ハルマが感情に任せて地下迷宮を突き進むその一方、シーリス達3人は、徹にまったく異なる方向に誘導されていた。もちろん徹が色々とねっとり楽しむためである。パーティーリーダーはステラである。彼女はハルマが使用したカードの魔力痕跡を追って進む道を支持してきた。だがそれは徹によって擬態された偽りの痕跡である。
彼女たちの目の前には三叉路がある。
「……困った、3つともハルマの匂いを感じる……はふぅ」
「どうしますか? 一つずつ潰して行きましょうか?」
「そんな暇ないんじゃない? もし間違った道をいったら追いつけなくなっちゃうよ」
3人それぞれが判断に迷う中、徹は繁々と彼女たちの様子を眺める。ちなみに壁全体が薄く発光しており、迷宮内といえども外とは変わらない明るさである。
(視姦できないしね)
眼福眼福と、徹は3人の体を視線で舐めまわす。
シーリスは茶色の髪の毛をポニーテールでまとめている。快活な娘だ。少し細めだがしっかりと腰のあたりはくびれている。小剣がと魔法が主武器らしく、軽装備が主だ。胸当ての下は動きやすく軽い布地の上着と少し丈が短いフレアスカートをはいている。膝当てと肘当ても軽いもので、太ももは絶対領域チックに強調されていて、実に太ももがエロい。胸は3人の中では一番小さそうである。……しかし、クレスタがぶっちぎりなだけで彼女をの胸小さいと酷評するのは酷かもしれない。
(うんむ、乳に貴賎なし。しっかりと揉んで大きくしてあげなければ)
そして金髪の娘はクレスタ。修道服に身を包んだ大人しめの娘だ。ゆったりとした修道服の上からでもわかる胸と尻のラインはこの3人の中ではトップであろう。年はそう変わらない3人の中では一番保守的な発言をしばしば行っている。先程はハルマにくっついていたが今はステラにくっついている。どうやらそういう癖らしい。
(うーん、擦りつけたい、その体)
最後に長い黒髪の娘がステラ。前髪もほぼ隠れており、表情が読み難い。幅広い魔法を身につけているようだが魔力痕跡を匂いと称する当たり、少し世間様とはずれているのかもしれない。無表情な中に時々見せる笑顏は徹の嗜虐心をかきたてるのに十分なものであった。ゆったりした魔法使いようのローブを着ている。胸はシーリスよりあるようである。
(あーいう娘に尽くされるってのもいいなぁ、俺色に染めるっつーの?…………、ん?)
と、徹の頭上がふと暗くなる。
「あれ? どしたの?」
「どしたの、じゃないって。ほら、トールも何か良い案だしてよ、早く追いつかないとハルマが危ないのよ!!」
「……んー、そうだね。ハルマのことだから、正直よっぽどの事がない限り大丈夫だと思うけど」
徹の言葉にステラと、クレスタが頷いた。
「でもカードを一枚も残していないのが気になる。ステラの探知は確かだからハルマがここに来たのは間違いないと思う。3つの道全部から魔力痕跡が漏れているのは、ハルマはたぶん手っ取り早くカードを行かせたんじゃいかな、だからどれかが当たりでどれかが外れ」
と、もっともらしく徹が意見をいう。
そう
「それじゃ、3つに別れて一気に探そ? 危険があればハルマのカードが何とかしてくれてるし、今は急いだほうがいいよ、絶対」
3つに別れる、という発言を引き出すために。
「でもどうしましょう? 私達、ハルマさんのカードみたいにお互いの状況を把握できませんし」
「……トール、……なんとかならない?」
そんなクレスタとステラの言葉に徹は笑顏で頷いた。
そして
「うーわー、あんたいつのまに人間やめたのよ」
「――え、これ本物なんですよね」
「間違いなく全部本物…………さすがの私もドン引きなの」
迷宮内に3人それぞれの呆れ声が響き渡る。彼女達の目の前には3人に分身した徹がむんっ、とポーズを取っている。
「最近つけた新機能。どうよこれ。意識は繋がってるから状況把握だってバッチシよ?」
「……新機能って、機能ってなによ」
「――でも色々便利そうですね~」
