「うーん、どうしたもんかな、これ。」
【第二ブロック・クリア:挑戦者の勝利です】
と、表示されてから十数分。徹とローラは今だにベッドの上から動いていなかった。というよりも、ローラが正気に戻っていないのだ。
「はぁん……、ふぁん……、やぁ……もう……あんっ――あんあんっ、なでなできもちぃ……、ぁ……ふぁ……はぁん」
目の前ではローラが相変わらず膝を立ててお尻を突き出し、徹の愛撫を受け入れている。ローラの尻穴は徹とローションとその他液体によりほぐれきっており、徹が人差し指でアナルをこちょこちょくすぐると、彼女の尻穴はきゅんきゅん窄まり、その度にローラの口からだらしの無い喘ぎ声が漏れるのだ。
「ふむ、ローラちゃんはふかーく挿れられるよりも、入口を責められるのがお好き、と……」
人差し指でくにくにと、
「――やっ……、あっ……あんっ」
中指の腹でぐにゅんぐにゅん、
「ふぁ……ぁ……だめぇ……、――あぁぁぅ……」
小指を差し入れくちゅくちゅと、
「あああああ……いやああ……、恥ずかしいぃ……」
再びぷちゅぷちゅと肛門からいやらしい音が聞こえ始め、両手で顔を隠しながらも、お尻を突き出すローラ。
「気持ちよくないの?」
と、徹が指を止めると。
「…………きもちいの、でも恥ずかしいの……ぁ……ぁぁ、――やぁん、またぁ……」
「――ふむ」
そんなローラの様子をみながら徹は何かを思案する。そして、うつ伏せのローラを抱え上げ仰向けにさせ、赤ちゃんのオシメを帰る時の様に、彼女の足を大股に開かせた。徹は目をとろんとさせながら、だらし無く足を開いた彼女を見やる。
そしてパンパン、と柏手を二回打ち――
「――いっただっきまーす!!」
と無防備なローラへと襲いかかり、
ひょい、とローラに避けられた。
ぼふん、とマットレスに沈む音がローラの後方で虚しく響く。
「――ろ、ローラちゃん、気づいてたの?」
マットレスからすぽんと顔を引っこ抜いた徹が、べッドの横でずれたブルマを直すローラに問いかける。
「ええ、もちろん。時間オーバーは多めに見て差し上げますわ。……私も楽しめましたし、――うふふっ」
小悪魔的な笑みを浮かべてローラは徹にウインクをする。
「――これで、二勝目ですわね?」
何故ローラは時間切れに気づきながらも、徹の愛撫を受け入れたか。それは半ば勝ちを確信したからである。下半身ブロックでの一勝。これが彼女の中では果てしなく大きい戦果なのだ。上半身ブロックでイかされなければ勝ちという彼女の計算に一つ保険ができたことになる。
――ならば、少しはこの状況を楽しんでもいいだろうと。
そんな気持ちが芽生えてしまったのだ。そして、初めて受けた尻穴の愛撫は、ローラとの相性が実によかったのだ。王宮では支配した手駒以外だれも信用も信頼もすることができなかったローラ。そんな彼女は徹とのゲームの中で、歪ながらも支配の力とは別に信頼関係を気づいてしまっていることに、彼女はまだ気づいていない。
――ルールのやり取り。
――ゲームとはいえ、自由に体を弄られるという事実。
――曲がりなりにも、徹がその約束を反故にしていない実績。
――その結果が自分の勝利につながった結果。
既に彼女は、徹をある意味信頼しているのだ。だから制限時間を超えても体を預け続けるなどという行為が出来たのだ。
――それこそが、彼女の歪み。
信頼出来る人に甘えるということが許されなかった彼女の環境。彼女が失った心の穴に、巧妙にも徹が快楽というギミックを持って滑り込んでいく。考えても見れば見も知らぬ男にお尻をいじられるというのは相当ハードルが高い行為だ。
でも、それが肉親なら? 恋人なら?
