十代の少年少女における知識の吸収速度と、それに適応する柔軟さはおそらく人生の中で最も速く、最も適応力がある時期と言って良いであろう。移ろいやすい心や体は、さもすれば多感なお年頃という一言で片付けられがちではあるが、その実、彼ら彼女らの肉体や精神の中ではおそらく数分単位、いや数秒単位、もしくはそれ以上の早さで、驚くべき進化と適応が行われているのである。
当然その中でも当然人の生命の存続に関わる行為ともなれば、その変化の度合いはえげつないものとなる。いや、ならざるを得ない。
快感という最も効率の良い刺激により生まれる体内電流《インパルス》がこぞって脳を刺激し、脳内麻薬やら成長ホルモンやらを体内にぶちまけ続けるのだ。
それはアキ=カーマインの全てを変えてしまう。
ただ、モノを握り擦るだけだった手コキ行為は今や玉を巧みに揉みほぐし、指先でくすぐったり両手で竿を扱き上げたりと様々な刺激を与えることを厭わない卑猥な動きを身につけた。おずおずと舌先で舐めるだけだったか弱い愛撫は唇と連携し、舌の腹全体を使った締め付けに成長し、ぎこちなく咥えるだけであったフェラチオは、亀頭を上顎で擦り、喉奥を叩くたびに彼女の股間を湿らす呼び水として多用されるまでになった。初めて口内でその白濁を出されてしまった時、涙ながらに零してしまったその口元は、びゅるびゅると連続して出る白濁液を美味しくいただきつつ、丹念に吸い付いてお掃除する甲斐甲斐しい奉仕へと転じてしまった。
されとて、まだアキ=カーマインは快楽を覚えたばかりの少女である。当然イかされる時に顔を見られるのはまだ恥ずかしいし、最近は愛液の量が増えたのか、絶頂時にはしたなく吹き出すそれも、少し良くないとは思っている。数週間前まで胸を軽く触られたり、下着を見られたりというラッキースケベ程度で騒いでいた少女がだ。
「え、リューイ君騎士科の合宿で三日留守なの? それじゃぁアキちゃんも合宿しようよ!!」
端から見れば怪しい教授の研究室に二人きりで三日間寝食を共にするとなると、大概はそれなりの何かが外に出てしまうものである。だがアキは、研究室に向かう大義名分もあり、そもそも毎日文字通り何らかの形で、擦ったり揉んだり舐めたりしゃぶらされたりと、されてたので、その前日となってもあまり日常に変化が見られなかった。
故に、リューイ=コトブキは彼女の変化を止める決定的なイベントを回避することができず。アキ=カーマインの中にわずかに残っていた彼の残滓を、綺麗さっぱりとトール教授によって塗りつぶされてしまう事と相成るのだ。
「トール教授、アキです」
1日目の早朝、騎士科の合宿に向かったリューイを見送ったその足で、彼女はトールの研究室の前に立つ。
「いらっしゃい、アキちゃん」
扉からにゅっと出てきたトールの右手がアキの腰に巻き付き、そのまま臀部を数回撫でて揉みしだくと、そのまま彼女の体を引き寄せ部屋の中に招き入れる。とぷん、と波打つ扉だけが、その場に残るだけであった。
「さて、アキちゃん。魔法出せる?」
トールはアキのお尻をなで回すのを中断すると、アキにそう問いかけた。
「はい、大分というか出すこと自体はもう随分なれました。お風呂の中でも実験しましたが、三日ぐらいならずっと展開可能です」
「そっかー、大分定着してきたねぇ。あと一週間もすれば習得出来るよ」
と、トールから唐突にアキに終点が告げられる。
「――一週間、……そうですか。もう、そんなに経ったんですね」
この関係が、あと一週間で終わる。名残惜しいのか、それとも清々するのか。終点を告げられても自分の中の感情が整理できないという状況は、アキ自身にとって意外事実であった。
「どうしたの、あまり嬉しそうじゃないね、アキちゃん」