「……原理がわからない。……トールの癖に生意気。……後で教えるの……絶対なの」
支配者要求(ルーラーリクエスト)、概念分身。全く同スペックの肉体と意識をどこかからか持ってきた謎物質をもって複製する。複製された個体はそれぞれ本人の自覚があり、お互いの考えも読める。お互いの意識の統合も問題なく可能で、一つに戻った場合、余った物質は精子やら体力やら勃起物質やら媚薬物質やらオプションの触手やらに変換されて実にエコロジーな仕組みであった。
アルテ曰く「よく喧嘩にならないね」
カレン曰く「だって徹様だし」
シンシア曰く「そうね徹様ですから」
ローラ曰く「むしろ徹様以外だったら自滅していますの」
当然このリクエストを完成させて初めて徹が行ったことは、12人に分裂した徹達と彼女達の大乱交である。アルテは二本差しで突かれながら上半身をバイブで責められ、カレンは騎乗位でずんずんと突かれながら、左右から伸びたちんぽをおしゃぶりし、シンシアはアナルに一本、そして胸を左右それぞれ丹念責められ、アソコを3人の指で同時に嬲られ放尿を繰り返す。ローラに至っては全身ローションに塗れ、マットの上で徹に口もお尻もアソコも合計30本の指で丹念にいじられた後、浣腸とバイブによるアナル開発をされている間にずっと乳首と唇をしゃぶられ続け、最後には3本責めで掻き回され果てるという結果に至る。
(うへへ、シーリスちゃん達にもしっかりと挿れてあげるからね、うへへへ)
「まあ、そういうわけだから行こうか。ぼやぼやしてる暇ないだろ?」
徹の言葉に3人は頷き、2人づつ三叉路へと向かうのであった。
■■■
道幅にして一メートル。シーリスは楽勝だがガタイのいい徹は結構ギチギチだ。
「ねぇ、もうしばらく歩いてるけど、二人のところも収穫なし?」
シーリスは後ろを振り返り、徹に確認をする。
「無いねー、こっちと同じ、ずっと平淡な風景だってさー」
「そう、……もう、参ったわね……ん……」
そう言って歩を進めるシーリスだが実は先ほどから少し彼女の体に変化が起きていた。
例えば体温の僅かな上昇。彼女は今平均体温よりも僅かばかり体温が上がっている。
そして歩き方の変化。彼女が一歩一歩足を踏み出す度に歩くのとは全く別の軽い衝撃があるようである。
さらに言えば軽い息切れ。ただ歩いているだけなのに、シーリスの唇は乾き、それを補うように唾を飲み込む。
(うむ、効果は抜群だ)
徹は心のなかで叫ぶ。そう、この道は徹お手製の催淫ガスが充満しているのだ。
「シーリスちゃん、もしかして調子悪い? ちょっとそこらで休まない? みんなにも伝えるよ」
「……うん、……ぁ、……わかった」
そういうと、シーリスは壁により掛かりずるずると座り込む、ぺたんとお尻が床につき、居心地が悪そうに、膝をおり、太ももをすり合わせる。時折自然と手が胸に行くが、胸当てに指があたり、思い出したように手を膝の上で組み直す。
(もう……なんなのよこんな所で……)
10分後
シーリスは落ち着こうと深呼吸を繰り返す、だがその度に彼女は催淫ガスを吸い込み、体を火照らせていく。
(……ぁ……、やだ……ちくび、じれったい)
かつ、かつ、と指が胸当てに当たる。シーリスの乳首は催淫ガスのせいで僅かな衣擦れだけで硬くしこりつつあった。だが胸当ては彼女の胸部を覆っており、指は虚しく阻まれ、ただ空間を叩くのみである。
それが、彼女にとってたまらなく焦れったかった。
「……ごめん、……トール、私、しばらく動けないかも……なんだったら先行って」
その言葉はシーリスの脳内での葛藤を如実に表していた。ハルマの元へ行きたいという気持ちも、足手まといになりそうだという気持ちも、そしてこっそり一人になり胸当てを外して胸を弄りたいという欲望も。
「ダメだよ、さっさと治してハルマ追うよ、ほら治療具作ったから」
「治す…………、いや、だって私は、……」
「ん? ダンジョンの悪い空気吸って気分悪いんだろ?
