尻の割れ目は簡単に彼の指を肛門へと誘い、

「あぁぅ……♡」

 そして容易に太くごつごつとしたトールの中指の侵入を許してしまう。

「ほらほら、もう素直になっちゃおうよ、リアラちゃん!!」
「……あっ、……んっ、……あっ」

 ぬっぽぬっぽと、彼女の尻がリズム良く快楽をはき出し始める。

「ほら、言えたら突っ込んであげるよ~、お腹の中の気持ちいむずむずをめちゃくちゃにかきまぜちゃうぞ~?」

 ぬっくぬっくと、トールの指がリアラの肛門を出入りする度に、リアラの無意識の中で最後に残っていた最後の砦ががしがしと削られていく。

「はぁ……はぁ……あはぁ……んぁぁぁぁぁぁっ♡」

 そして、

 体を預けた一人目のトールにちゅぱちゅぱと、耳たぶを嬲られ、胸をたぷたぷと嬲られる中、
 水晶玉で撮影する二人目のトールに、しゃぶしゃぶと乳首を吸われて、乳首をねっとりと扱き上げられながら
 リアラは無遠慮に菊門を指で突き続ける、三人目のトールの顔をそっと掴んだ、

 それはまるで子犬の様な懇願だった。
 ぺろぺろとちろちろと、トールの舌に溜った唾液をなめとりながら。

「だめなの、もうだめなんです。いれてください。リアラのあそこにいれてください。リアラのはしたないオマ○コをきょうじゅのおちんちんでかきまぜてほしい。おねがい、おねがいです。もう漏れてるの、お尻ずぽずぽされて、リアラのオ○ンコからお汁もれてるの……おねがい、おねがいします、指じゃやだ、舌じゃやだ。とーるきょうじゅの硬いおちんちん、私のお腹でごしごし扱かせて……、してくれないなら、もうじぶんでいっちゃうからぁ、はぁはぁ……はやく、はやくぅ!!」

「……よーし、いいこだ、リアラちゃん」

 三人の分身が一つにまとまり、トールはリアラの脚をがばりと開きぬっちゃぬっちゃと、亀頭を彼女の割れ目に擦り始める。

「あっあっ、すごい、かたいぃ♡ 入り口だけでびりびりきます、ふぁぁぁ♡」

 リアラの膣が歓喜に緩む、入り口で擦られるトールの亀頭をぱくりと咥えてずるずると飲み込んでいく。途中ぷつん、という違和感を感じるが、トールもリアラも目指す場所はその更に奥である。

「ふぁ……あ……おっき……やだ、おなかひろがって……、こすれて、あ…はぁ♡」

 ずぶずぶと、トールの怒張をリアラの股間が飲み込んでいく、ずぶり、ずぶりと彼の肉棒が沈んでいく度にぷしっとリアラの股間から汁が吹き出て、それが潤滑油になり、また深く突き刺さっていく。

 そして、びっちり根元まで埋まってしまう。リアラの膣壁は引き延ばされ、至る所がトールの肉棒と擦れ合い、密着する。

 トールが腰を引くと同時に、ぬぽぽ、と。それはそれ下品な音がリアラの股間から引き出され、

「あっ……お……っ……♡」
「へへへ、リアラちゃん、そんなに吸い付かれたらさ――」

 トールが腰を突き入れる。
 じゅぱんっと潤い溢れるリアラの股間が締め付けで応える。

「――あはぁんっ♡」

 リアラの下腹部が激しく擦られ、そして快楽の波がなんども彼女の脳髄を刺激して、彼女はあらゆる喜びをひり出しながら、まるで動物のようにトールの体に抱きついた。

 涙、唾、汗、愛液、その他もろもろが揺れる体から快楽と共に飛散する。

「あ゛っ♡……や゛ぁ♡……きもちい、きもちぃよぅ♡」
「俺も気持ちいよ、リアラちゃん、ほら、しっかり締めるんだ、俺のチンコの形をしっかり覚えて、ぴったり吸い付くように頑張るんだぞっ」
「はい、きょーじゅの形覚えます。しっかりと記憶しますっ。だからそこぉ……あっあっあぅうううう。奥までずんずん気持ちいです。んぁぁ……こ、これおかしくなるぅ♡」
「よーしよし、ふかーくいくぞー? 突いた後、しっかりマンコ締めるんだぞぅ」
「は、はい♡ 締めます。いっぱいきゅうきゅうしますからぁ♡」

 そう言ってトールはリアラを抱きかかえたまま立ち上がり、駅弁ファックへと移行する。

「はぁ、ふぁぁぁ♡ こ、これ深い、すごいぃぃ♡」

 ぱじゅん、ぱじゅん、とそそり立つトールの肉棒にリアラの体が落とされていく。

「や゛ぁっ、あ゛ぁっ♡ やだぁ、初めてなのになんでこんなにきもちいのっ。きょーじゅ、私のからだに何かしたんですかぁ……あぅっ♡」
「いーや、なんにも。たぶんリアラちゃんがドスケベだからじゃないかな、かな?」
「そ、そんな、ひどい、わたしどすけべなんかじゃ、あっあっあっ、そこ、ごしごしすごい。ごしごしされるの、すきぃ♡」