「いえ、何となくですが解った気がします」
ふと、憑きものが落ちたように、アキはトールを見た。
そして――語り出す。己の本心を。己の抱くこの違和感の正体を。
「結局は同じなんですよね。リューイの力を借りて故郷を救おうと、トール教授に力をもらった力で故郷を救おうと、終わりが見えてようやく気づけました」
「それは、――そうだね」
「――でも、それだけでじゃなかったんですね」
一拍、アキとトールの視線が合う。
「何がだい? アキちゃん」
「はい、思い返せば、リューイとトール教授って似てるんですよ、破天荒な力の使い方とか、物事の考え方とか」
ぴくり、とトールの眉が動く。
それは久しく彼自身になかった感情、――動揺である。
「――特に、先に利益を渡して、優位性の保険を張ろうとするところとか。ふふ、貸しを作っておかないと人に甘えられないんですか? まあ可愛らしく思いますが」
奇しくも魔王トールでもなく、トール教授でもなく、日本人、新井徹の精神にその言葉は突き刺さる。
「ようやく心の整理が出来ました、私は結局同じような選択肢を強制的に選ばされていただけだって気づけましたから。ひょっとして、リューイとトール教授の力、ルーツが同じだったりしませんか?」
と、アキは核心を突く質問でその口を閉じる。
トールの返答を待つのであろう。
つまり彼女はこう言ったのだ。リューイもトールも、どんな巧妙な狸の皮を被ろうと自分の都合の良いことを押しつけたいだけのゲス野郎だと。それでどっちを選んでも結局はその思惑にのせられているのだから、もやもやしていたんだと。
「――うん、まあ、大体あってる」
不覚にも原点である新井徹の部分をアキに抉り出されたトールはそう答えるしかなかった。今、この時だけ無敵の男は存在しない。矮小な何の力も持たない日本人、新井徹である。
「――そうですか」
と、何の感情もない声色で一言呟くと、アキは席を立った。徹の視界がぐにゃぐにゃと揺れる。おかげで彼女の行き先を徹は正確に確認できない。いや、する理由もそんな権利も、元からないのだ。
アキとの契約は自由意志の元に成された契約である。誘導はしたが、彼女が概念魔法を諦めてしまえば、ただそれだけなのだ。もちろん、トールには彼女の記憶や思考を書き換え、強制的にあれやこれとすることは可能であるが、それは上等な料理に反吐を吐くような行為である。彼自身の美意識に反するのだ。彼はいつだって己による愛撫とチンコでおにゃの子を堕としてきた。その矜持を失うことは、彼自身の存在条件を危うくしてしまう。
そして視界から消えたアキを確認すると、トールは大きくため息をついた。
「あ~~、この合宿でアキちゃんに俺のチンコの素晴らしさを教え込んで勉強中もお食事中もお風呂中も一晩中イかせてあげようと思ったのに、台無しだよぉ~~~~~、はぁああああああああ、俺はこんなにチンコ固くして待ってたのに、アキちゃんのいけずぅうううう!!」
と、子供じみた駄々をトールは恥ずかしげも無く上げた。丹念に育てた筈の大魚がちょっとした掛け違いで逃がしてしまったのだから。
「……あの、それはそれで凄く楽しみなんですけど、ちょっと下半身ぶるぶる振るのやめていただけません? 今日の分を頂きにくいので」
と、聞き覚えのある声がトールの股間から聞こえる。
ふと、彼が股の間をみれば、あーん、といつも通りその可愛らしい口をあけてトールの肉棒にしゃぶりつこうとするアキがいて、
「んむ、――ん……んっ……んっ……ん♡、ぷは、ほら、トール教授、きもちいですか♡?」
と、舌先でちろちろとトールの亀頭を愛おしく舐めているのだ。
「え、……ええ!? なんで、アキちゃんなんで?」