だから外に出す道具を今作った問題あるのか?」
「……ううん、大丈夫そっか、ここ迷宮だもんね、(こんな気持ちになるなんてきっとトラップのせい)……そう……ね、うん、調子悪くなったら直さないと、ハルマを追わなきゃだもんね、ありがとう、――あはは、トールやっぱ貴方、普段ふざけてるけど、……頼りになるな……」
顔を高調させながらシーリスが徹に向ける眼差しは親に向けるごとき親愛と信頼の体である。
支配者要求(ルーラーリクエスト)、――論理封印ロジックシール
ある一定の考え方を封殺する。概念領域。
今、シーリスは徹の言葉や行為を疑えない。
徹は長年の信頼できる仲間で
彼女がほのかに恋心を抱いているハルマの相棒で――
間違ったことは何も言ってなくて――、
実際それで失敗したことなんてなくて――
そう、彼がすることは、何があろうが絶対的に正しいのだ。
(と、思っているシーリスちゃんに、徹1号は色々いたずらするであります!!)
(――徹2号より健闘を祈る!!)
(――徹3号も後に続くぜ!!)
そして徹はそんなシーリスの親愛と信頼を、情欲と嗜虐で塗りつぶすべく、治療道具と呼ばれる。彼の両手に装備されたものは、バイブの木から採れた新製品。細い棒の先に卵型の振動装置がついた、誰がどう見てもピンクローターそのものであった。
そして、徹はシーリスの横に腰を降ろす。
「それじゃぁ……お願い、……どうすれ……ばいいのかな」
「うん、そうだなちょっとびっくりするかもしれないんで気をつけてね、胸当ての隙間からからこれを入れるから、ちょっと顎上げて?」
徹の左手がシーリスの首を撫で、そしてくいっと顎を上げさせた。
「……ぁ、ちょっと、……もう、何するのよ……ちょっと緊張する……」
「首撫でられるのは嫌なの、シーリスちゃん?」
「ぁ……ぁ……や、もう……」
(やだ、トールの指、思ったより硬くてゴツゴツ、はぁ、もう、早く治療してもらおう、なんか変な気分になる……)
「……いいわ、ほらこれでいい?」
シーリスが顎をあげ、そして白い胸元と胸当ての隙間が徹の眼窩に晒される。
(きれいな肌だねぇ、それじゃ、侵入開始っと)
棒の先端のローター部分が胸当てと上着の隙間にするすると入っていき、そして
「あ……♡」
対して分厚い布地でない上着の上から、かたくしこったシーリスの乳首が先端部分と接触する。その瞬間、シーリスの背中をぞくぞくと待ち望んだ快感の電流が駆け上がり、体が反応し、震える。
「……ちょっと、トール、それは……あ♡ ……ぁ♡」
「――治療だよ。決まってるじゃん、ほらじっとしてここがむず痒かったんだろ? だったらここに治療具あてないとダメだろ?」
「……そんなこと言ったって……ぁ……ぁ、ぁ……あ♡ ちょ♡ ……とまって、ちょっと恥ずかしい……ぁ……ぁ」
「そんなこと言われてもなぁ、早く動けるようになってハルマ助けないと、ほら、良く見えないから、教えて? シーリスの右胸の乳首はどこにあるの? ここ? ここ?」
徹は隙間に差し込んだ棒を上下に揺する。その度に楕円系の先端が、服の上からシーリスの乳首をじれったく擦った。
「それは……もうちょっと右だけど……ぁぁ……はう……、ん、……ん……やぁ」
時々であった刺激がより、頻繁にシーリスの精神を揺さぶる。
(はぁ……はぁ……、治療だもの、変な気持ちになっちゃだめ、あぁ、やだ、トールの指がわたしの耳触ってる……ぁ……ぁ、でも♡……ちょっとこういうの久しぶりだなぁ……♡)
「それじゃ次、直接いくね」
「……ぁ……ぁ……うん……あん……ぅ……ぁ……ちょ……くせつ……て?」
シーリスの疑問に対する答えは、直接体から伝えられた。
「ふぁん♡」
棒の先端がこねこねと、シーリスの勃起乳首を刺激する。
(……やだぁ、これ、指と……、全然ちが……ぅん♡)
シーリスの顔の横で徹の右手が細かく動く。しゅっしゅと徹が棒の動かす度に、先端のシーリスの乳首が擦られ、時にはぎゅっと押し付けることでシーリスの乳首を圧迫する。