 リアラが少し角度を変えたトールのピストンに震えてわななく。お腹の裏をカリでごっしごし引っかかれて、膣が収縮を繰り返してぎゅうぎゅうと締まる。

「なに言ってるのさリアラちゃん。ドスケベじゃなきゃ、こんなに締め付けられないよ!! ははっ、もう入れながら何回いってるのさ、こんないやらしい音を股から出してさっ」

 部屋に鳴り響く水音を伴って腰を打ち付ける音。それはトールのピストン運動だけで生まれた者では無く、リアラがトールの首に縋り付き、脚をトールの体に巻き付けて、まるで動物のように腰を振っている産物である。

「ああああっ♡ いく、いくいくいきますっ♡ きょーじゅ、わたしすごいのきちゃぅうううっ♡」
「ああ、俺もいくよ、たっぷり中に出してやるからな、ほら、水晶玉で撮ってあげるからしっかりとリュー君にぴーすするんだぞ?」

 ぱじゅぱじゅぱじゅ、じゅぱじゅぱじゅぱと、お互いのピストン運動が加速する。

「んぁぁぁぁー、いくぅぅ♡ わたし、きょーじゅに奥までごしごしされていっちゃうぅうう♡」

 水晶玉がリアラの顔の前に浮かび、その様子を余すこと無く録画していく。

「あ~、リアラちゃんいくよ、いっぱいだすよっ、おおおおおお!!」
「やぁぁぁぁっ♡ だめ、だめだめだめっ……。 い……く、いくいくいっちゃう。すごいの、すごいのぉ、あたまおかしくなっちゃう、やぁぁぁぁぁ♡」
「そおらっ!!」
「あ゛は ぁ っ♡」

 リアラの体がのけぞり、痙攣する。体中が力んでこわばり、下半身から大波の様に連続する快感をひたすら味わう。普段の清楚で可愛らしい彼女からはまるで考えられないような緩んで乱れた下品な顔が、余すところなく映されていく。

 これまでの人生、いやここ数日の行為ですらも児戯に感じられてしまうような性的な連続絶頂。

「あはぁ……♡ ふぁぁ……♡ 出されるのがきもちいなんて、しらなかったよぅ♡」

 どくどくと射精で脈打つトールのペニスが、リアラのお腹を尚も刺激する。蠕動する肉棒の感触にあわせて、彼女の膣壁がぴっとりと寄り添い、その震えを逃がすまいと包むようにそれを抱きしめた。

「おっ、おっ、リアラちゃん。いいねぇ。ほら、ご褒美だ舌だして」
「ふぁい♡ ん、ぺろぺろ好きです、はぅう♡ きょーじゅのさきっぽぺろぺろする度にあそこが震えてます。きょーじゅかわいい。あっんっ♡」

 抱えながら、抱えられながらの二人の唇同士がぺろぺろとから絡み合う。舌先でぴんぴんと刺激し合う。その度に結合部ではお互いに気持ちが良い場所の微調整が起り、トールはリアラの一番感じるところを、リアラはトールの肉棒の形をしっかりと学習していく。

「ふぁぁ、やだきょうじゅ。またあそこふくらんできたぁ♡ あぁぁ……こすれるのきもちー……♡」

 ぎっちりと締めたはずのリアラの膣壁に再びよみがえる圧迫感。

「んー、いや? やめる?」

 と、呟いたトールに。

「それはいやです♡」

 と、リアラは即答した。
 そんな彼女にトールは

「なんだ、まだ余裕あるのね、それじゃぁこうしようかにゃー☆?」

 ぱちん、とトールが指を鳴らすと、

「あぁん♡ きょうじゅのばか、ばかばか、もうっイってる時にクリトリス転がすのやめてって、あぁぁぁぁぁ、やだぁ、もうイきたくないのにぃ、ふぁぁ、きもちいよぅ。リアラぁ、わたしもうダメになっちゃう……ふぁぁぁ、あぅぅ腰動いちゃうっ。きもちいっ、きもちぃっ♡ あぁん……乳首ころがしちゃらめぇっ♡」

 と、トールからバックで激しく責め立てられているアキがお風呂場に現れる。

「あぁぁぁぁ、すごいいぃっぃいくっ、いくいくいくいくっ、きょーじゅ、いっぱい突いてっ、イってる時もやめないでっ♡ いっぱいぱんぱんしてっ、わたしのあそこ壊していいからぁ、もうなんでもするから止めないでぇ♡ ふぁぁぁぁぁ、こんなのおぼえたらやめられないよぉ、また、いくいくいっくぅぅぅ♡」

 そこにはとてもお盛んになってしまったアキが、わんわんスタイルで懸命に腰を振っていた。お尻から生えているしっぽバイブがアキの腰ふりにあわせてぴょこぴょこと動いている。