すごく気持ちが良い!! と、一物の硬化でアキの質問に応えるトール。だがその口からは疑問しかでない。アキは、自分に愛想を尽かして出て行ったのではないかと、そう思っていたのだ。だが当のアキはトールが仕込んだ手つきで美味しそうに彼の肉棒を口内に擦りつけ気持ちの良さそうな顔をしているのだ。
ちゅぽん、と口からトールの肉棒を出し、我慢汁と唾液に包まれ、恐ろしく硬くなったそれをすりすりと頬ずるアキ。
「決まってるじゃないですか、どうせ同じだったら、大きくて、硬くて、甲斐性があって、いっぱい気持ちが良いことをしてくれる方を選ぶのが、女の義務です ――んむ♡」
そういってアキは再びトールの亀頭に吸い付き、前後に動かし始める。そう、彼女は、アキ=カーマインはとっくに彼の体に堕ちていたのであった。
「あ……あ……、アキちゃん」
トールの股間の血潮が熱くたぎる。そう、今の彼には自信(肉棒)がある、使命(陰茎)がある、力(剛直)がある。
「大人をからかう可愛い娘にはお仕置きだぁ~~~~~~~~~~~!!」
ぱちん、とトールが指を鳴らす。
あっという間に空間が組み替えられてアキとトールの配置が入れ替わった。
場が開け、眼下には山中の景色、そしてその場に似つかわしくないがやがやと聞こえる人の声。そう、そこには合宿中の騎士科の生徒の面々が訓練をしていた。
「え、これって……?」
あたりを見回すアキにトールは、
「こういうことだよアキちゃん」
と、右手に持った小石をぽとりと床に落とす。小石は床をすり抜け、眼下で訓練している騎士科の生徒にぽこりと、当たった。不意にその生徒は上空を見上げるが、そこには何もない青空が広がるだけである。誰かが巻き上げた小石だろうとその生徒は考え、訓練に戻った。
そして、アキの周りには五人のトールがスタンバイしていた。
アキは察する、これから自分の身に何が起きるのかを。
「え、ちょ、やです。だめだめだめです。トール教授、さすがにそれは――、ふぁっ」
その技、電光石火トール1がアキのパンツをずり下ろし、トール2がそれを口で咥えて取り上げてトール3が素早くジップロック処理を行い、トール4が用意した額縁に、トール5がそれを背景に赤面のアキと一緒の写真をパシャリと撮って変態コンボが完成する。
そして、つかつかと五人はアキの元に集まり、
「あの、トール教授? さすがにこれは教育的指導入りますって、ダメですって!! ……や、だめ♡」
問答無用でアキのタイトスカートの中に伸びるのは、トールの五本の屈強な腕と淫靡に動く指である。
「ああ……、だめ……♡、んっ、あっ……あっあっあっ♡ んっあっ♡」
尻肉を揉まれ、露出した尻穴の入り口を嬲られる。
内ももを撫でられ下のお口のひだひだを無遠慮に広げられる。
無防備に勃起したクリトリスを皮ごと揉まれる
人差し指の中程まで入れられた指で膣の入り口をこそばゆくかき混ぜられる。
既に快楽に慣らされているアキの体はものの数秒で高められてしまう。
「あああっ♡ ――だめっ♡ いく、イきますっ♡ ――あああん♡!!」
ぷしゃ、とアキの股間が軽く愛液をほとばしらせるがトール達の指は止まらない。
ただ、一言。
「アキちゃんかわいい」
総勢二十五本の指がうねるようにアキの股間をかき混ぜ始める。
「んあああああ♡、いやあああああ♡ またいく、――またでちゃう♡」
くちゃくちゃくちゃ、ちゃぷちゃぷちゃぷと、アキの股間が潤い、快感の囀りを奏でる。
「ん……ひ、いっくぅ♡!!」
アキの体が痙攣する、その度にぶしゃ、ぶしゃ、と股間から愛液が飛び出て、床に落ち、そして、ねじ曲がった空間を通して山中の騎士科の生徒に降りかかった。
彼らの視線が、通り雨かと上を向く、しかし彼らには青空しか見えない。今なお股間から潮を噴き出しているアキの姿は誰も捉えられない。