信頼出来る何かに、心や体を投げ出し、甘えることは、すべからく心地が良い。ローラはよりにもよってお尻を突き出しながら穴をほじられるという状況で、それを自覚してしまったのだ。もしも、徹との行為でもっと痛みがあったら、もしくは出血などがあったりしたら、結果は違っていたかもしれない。しかし、ローラに与えられたのは快楽だけであった。
もう彼女は逃れられない。信頼感の刷り込みと快楽の沼に首まで使っている。
精神的にも肉体的にも気持ちよくなりたいという感情が、
心地よくなりたいという願望が、
誰かを信じたいという渇望が、
――快楽を受け入れることで手に入る、そんな状況を徹に用意されてしまったのである。
人間としてはごく普通の楽になりたいと思う抗い難き心が、どこまで彼女を自覚なしに追い詰めていく。
そんな彼女の心の片隅に、
――上半身ブロック一回は負けても大丈夫。
ということは
――上半身ブロックを一回楽しめる
という、すり替えロジックが発生する。
(彼に一時間まるごとキスしてもらいながら、体中を弄り回されて溶かされたい)
そんな昏い感情が彼女の中に一瞬浮かぶが、
「な、私わたくしは何を考えておりますの……」
直ぐにローラは口に出して訂正を行う。そもそも、そんな感情はこのゲームに入る前は浮かぶことなど絶対に無かったということなど、気づきもせずに――。
【第三ブロック:挑戦者は衣装を選択してください】
スク水(競泳)、
体操着ブルマ 【使用済み】、
バニースーツ、
テニスウェア、
チャイナドレス、
ロングワンピース。
ワンピース(ミニ)【使用済み】
キャミソール+ショートパンツ。
外出用の正装のドレス
バスタオル
衣装選択の前で再びローラは衣装を選ぶのに悩んでいた。何せ前のブロックで【ずらすのはオッケー】などというふざけたメッセージを見たからである。あんなものを見せられては、スカートの有無などは全くの意味がない。正真正銘自分の両手しか、守るものは無いのだ。
しかし、今回は上半身ブロックである。直接的な愛撫は上半身のみである。とは言え、またあの突起棒などに無理やり下半身を擦らされてはたまらない。幾ばくかの思案の後、ローラが選んだ衣装はテニスウェアだった。
「おおー、似合う似合う。今度は髪をまとめたんだね、ローラちゃんはなに着てもかわいいなぁもう!!」
ぴったりとした上半身のウェアに、フレア気味に加工されたミニスカート。今回はローラの肩まで伸びたウェーブがかった金髪は後ろで一つにまとめられている。
「うむ、ポニーもぐっとくる。都合がいいし」
と、徹はローラの手を引き、此処に座ってと促した。
それは、二メートル四方の平坦なクッションを二枚重ねただけのフィールド。突起棒の様なギミックも見当たらない。
「――座れば良いのですね?」
そう言ってローラはぺたん、と徹の前に座り込む。
【挑戦者はガードの位置を決めてください】
遠視投影(ディスプレイ)が現れ、ローラへ指示をだす。そして、ローラはその両手を先の下半身ブロックと同じように、自分の股間へと運びあてる。ローラは学んだ事がある。それは上半身ブロックでも、第一ブロックの突起棒の様に下半身に刺激が来るということだ。ならばガードしてしまえばいい。この勝負は一ブロック毎に、十回以上イかされなければいいのだ。
「そっかー、そうきたかぁー」
と、少し残念そうに呟く徹。そんな子どもじみた態度にローラは少し吹き出し。
「――うふふ、さぁ、どうぞ?」
と、八の字にして座っていた膝をたてて、エム字に足を開く。ミニスカートからにゅっと、白い太ともが除き、股間部分に当てられた両腕により、少し寄せられたローラのおっぱいが、ささやかに盛り上がる。
「おお!! なにこのサービス。ろ、ローラちゃん、もしかして俺の事――す、好きになったりした?」
「うふふ。さあ、どうかし――――、きゃんっ」
徹の顔が近づき、ローラの耳たぶをぺろん、と舐めあげる。あっという間に両脇から腕が差し入れられ、胸が揉みしだかれる。徹の無骨な指がローラの胸に沈み込む度に、ローラの乳首がしこり、硬くなる。そしてこりこりに育った乳首を徹が摘めば。自然とローラは唇徹に差し出し、二人の唇の間で舌が絡みだす。
「ふぁあん――、んっんっ、あんっ、やんやん、やぁん……んく、ふあ……、はぁはぁぅ……」
「……ローラちゃん、すごくエッチになったねぇ、……ほら、もう、おっぱいだってふにゃにゃだ……」
ぎゅむぎゅむと、手のひらと指で揉みくちゃにされるローラの胸。
「はぅぅぅっ、あぅぅぅっ、じんじんして、きもちいですの……んぁぁぁ……」
早くもとろん、と蕩けるローラ。彼女は乳首への刺激を完全に受け入れ、そして楽しんでいた。
「……それじゃぁローラちゃん。ご褒美あげるよ」
そんな徹の言葉に、ローラは勝手な期待をふくらませる。
――舌でぺろぺろ?
――ゆびでこりこり?
――それとも全部?