「はぁっ……はぁ……。ふぁぁぁ……とーる教授、私の腰ふり、きもちよかったですか?」

 まだ下半身がふるふると震えているにも関わらず、アキは腰を横にふりふりとさせて、トールの股間をきゅっきゅと刺激する。彼女ははやくも次の行為をおねだりしているようで、まだ浴室にワープしてきたことさえも気づいていない。

「教授がここをかたーくしてくれるなら、この3日間だけ特別サービスですからね、おくちでも、あそこでも、お尻でも、いいんですよ、ふぁん♡」

 そう言ってアキがお尻にささっていたしっぽバイブをぬぽん、と抜いた。

「二本いっぺんだって、いいんですから、だからはやくぅ、きょー……じゅ? あれ? え? あれ?」

 アキが周囲の状況に気づく。

 ジト目のリアラと
 にやにやしてリアラの胸を揉んでいるトールと、
 にこにこしながらアキの成長を喜んでいるもう一人のトールがいて

「ひゃぅぅぅぅーっ!!」

 正気に戻ったアキはわたわたと焦って手近にあった湯船の中にどぼん、と飛び込んだ。

「アキちゃん……、その、なんていうか。その……」
「言ってあげるな、リアラちゃん。ドスケベ度ではアキちゃんがすごかった。よかったねリアラちゃん、君はまだあの境地には立ってないよ、うん」
「そんなこと言うなよ二人ともー。アキちゃんはねー、三十分ほど乳首を弄られちゃうとくっそエロエロな変態ワンワンになっちゃうだけなんだよっ。ねー、アキちゃ……がばぁ!!」

 と、アキ担当のトールの口から突如お湯が溢れ出す。みればアキが湯船の中のお湯をトールの口の中に転移させていた。

「ば、ばばばばばばばばっ、馬鹿なこと言わないでください。さ、三十分どころか二時間もねっちこくぺろぺろしたくせにっ、やめてっていっても、二人とか三人とかなってぺろぺろしてたくせにぃ!!」

 顔を真っ赤にして、否定するアキではあるが、その言い訳はどこか微妙にずれてる。問題はそこでは無いようなあるような雰囲気ではあるが、そんな状況を軌道修正したのはリアラの一言であった。

「アキちゃん、すごい。もう魔法使えるようになってるの?」
「へ? ああ。まあいっぱい飲まされたし、出されたし……その分だとリアラもやられちゃったみたいだけど、大丈夫? この変態教授無理なことされてない?」
「……そっか、そうなんだ。それじゃ一緒に戻ってみんなを助けてあげられるね、よかったね。……よかったよぉ、ぐす、……うぇぇん」

 リアラはぺたん、とその場に座り、安堵の涙を流す。きっと彼女は心のどこかで快楽に流された自分自身の選択を信じ切れていなかったのかもしれない。だからアキが概念魔法をあやつる様をみて安心したのだ。この状況を選択して良かったと、心のわだかまりが完全に取れてしまったのだ。

「はぁ、相変わらずばかね。リアラ」
「ばかだもん、ぐす、私アキちゃんみたいにあたまよくないもん、ひっく」

 先ほどまでの恥じらいは何のその、アキはゆっくりと呟き湯船の中から出て、彼女の側までいき、リアラを抱きしめる。

「ほんとばか、この変態教授にいいようにされるは私だけで良かったのに、だからあなたには黙ってたのに」
「そんなの、無理だよぅ、アキちゃん。アキちゃんだけにこんな目に遭わせたくないし、りゅー君はどんどん気持ち悪く感じちゃうし、色々辛かったんだよぅ」
「そうね、ごめんね。リアラ。だまっていてほんとごめん」
「そうだよぅアキちゃん、それに――」

 二人の視線がお互いにあう。
 それはそれぞれの状況を悟ったような、わかり合えたような。

「それもそうね、……んっ♡」
「うん、こんなきもちぃことやめらんないよぅ♡ あぁん、そこそこ、好き、大好きぃ♡」

 抱き合っていた二人の下半身はそれぞれのトールにがっしりと押さえられていて、お高いに慰め合ってた最中も、彼女らの股間は指やら舌やらでぐちゃぐちゃにされていて、

 二人は、はにかみながらもお互いに舌を絡め始める。

 ずんずん、とお互いの下半身に響く振動を感じながら。

「あっあっあっ♡ きょーじゅ。突いて、いっぱい突いてっ♡」
「ふぁぁぁ、きょーじゅぅ、そこ、こすこす、すきぃ、コリコリするのすきぃ、あぁんだいすきぃっ♡」

 二人は四つん這いで腰を振り続ける。これからは辛いことも気持ちいこともずっと一緒だと、お互い誓い合いながら。こうしてリアラ=セイグンとアキカーマインは無事に人間関係の再構築を終えたのだ。


 リューイという男の存在を抜きにして。

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ぬける  
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