だがしかし、アキからは見えているのだ、一斉に、男子生徒が、自分のはしたない股間に視線をむけている様子が。ちらちらと、もしくはじっとりと、自分の股間に向かう視線を感じてしまうのだ。
しかし、指はまだ止まらないのである。度重なる絶頂にアキは経っていられないが、周りにはトールの分身が五人もいるのである。彼のうち一人がアキをいわゆるおしっこポーズで抱え上げると、残り四人の指が再びアキの股間をまさぐり始めるのだ。
「あはぁ、やだぁ♡ おねがいします。お尻の出し入れ、……ダメ♡ ――ですっ♡ ……んああああん、また、またきちゃう♡ ふあぁ♡!!」
ぬぽーぉ、ぬぽぉと、じっとり出し入れされるトールの指と、皮をむかれたクリを優しく転がす指。なでり、なでりと、クリが指の腹で押しつぶされるたびに、アキの股間が気持ちよいと潮を吐き、眼下の生徒達に降りかかる。
「なあ、なんか、この雨しょっぱくねぇ?」
「……!!」
聞き覚えのあるこの声はリューイの声だ。
下から聞こえるのはまさに、自分の股間のお味の品評会である、アキは羞恥と屈辱でおかしくなりそうになるが、
「あっ……それ……、だめ♡……そこ……そこ♡……あぁ……あぁぁあぁぁ……っ♡」
トールの舌が長くねっとりと、尻穴とアソコとそしていつの間にか胸もちゅうちゅうと吸い付かれている。アキは思う、こうなるともうダメだと、そしてコレだからたまらないのだと、羞恥と屈辱が快感と幸福感に変わる到達点。我慢して我慢して、我慢した上で許される精神的絶頂。
「……んっ♡、あっ♡、すごい、これ、すごいです♡」
心と体の奥から来る大きな波。イかされる、からイってもいいや、と気持ち変化する。女から雌へ変わることを自分自身で許してしまう自己懺悔。
(ごめんなさい、はしたなくてごめんなさい、でもきもちいの♡、だからいっぱいだしていいよね、いいよね♡)
彼女の体が喜びに震えるのを感じ取り、トールの指は乳首をぎゅっと絞り、舌で解された肛門に中指遠慮なく差し入れ、クリトリスをぴちぴちと舌と指で弾き続ける。
「……い、………っく、いくいく♡……イきます、んぃいいいいいいいい!!♡」
一回目の絶頂は股間から、盛大に噴き出した潮はしぶきとなって盛大に眼下に降り注ぐ、
「あはぁああああああああああああああ♡!!」
二回目の絶頂は肛門から、ぬっとりと絶頂中に抜かれた快感はさらなる飛沫をまき散らし。
「ふ……あ、……んむぅ、んぐぅ♡……んはぁ♡」
三回目の絶頂は余韻の中で、五人分の精液を次々とお口に出され、乳首を転がされながら、体が弛緩するのを味わいながら、ぺたんと、床にへたれこんだアキの股間からとぽとぽと、ちょろちょろと、尿が垂れていた。
「わ、なんだこの雨、臭うぞ!?」
「えへへ、はぁ……はぁ♡ ばかリューイ♡ んっ♡」
アキはそう呟くと、下半身を力み、ぴゅっぴゅっと残尿を眼下に振りかけた。
アキの体はこれまで最大の快感の余韻に浸っていたが、まだ、この宴は終わりではない。
アキの痴態に五人分出したぐらいじゃ収まらないのがトールである。
「アキちゃん、アキちゃん、いいよね? いいよね?」
先ほど五回ほどアキの口に出したはずのトールの肉棒は尚も硬く、そしてその睾丸は膨れあがっている。アキは半ば呆れながら、そしてもう半分は期待を持ってこういった。
「ちゃんと、責任を取ってくださるなら、いいですよ♡」
と、自ら腰と足を折り曲げそしてアソコの肉を手でかき分けて、意地悪そうにトールに微笑んだ。
「う、うぉおおおお!! まんぐり返しでおねだりなんて我慢できるかコノヤロー!! 責任? いくらでもとっちゃるよぉおおお!! リューイがなんぼのもんじゃいぃいいいい!!」