ローラの上半身のテニスウェアがゆっくりとまくられて、丸められる。ぴったりとしたウェアはローラの胸の位置でしっかりと固定され、徹が手を離してもその状態をきっちりと維持をした。
ぴんぴんに勃起しているローラの両乳首がご褒美の期待に震え、ぷるぷると揺れる。
「ほーら、ご褒美だよ?」
徹の指に握られているものは、小さな丸い楕円形の物体。――その正体は、徹が開発したバイブの木から生まれた魔力で動くピンクローターである。
それは、ぴと、っとローラの乳首に当てられて。
「すいっちおーん」
徹の言葉により、回路に魔力が走り、震え出す。
――びぃいいいいいいん
と、機械音が響き、ローターが震える。
「あぁぁぁぁぁぁん!!」
それは、指の感覚とも舌の感覚とも違う、新たな快感。振動による細かい波が、ローラの乳首の先から胸の奥までを一気に侵食していく。
「やぁん――やんやんっ、だめですのぉ、だめですの――、こんなのっ……」
……ヴぃいいいいん、ヴいんヴいんヴぃいいいいいいん。
機械は止まらない。人の構造では絶対に再現できないスピードで、ローラの乳首を犯していく。
「あぅうううっ、――だめぇっ、……すごく響いちゃうの……、ちくび、きもちよくなりすぎちゃうの……、いやぁ……、だめぇ……、きもちぃぃぃ……」
ローターが上下左右に動かされ、そして時折ぐいっとローラの乳首を押し込み潰す。
「はぁぁぁぅ、いやぁぁん、……はぁはぁ、それ、……だめ、だめですの、あぁんっ、ぴちぴち、はじ……かないでぇ……はぁはぁ――あうっ、――おねがい、せつないの……、きもちいの――、がまんできないの……」
――ヴいヴいヴいヴいヴいヴい
だが、徹の手は止まらない。その敏感な右胸をぎゅっと左手で固定し、やわやわと揉み込みつつ、そして右手で再びローラのつんつんとなっている右乳首へとぐいぐい押し付ける。
「あんっ、ああああんっ。だめ……それ、だめです、揉んじゃだめです、だめですの――っ……ぁ……ぁ……あっ――あんあんっ、――やんやんっ、ぐ、ぐりぐり……おしこんじゃ……んあああっ」
びくびくとローラの体が跳ね上がる。必死に快感に耐えながらもローラはガードを離さずに体を捩る。
「きもちいい? ろーらちゃん、ご褒美きもちいい?」
そんな彼女をあざ笑うかのように、徹は喘ぐローラの耳たぶや首筋を舌で舐め上げる。
「きもちいの……もうきもちいいから……、おねがい……ろーらのちくび、せつなくてだめなの……」
かつてない快感に涎を垂れ流しすすり泣くローラ。そんな彼女の表情が絶望に染まる。右胸を揉んでいた左腕はいつの間にやらローラの目の前にあり、そこには二個目のローターをぷらんぷらんと彼女の視界に揺れていた。
「ひだりのおっぱいにも、ご褒美あげなきゃね?」
ローラの左乳首に二つ目のバイブが近づいていく。
「……いや……だめ、……おねがい……わたくしのおむね、おかしくなっちゃ――んむぅっ」
懇願するローラの唇を徹の唇が無情にも塞ぐ。
そして、二つ目の振動音が、フロアに響いた。
――ヴいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい
「ん~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!!」
ローラの口は徹に犯され、声を上げることができない。二つの乳首は振動に犯され、激しくその身を震わせる。その振動をあびればあびるほど、乳首は硬くなり、より強い快感をローラへと送り続けるのだ。
「――ぷは、…………あああああっ……いやあああああああっ」
ようやく徹の舌から逃れ、ローラの嬌声がこだまする。
――ヴいんヴいん、ヴいんヴいん。
リズミカルに両乳首をバイブでこね回す徹。
「――んあっ、――んあんっ、――やぁんっ――ああんっ」
ヴぃいいいい――、
唐突にバイブの音が止まる。
徹の両手を、ローラの両手が押しのけていた。
【ペナルティ:挑戦者は五分間ガードの位置を動かすことができません】
――やってしまった。ローラは思う。だが、ローラは我慢できなかった。新たに彼女の体に刻まれた振動という快感に、彼女の意識が追いつかないのだ。どんどん強引に快楽の階段を登らされ、後に戻れないような強い不安感が彼女の中で勝ってしまったのだ。
だが彼女の行動は、彼女をさらに苦境へと追い込んでいく。彼女の目の前にぶら下がっているもの。それは三つ目のローター。しかも先の二つよりも長く、太い。その物体が、ぽとりと、ローラの股間の前に置かれる。