「……んあ♡ ……や ……それ……ぃ、……ん♡」
その度にシーリスはびくん、と体を震わせたり、足をすりあわせたりして甘い声を出す。
「よーし、シーリスちゃん。それじゃ左もいこうか」
「……ふぇ? ……ん……ぁ♡」
するすると徹の左手側の棒ローターが、右側と同じようにするするとシーリスの胸元に吸い込まれ。
「っ………………!!」
シーリスの体が大きく跳ねた。そして、肩がすぼまり、必死に快感に耐えながら、徹の「治療」を受け入れていた。
(治療だ……もの♡、きもちいけど、我……慢しなきゃ、せっかくトールが、ぁ……はぅ♡)
「ぁ……ぁっ……ぁぅっ……ぅぅ……はぁ……ふぁ……ぁ♡……あー♡」
服の中でシーリスの乳首が無機物に嬲られていた。ぎこちない上下運動と冷たく硬い感触が、指とは違った快感をシーリスに与えていた。
「ぁ……はー♡ はー♡ ……ぁ……ん……」
シーリスは徹にもたれかかるように、しており、すでに下半身力がぬけ、だらし無く足を開いている。乱れたスカートの下から普段は見えない太ももがにゅっと紅潮して露出しており、非常に緩んでいた。
上半身は露出は少ないものの、隙間から棒を差し込まれ乳首をつんつんこねこねさせられ、しかもその動きはリズミカルにしゅこしゅこ上下に動いている。もちろんその度にシーリスの体は反応し、そして彼女が感じる快感は甘い吐息に変えられていく。
(はぁ……やだぁ、癖になっちゃうぅ……♡)
「んっ……あっ♡……あっ……好き……それ、ぎゅっとして……、強いぐらいが……いいの♡」
「ぎゅっと潰されるのがいいの?」
徹が先端のローターを押し付け、シーリスの乳首をぐりぐりと潰す。
「ん……ぁ……ぁ、ふあぁ……♡」
「ほら、もう一回」
「んはぁ……♡」
「えろいねーそれじゃこなれてきたし、すいっちおーん」
ヴぃ、ヴヴヴヴヴぃ、ヴぃいいいいいい
徹が魔力をローターに込める。楕円の先端が魔力に感応しぶるぶる震えだし、当然その先端と接触しているシーリスのこりこりになった乳首はこまかくローターに高速で揺さぶられる。
「ひゃ♡ ……あ♡ ……ぁ……やぁ♡」
(これ♡……なに……さきっぽ……かゆくて、でも胸の奥まで♡ ……じんじん響く♡……ぁぁ……)
シーリスは真っ白になりかけた頭の中で思考する。これは治療だ、それは間違いない。そう、これはきもちい治療なのだ。でも、私は今までこんなきもちいことは知らない。きっと目を潤まして、口元をだらしなく広げ、ぞくぞくと肩を震わせて、この快感を貪っているのだ。
「トール……だめ、やだぁ、こんなの顔見せたくない……ハルマ以外に見せたくない……!!」
シーリスの顔に突然理性が蘇り本能を抑えこむ。
――だがしかし、それを見透かしたように徹はシーリスに答えた。
ローターで彼女の乳首をぐりぐりと弄びながら――
「……なんでだめなの? 俺は誰にも言わないよ? もちろんハルマにだって、このことは誰も知ることはない」
支配者要求(ルーラーリクエスト)、――論理封印ロジックシール
この瞬間シーリスの思考は封殺され徹の行いが絶対的に正しく補正される。
「シーリスちゃんが、いくら気持ちよくてもこれは治療だよ?」
「だから」
「俺はシーリスちゃんがはしたない声を出して感じていても」
「治療以外してないじゃないか?」
「……ぁ♡……ぁ♡……、うん……、信じる、私、トールのこと、信じる……♡」
シーリスの精神が、ゆっくりと歪められていく。現実から乖離して、捻じ曲げてまた現実に返すことの繰り返しで――
「じゃあ、シーリス。 今度は、どこを治療して欲しい?」
「……乳首だけじゃじれったいの、胸とかもっと治療して欲しい……♡」
息を乱し、乳首をねぶられてくてっとなった少女が懇願する。
誰ともしれない男に乳首をさんざん玩具で弄ばれて、もっと弄ってと懇願する。
「うん、それじゃあ、胸当て外して?」
「……うん♡」
シーリスは自ら不条理の階段を駆け上がる。