五人のトールが光の中で一人に統合され、そしてその剛直チンポがアキの股間にあてがわれる。
「ちょ、教授。いくらいっぱい変なことされても初めてなんですから、ゆっくりですよ、絶対ゆっくりですからね? ――あっ♡」
トールの舌がアキの舌と絡まりぴちゃぴちゃと音を立てる、同時にアキの股間に熱くて硬くて太い何かがぶにゅる、とアキの股間を侵食し、
「あ……っ、や……っ、すご、太い……あぁぁぁ……、すごい、擦れ……あぅう♡」
ぶつん、とアキの処女膜が突破される、が、散々慣らされたアキの膣内はどろどろの愛液に満たされており、痛みは殆どなかった。
――それよりも、である。
「あ……♡、あ……♡、あはぁぁぁぁ……♡」
ぎゅっと閉じていた膣内の肉を押し広げられたことで中で感じられる部分が増えてしまった影響か。今までクリや入り口など、外でしか感じられなかったアキは今、中で感じることを、これでもかと体に覚え込まされていた。
ずんと、一突き、
「や゛ぁ……♡」
ずるりと、一抜き
「まだ……♡」
ずんずんと二突き、
「あ゛あんっ♡」
ずんずんずん、ずんずんずん。
「動いちゃだめぇ♡ あっ、あっ、あっ、あっ、あんっ♡ そこ、あんっ♡ ――すごい♡、あああん♡」
じゅぽじゅぽと、アキの股間が潤い、そして泡立つ。
指や舌とは違う、太くて重い快感がアキの脳内をどんどん書き換えていく。
もう彼女には意地悪なんか出来る余裕もない。
赤ん坊のようにトールに抱きつき、喘ぐのみである。
舌を絡ませながら懸命に足を開いてトールの挿入をアキは迎え入れようとしていた。
「んっんっんっ、とーるきょうじゅ、きもちいです。なんかぜんぶきもひいです、あっあっ♡」
「よしよし、アキちゃん、ようやく素直になったねぇ、ほら、しっかり動かしてリューイ君にもアキちゃんの本気汁プレゼントしてやろうな?」
「ああん、ばかぁ♡ でもすごいです、あっあっ、指なんかと比べものになりませんっ、ふあぁぁ♡」
「んー? ほら指だってちゃぁんとアキちゃんのクリを刺激してくれるんだぞぉ?」
「んぁぁああああああ、いくぅうう、ふぁぁああああん♡、それ、だめえええええ♡」
じゅぽじゅぽと、トールの肉棒に侵食されていく股間から、ぴゅーと横方向に噴水の様に白く濁った粘液がほとばしる。
「あっあんっ♡、トールきょうじゅ、イってます、私、イってます、動かさないで、あっあっ♡」
「なんで? 気持ちいいでしょ?」
と、トールはピストン運動をどんどん早める。
「ふぁあああん♡ だって、またすぐいっちゃ、んぃ゛……、これ、おっき……♡ いきます、アキ、またイきます、いくぅううううう!!♡」
たて続けの絶頂で、アキのスカートの下はもはや太もももお尻も彼女自身の粘液でどろどろである。トールはそんなアキの臀部を掴み濡れた下半身を持ち上げながら体位を変える。新しく変えられたそれは、男のプライドと体力と甲斐性が試される駅弁ファックである。
「ほら、アキちゃん、みてごらん、尻丸出しのアキちゃんを、騎士科の童貞どもが不思議そうにみてるよ!!」
「あっあっ♡、とーる教授のばかぁっ、絶対、絶対向こうから見せちゃだめですからね、ぜったいですからね」
「だいじょーぶ、だいじょーぶ、嫌ならやめるよ? 俺紳士だし?」
その瞬間、アキの膣がぎゅうっとトールの股間を締め付けた。
「……それはいやです♡ んっ♡」
「なんだ、まだ余裕があるじゃないアキちゃん。いいぞ~? その澄ましたお顔をぐちゃぐちゃにしてあげるからな?」
「うふふ、トール教授こそ、もう、出してもいいんですよ♡」
と、アキは抱きつきながら、ぺろりとトールの耳たぶを舐める。
「あ♡ また硬くなった♡ あっあっ……あんっ♡」
