ダンジョンは地上と接続された折に噴出される『瘴気煙』と呼ばれる黒い煙が噴出しきるまでは、視界の確保がままならず、冒険者は探索を敬遠する。そして、『瘴気煙』の期間が長ければ長いほど広く、広大なダンジョンであることを証明し、その中には希少鉱物や魔物が期待できるのである。いつの世も、人々を動かすのは欲。つまるところ大抵の欲を叶えることができるの銭金の為に人は動く。この世界もご多分に漏れず、その法則に当てはまる。
徹はまず餌をまくことにした。折角自分の有利なフィールドがあるのだから、まずはお客様を引きこまなくては話しにならない。地下一階~四階の階層は横に広くそして分岐を多くし、その最奥に変遷ブロック設置し大岩を置く。大岩は常に変化し続け、その身をレアな鉱石へと変えていくだろう。あえて強いモンスターも配置はしない。いくつか設置した大岩が無くなる頃にはこのダンジョンは『おいしい』という噂が広がるだろう。
そして本番は地下五階以降である。
通常のダンジョンの常識であるならば、より深くなればなるほど『おいしく』なるのがダンジョン探索のセオリーである。もちろんそのセオリー通りに徹は設置をする。ただしこの地下五階からはマスターロッドの能力を使い、進入条件を設定してあるのだ。
まず地下五階への階段は『一定の鉱石を採掘したもの』しか通れないという仕組みになっている。より欲深いものをより深みに引きずり込むといえばもっともらしく聞こえるかもしれないが、徹の本音はかなりエロいことするから前金として儲けさせてあげれば多少の罪悪感が薄れるという、身も蓋もないご都合であった。
地下五階の構造は基本的に一本道である。直線通路に規則的な横道。横道は通路から置くまで見えるようにレイアウトされており。そこには予め変遷により生み出しておいたよりレアな鉱石を設置してあるのだ。
そして横道にもキッチリとマスターロッドにより、入場制限がされていた。例えば、横道の一つは4つのブロックに別れており、
第一ブロック
・入場制限(女性のみ)
・入場制限(一人)
・退場制限(鉱石と一緒で無ければ退場できない)
第二ブロック:乳首/クリ勃起床
・入場制限(スカート着用のみ)
第三ブロック:お漏らし床
・入場制限(下着着用不可)
第四ブロック
・入場制限(触手スイッチ【1本】10分間)
・退場制限(触手スイッチ【1本】20分間)
となっている。
つまりこの道は、女の子が一人でスカート着用をしたまま、乳首とクリをピンピンにさせながら、尿意に耐え、スカートをたくし上げながら1本ながらも触手に股間を往復合わせて30分間弄ばされ続けるというまさに童貞が考える妄想そのものであった。しかも一度入ればこの工程を完遂しない限りは決して外へは出られないのだ。もし、失敗した場合は、徹の登場である。ダンジョンに潜るリスクとして、獲物は捕らえられ、徹が飽きるまで犯し尽くされる運命が待っている。
「うん、我ながらこの構成はイタイな、だがそれがいい」
何故この様な形にしたかというと、もちろんそれは
「それに、もしカップルで来たりしたら入場制限の壁越しに上映会なんてのも楽しそうだしね。 ……いっそ第一ブロック越しに無理やり目の前で犯すのもいいかな、うへへへ……」
妄想が高ぶり、オナホール用のスライムに徹が手を伸ばそうとした瞬間、おもむろに
一人はまだ幼さの残る青年、騎士鎧に盾と騎士剣を装備していた。もう一人は女である。修道服に長い黒髪、ちょっとだけ大人の雰囲気があるお姉さん系であった。メガネがなんだか教師っぽい雰囲気を醸しだしており、ちょっとエロい。
そこまで確認した所で徹は
「二人パーティーで騎士とプリーストか……、うん、王道カップル爆発しろ」
そうつぶやき、徹はマスターロッドを起動させた。ついでにチンポの角度も20度ぐらい上昇する。
欲望開放時間である。