胸当てを外し、上着をはだけて、まるで子供の様に徹のまたの間に腰を降ろす。
(――ハルマっ♡ ハルマっ♡ 直ぐに治していくからね♡)
徹の無骨な指がシーリスの後ろからまわりこみ、
「あはぁ♡」
彼女の今まで自分以外いじったことの無かった、美しく控えめな胸が徹の無骨な指により蹂躙される。まずは徹の手の平がシーリスの胸を撫でるように揉み込み、乳首の快感で溜まるばかりであった彼女の胸の奥のわだかまりが開放される。
「……はぁん♡」
「シーリスちゃん、どう?」
「トール手すごいゴツゴツ……硬くて♡……引っかかって♡ ちょっと良いかも、ゃっ♡」
こんなふうに? と徹は指を開いた状況で、手首を上下にふる。手首を支店に振られた指が、連続してシーリスの乳首の先端を刺激し続けた。
「……はぅぅ♡」
連続した快感の連鎖にシーリスは思わず体を折る。
ささやかながらもシーリスの胸が重力に従い下方へとベクトルを変えた。
「それじゃあこれはどうかなー?」
下を向いた乳首を今度は
人差し指と中指の先端で軽くひっかき続ける。
「あ♡ あ♡ それ、だめ♡」
(あぅぅ、それきもちいよぅ、知らなかった、男の人の指って凄い♡ こんどハルマにも弄ってもらいたい♡)
ダメと言っても止まらぬ徹の乳首のおはじきに、おもわずシーリスは上半身をのけぞらせ。
(……あ♡、……ん♡ そう、そこで――っ)
シーリスの心の声に同調したかのように、徹は乳首の愛撫から揉み込みへと切り替える。
ぴんぴんに上向いた乳首のまわりの肉が揉み込まれ、くにくにといやらしく先端を揺らし、そしてまた摘まれる。
「あ……♡」
(あ……♡)
その瞬間、シーリスの体の声と心の声が等しく重なる。
催淫ガスの中で執拗に胸を愛撫され、乳首を蹂躙されて、シーリスの膣は胸から送られてくる快感と膣内の蠕動だけで、オーガズムを迎えたのだ。
それは静かで長い絶頂。
「――んっ♡ ――――あ……っ♡」
直接的な刺激の少ない状況で迎えたシーリスのオーガズムは長い周期でゆっくりと彼女の体に快感を与えていった。それを助長するように、徹はシーリスの乳首を時折きゅっと摘み、スムーズに快感がシーリスの体を突き抜けていくように補助をする。
「…………――あっ♡ もう、とーるぅだめだったら♡…………――やんっ♡」
それははたから見れば男に抱えられ乳首を摘まれるたびにびくんと体を震わせて気をやる、淫らな少女の姿だった。
「さて、もう大丈夫かな? どうシーリス。すっきりしたでしょ」
徹にもたれ掛かっていたシーリスが姿勢を正し負担が軽くなったことを合図に徹はシーリスに話しかける。
シーリスの上着ははだけたままで、ちいさい膨らみも、すっかり大人になった乳首をまだその硬さを維持していた。
「ねぇ……トール? 聞きたいことがあるんだけど」
それは、縋るような、そして不安げな声。
「貴方、わたしなんかの胸を治療でそのいろいろしてくれたんだと思うんだけど、……その」
「……何?」
「その……あの……、楽しかったかなって」
「……どゆこと?」
――今
「ほら、わたしクレスタどころかステラよりも胸無いし、男の人って胸大きいほうがいいんでしょ……? ハルマだっていつもクレスタとかステラの胸気にしてるし、くっつかれてデレデレしてるし、その、トールが一生懸命治療してくれたのはすごく嬉しいし、」
――シーリスの論理が
「だから――、その……、もし苦痛だったら、ごめんなさい。その実はちょっと、いやかなり気持ちよくなっちゃって、その……正直自分でも分けわからなくて、私男の人に胸を弄られたの初めてで、その」
――歪められたまま育っていく。
「トールの事は信用してるの。だからこんなこと言わないし、その、本当はハルマにして貰うのが一番わたしも嬉しいんだけど、でもそうじゃなくて……」
「それじゃあ」
――悪魔の言葉を
「ハルマが弄ってくれなかったら」
――糧としながら
「俺がいつでも弄ってあげようか?」