再び抱っこされながらアキの体が上下する。その股間には野太剛直がずっぷりと相変わらずずっぷりと刺さっており、それが出入りするたびに膣内から愛液が押し出され、したたり堕ちていった。
「あっあんっ♡ そ、それ、それいいですっ♡」
アキの腰が突然くねる。密着しすぎてトールの肌とアキのクリトリスが擦れるのがとても彼女にとって良いらしい。両手でトールの肩をしっかりと掴んで腰だけを小刻みに自ら動かす。
「んっ、あっ♡ んっ♡、はっ♡ あっあんっ♡」
先ほどより動きの幅は少ないものの、アキの股間の音がぱちゅぱちゅと潤いを増す。
「あんっ♡ いいです♡ すごく、擦れて……♡」
アキはそう喘ぐと、再びトールの口元へ顔を近づけて舌を絡めだした。
「んっ♡んっ♡ きょうじゅ♡ また私がイくところ、見てくださいねっ♡ ――んっ♡」
「いいよ、アキちゃん。俺もそろそろ限界。そら、スパートだ!!」
ぱちゅぱちゅ、という音がばちゅん、ともばちゃん、とも取れるような、はしたない音に早変わり。硬く熱い何かがアキの腹の中を猛烈な速度で犯していく。アキの腹の中が押し広げられ、解され、潤い、柔らかくなるたびに、どんどん、アキが出来ることが増えていく。きゅうきゅうと締め上げることも、力を抜いて奥の奥までトールを迎えることも、どんどん覚え込まされていくのだ。
「ああああっ、アキちゃん、きゅっと締めて、そうそう、いい子だ!!」
「はいっ♡ あっ♡ イきます。 あっあっ♡ あぁん♡!!」
こうしてアキはまた一つ快楽の階段を上がらされる。
がしがしと、突き上げられるトールの腰、それに対してベストのポイントで肉芽を擦りつけようとするアキ。
そして、こっそり後ろから忍び寄りアキのお尻の穴にゆっくりと中指を差し入れるトールの分身。
「ひぐぅ♡」
――ずぷぷ、と差し入れて、ぬっぷり、とゆっくり引き抜く。もちろん開いた片手でアキの乳首を転がすのも忘れない。
「……あっ♡……やっ♡、ばかぁ♡、きょうじゅのばかばかぁ♡ いっちゃう♡ いってるぅうううう!!♡ あああああああああああん♡!!」
「おおおおおおお、ナイス俺、そしてナイスアキちゃん。だすぞおおおおおおおおおお!!」
びゅぐん、と大きく波打つトールの剛直、そしてびゅーびゅーと、かつてない勢いを持ってアキの膣内で暴れてその白濁をまき散らす。
「……あ、あうぅううう♡ ……すご♡ また、……いっちゃ♡ んっ♡ ふぁぁん♡」
アキのお尻に刺さった指が抜けたせいで、彼女は駆け上がる階段を一段階どころか二段階か三段階は上ってしまったかもしれない。そしてお互いの共同作業はここに成る。二人で作った精液やら愛液やら我慢汁やら尿やらを何も知らないリューイ達にまき散らしながら。
歪んだ空間が消え、周囲の景色が研究室へと舞い戻る。トールはさんざんイかされて余韻に浸ってるアキから一物を抜きソファに吸わされた。
「……んっ♡」
とぽとぽ、とアキの股間の間から滴るトールの精液。彼女が余韻で震えるたびに、びゅ、びゅと、股間から吹き出しソファと床を汚していった。
「やだ……すごい出てます……ん♡」
「そうだねぇ、それだけアキちゃんがスケベなんだよ、自身持って!!」
そんなトールを呆れながらアキは見る。
そして、まだかっちかちに反り立ってる彼の一物見て、さらにため息一つ。
「あれだけ出したのに……」
その目にはある種の期待が込められていて。
気だるそうに体を起こすアキ。だがその行き着く先は対面に座るトールの股間で――
アキは両手を使わず、小器用に四つん這いのまま、トールの肉棒を口に含む。
「ん、ん♡」
と、子犬のようにその目がトールに訴えかける。
(好きにしていいんですよ?)
と。
「こ、こんなの我慢できるかああああああああああああああああ!!」
トールはそう叫ぶとアキの頭を優しく、されどしっかりと鷲掴み。
「アキちゃんごめんねごめんね!! でも優しくするから!! いっぱい出すから!!」
と訳の分からない事を叫びながらアキの口を激しく犯していく。
「ん、んんん♡、んんんん、、、んむうう♡」
激しい出し入れにも懸命に吸い付く事をやめないアキ。
亀頭が彼女の上顎擦り、カウパーをぬるぬると吐き出す。口の中にどんどんそれが溜まり、アキは甲斐甲斐しく喉を鳴らす。ごくん、と言うたびにトールの竿が唇と舌で締め付けられ、アキの喉奥にちょん、ちょん、とキスをする。
嗜虐的で、被虐的な何かが彼女の中で育ちつつあった。思えば大人数のトールで体を弄ばれた時からかもしれない、思えば、不意にトールに尻穴に指を突っ込まれたときかもしれない。表の彼女とは正反対である背徳という感情が快感と結びついいく。
「んむ♡、んんん♡、んんんっ♡」
頭を押さえられしゃぶらされたチンポから出る汚濁を飲まされるまま、彼女は子犬のように尻を振り始める。まるでご褒美を求めている子供の様に。
その行為にトールは応える。彼の分身が、四つん這いの彼女の腰を押さえて、その一物をあてがい。
「んんんんんんんぅっ♡」
ずぷりと、差し込んだ。
嬲る。
前と後ろから文字通りにアキが犯される。
「んっ、んっ♡、んんんっ♡ んむぅっ♡、んぅぅぅうっ♡」
アキの顔から涙が流れる。それは嫌悪や苦しみでは無い、喜びの涙だ。抱っこ(駅弁ファック)では得られない暴力的な摩擦。ごりごりと擦られるたびに、下半身が甘く痺れて、アキの手足から力が抜けていく。
だがトールはそれを許さない、アキの両手を掴み、後ろから引き上げ、上体を上げさせる。必然的にトールの肉棒がアキを深くえぐり、アキの股間がまたぎゅうぎゅうとしまり――。
そんな、手を拘束されて、後ろからぱんぱんされているアキに股間をしゃぶらせている前側のトールの興奮ときたら、もうどうしようも無い案配であった。両手と口がふさがっていることを良いことに、後ろから激しく突かれているアキの無防備な乳首を指で摘まんで弾く。
「……♡!! ……っ♡!!!」
彼女の表情は見えない。だがわかる、アキの乳首がみるみる堅くなりコリコリになってその存在を主張しているからだ。気持ちが良いと充血し、つままれるために硬くなるのだ。
「あああ……、アキちゃん、いくよ、いくよぉおおお!!」
そしてトールは、その心地良い反発を指で楽しみながら、アキのお口にその白濁をぶちまけた。
下半身から来る激しい快感の波に耐えながら、アキは口の中で熱い何かが弾けるのを感じた。生臭くて、どろどろしていて、それでいて甘美で何度も飲まされた味である。
アキは蕩けた中でこの様に思う。そう、自分は今からずんずんずん、と背後から突かれる刺激をスパイスに、びゅーびゅーびゅーと出される精液を美味しくいただくのだ、と。
「お、お、お? ちょ、アキちゃ、まった、ちょっとまっ……」