「……、え……だって、そのトール、私の胸、いやじゃないの?」
――すくすくと育っていく。
「だ、だったらさ、安心して言えるな。その治療してくれてありがとう。――もしよかったら」
――どこまでも
「お、お礼に。――も、もうちょっと、好きにしても、いいよ?♡」
――どこまでも
「シーリスちゃん」
徹はがっしと後ろからシーリスの肩を掴み
「は、ハルマには内緒ね。その、なんていうかその」
「うん、わかるよ。体と心は別物だ」
そして肩に半分かかっていた上着を手首まで下ろし、ぎゅっと縛る。当然シーリスの両手首は後ろ手に縛られる形になり、
「え? トール?」
そして、くるっとシーリスの体を反転させ、まるで恋人同士の様な距離で向かい合う。シーリスの表情が雰囲気を察し、また、快楽に濁る。
徹の両手がシーリスの両乳首にを摘み、こりこりとほぐした後、きゅうっと引っ張られて
「……はぁん♡」
「やだ……恥ずかしい、きもちいい顔、全部トールに見られちゃうかも……♡」
シーリスは体をよじり、徹に足を絡めた。
徹は指の腹でシーリスの乳首をグリグリしながら、そっと彼女の耳元で囁く。
「じゃあ……こんなのはどう?」
徹の吐息がシーリスの耳腔をかすめ、首筋に到達し、
「……ひゃぁぁ……♡」
シーリスの乳首は、今度は男の舌を知る。
そこからは先ほどのフルコースである。
右乳首をちゅぱ、ちゅぱと吸われ、
「……ぁ♡ ……ぅ♡」
左乳首もちゅぱ、ちゅぱと吸われ、
「……ゃ……ぁ♡……ん♡」
右乳首を舌先で押し込まれれば、
「はぅん♡」
左乳首をぺろぺろと嬲られる。
「んっ……あっ……んっ♡」
唾液でべとべとになった右乳首を指で弾かれれば、
「ひゃ♡ あ♡」
膨らみごと口に含まれ左乳首が周囲の肉ごと蹂躙される。
「あぁー…………♡ あぁ……ぅ♡」
仰向けに寝かされて乳首を甘咬みされ、
「…………っ…………んっ♡」
四つん這いにされて下からちゅぽんちゅぽん吸い付かれ、
「やぁん♡ やんやんっ♡」
壁に手をつかされ、ちゅうちゅうとしゃぶられれば、
「……えへへ、なんかいけないことしてるみたい♡」
壁を背にしてれろれろとしこりを舐られる。
「やだ……♡ どうしよう♡ それ、一番好きかも……♡」
数時間後
その後数回、胸の愛撫によるオーガズムを迎え、シーリスは調子を取り戻す。
徹の教育と胸のトラウマを論理封印でいい感じにミックスされてしまった彼女はもはや別れる前とは別人である。
「ん~、気持よかった、下着が凄いことになっちゃってるよー、もう!!」
「お、脱ぐとこ見ててあげる、さーカモン!!」
「何言ってるのよ、ハルマ以外に見せてあげるわけないじゃない、もーわかってるでしょ?」
傍目から見れば蹂躙といえる愛撫も彼女の認識では治療とお礼である。
「えー、じゃあ、おっぱいはー?」
「……え、その、それは、また今度ね♡」
「じゃあ、……治療は?」
「え?」
「シーリス、あそこ、じんじんしてないの? 治療しなくて、いいのか?」
「そ……それ……は……、あれ……だってそろそろいかないと、ハルマに追いつけないし……」
「大丈夫だよ? みんなも、アクシデントで休憩している見たいだし――」
「……それなら……、うん……いい、のかな?」
「ほら、そこに手をついて、お尻を突き出して」
「う……うん」
「大丈夫、これは治療だよ、ハルマにだって言わないし、だから」
徹の右手が、シーリスのスカートをまくり
すうっと彼女の尻の割れ目にそって徹の右手が差し入れられていく。
――くちゅくちゅくちゅ、と卑猥な水音がシーリスの股間から湧き出てくる。
「――ふぁぁぁ♡」
「んふふ、シーリスちゃん。どうせなら、また上着ぬごっか、舐めながら、下もコリコリしてあげるからね!!」
こうしてシーリスはハルマへの純粋な思いを維持しつつ、体は快楽の虜となっていく。
ハルマの預かり知らぬ所で。決して、彼が届かない場所まで。
体だけが、辿り着かされるのだ。