ぢゅゅううううううるる、と彼の股間で予想外の吸引。三週間近く彼自身がアキに仕込んだフェラテクが竿の中に残る精液を残らず吸い出す。ごくん、ごくりと、アキの喉がなり、ん、ん、んっと後ろから突かれ可愛らしく喘ぎながら、アキは見事にトールの精液を飲み干した。
「ぷはぁ……♡ んっ、あっ♡、きょーじゅ、すごく良かったです♡ …あっ、あっ♡、あんっ♡」
虚ろながらも、微笑みながら感じるアキの顔は、もはや、合宿前には戻れない、完全な雌の顔となっていた。
「アキちゃん……、アキちゃん……っ!!」
トールの興奮は収まらず、それは分身となって数多のトールがアキににじり寄っていく。
「あは♡ いいですよ……♡ ほら、きょーじゅ♡ 握ってあげます♡」
ころん、と仰向けに転がされたアキの両手にコピートール達の肉棒が一本ずつ握らされる。口元添えられた一本にも彼女は舌を這わし――、
「――あっあっ♡ すごい、すごいです。きょーじゅ、大好きっ……だいすきっ♡!! ああん♡」
いつしか周囲の空間はお風呂に変わり、アキを中心に咲いた輪姦の花は三日三晩咲き続ける。寝起きにおしゃぶり、食後にぱんぱん、汚れたらお風呂に入ってぬるぬるぬる。お尻の穴まで洗われて、すっきりしたら夜食をたべて、夜着に着替えて――、
「アキちゃん、昼間あれだけヤったのに、乳首立ってるよ? 切ないの? 気持ちいの? 舐めてもらいたいの?」
ベッドの上、ぺろぺろとお互いの舌を舐め合うアキとトール。薄い夜着の上からトールの指がアキの乳首をぐりぐりと嬲る。
「もう、ばか教授が弄るからでしょ♡? んっ♡、んっ♡」
薄い布地ごしにこりこりになったアキの乳首をトールは指でぴんぴん弾き、アキの返答にのんのん、と首をふる。
「舐めてほしいの? 弄ってほしいの? それとも甘噛みされながらコリコリしてほしいの?」
「……いいんですよ」
そういってアキはトールにのしかかり、ちゅる、と彼を舌を吸うと体をぴっとりと密着させてトールに呟いた。
「……全部やって、いいんですよ♡?」
彼女の夜着はワンピースタイプの薄い布地である。薄布一枚隔てて伝わるアキの乳首の感覚に、トールの下半身はまたしてもガチンコファイトクラブである(チンコだけに)。
「よーし、それじゃ今日はこんな感じでいこうか!!」
トールは元気よく跳ね起き、
「んっ、やっ♡、きょーじゅ、これ、絶対他の人に見せちゃダメですからね、絶対ですからね? んっ、あっ♡」
夜着姿のアキに垂らされるローション、そして彼女の体を這い回る五人分のトールの指、それぞれの乳首をコリコリされ、まくり上げられたスカートでぎりぎり見えない下半身は前と後ろから二本の腕が潜り込んでいて、その中では無骨な指が卑猥に動いているの様子が誰にでも分かる。彼女の口元には常に竿が一本スタンバイしており、口の中に突っ込まれたり、ぺちぺちと頬を叩いたり。
そんな様子が、水晶玉で撮影されていた。
「関係者以外には、絶対に見せないから――」
こうして、アキ=カーマインはこの三日間で様々なものと決別し、その変わりにまた色々なものを手に入れたのである。