「ローラちゃん、この上に座って? ローラちゃんの可愛いおまんこ、しっかりのせて?」
・挑戦者はガード以外抵抗ができません
ルールの発動により、彼女は拒否するまでも無く体は動く。ローラの腰が浮き、そして極太ローターの上に落とされる。ぷにん、と彼女の股間が変形し、くちゃん、と思いの外大きな蜜音が辺りに響いた。
「――おねがい」
ローラの懇願が
「いっぱい感じてね?」
という徹の言葉に掻き消された。
――ヴぃいいいいいいいいん
――ビィいいいいいいいい
――ヴいヴぃ、ヴいぃいいいいい
「――いやあああああああああ!!」
ローラの体が快感に踊る。
「ああんっ――ああんっ、だめ……、だめだめ――、だめぇっ――んあああああああ!!」
「ローラちゃん気持ちいい? おっぱいとおまんこ気持ちいい?」
「あううううっ――きもちい、きもちいの、きもちいからだめなのぉっ」
「あはは、乳首こりっこりだね、ほーら、しゃぶってあげる」
ちゅぱ、ちゅぱ、と徹の唇がローラの乳首を責め、そしてまたバイブの振動が乳首を襲う。
「――ふぁ………………ぁ……ぁ……あ、……あっ……あっ!! ……あんっ、ああんっ」
そして徹は前にローラの前に回り込む。バイブを魔力で乳首に固定して離れないように処置をして
「えへへ、ローラちゃん、イかせてあげる」
ローラの腰を前後に揺さぶった。
――くちゃん――くちゃん、――くちゃんくちゃん
彼女の股間が淫らに叫ぶ。
「ああああああっ、いやあああっ、いやいやいやぁあああああっ」
――くちゃん――くちゃくちゃくちゃくちゃ、くちゃくちゃくちゃ
「ふああああんっ――だめぇ、あそこ、きもちい、いっちゃう、このままじゃいっちゃうぅうう」
徹の手がさらに激しくローラの腰を揺する。
――くちゃっちゃっちゃっ、――くちゃっちゃっちゃっ、
「ああああああああっ――あっ、――あっ、――あっ、――ひっ、――あうっ、――いやぁぁぁぁぁぁぁぁ……」
びくびくと、ローラの体が痙攣する。
「いやぁぁぁぁぁ、きもちぃぃぃぃぃぃ……、あぁあん……、……こんなの、こんなにきもちいのしらないぃ……」
【一回目:挑戦者の絶頂を確認しました】
「ローラちゃん!! まだだよ!!」
徹の手の動きは止まらない。
「――え、――や、んぁ、わた……くし……、まだ、イって――」
ヴいぃいいいいん、ヴぃヴぃヴぃぃん
「――ひゃあああああああああああん!!」
徹が浮き始めたローラの腰をぐいっと抑える。ローラのクリが押しつぶされ振動が直に彼女の肉芽を震わせる。
「やんっ!! はぁん!!」
その刺激と同時に、徹の舌と指が優しくローラの乳首を愛撫する。クリトリスと乳首を襲う様々な快感が、ローラの体のたがをやすやすと取り外していく。
「はぅぅぅぅぅ……、いじわるぅ、そんなにやさしく吸わないでぇ、わたくし、がまんできない――」
――ちゅぱ、ちゅぱちゅぱ
――こりん、こりくりん
激しい振動に、いままで散々味わった乳首への快感がローラへと送られ、
「はぁぁぁぁぅぅ……、もうだめ、……いくぅ、――いくぅ!!」
ローラの腰がガクン、ガクンと大きく痙攣する。
「ああああん、きもちいいいいいいいいいいい!!」
大きくローラがのけぞり、そして仰向けに倒れる。乳首ははきれんばかりに勃起し、そして股間からは、ぶしゃぶしゃと愛液が滴り落ちる。
「ふぁん……、あぁん……、すき……すごくきもちいの、こんなのはじめてなの……」
【二回目:挑戦者の絶頂を確認しました】
M字開脚で腰をびくんびくん浮かせながら、ローラは快感の余韻を楽しんでいた。しこり勃った乳首を指で慰めながら、口さみしいのか、自らの指をちゅぱちゅぱと舐める。
そんな蕩けるローラに、徹は後ろから優しく彼女を抱きかかえ優しく囁く。
「……ほら、ローラちゃん、あそこの太くてかたい棒は気持ちよかった?」
徹はローラを耳たぶを舐め、余韻に浸る乳首を慰めながら、彼女の股間で震えていた棒を指差す。乳首を優しくこりこりされ、快感に耽りながらも、ローラはこくん、と頷いた。
「……いいこだ、それじゃあ、えっちで素直なローラちゃんにはもっとご褒美をあげる」
そして徹はローラに目隠しをする。
「やぁ……、何をするの……」
「大丈夫、ほら、立って、そうそう、足上げて? うん、いいこ。」
徹は囁く。
「――さあ、ゆっくり腰を降ろすんだ」
上半身ブロックでは徹からローラの彼女に触れることはできない。
だが、彼女から触れるのは別である。
――ローラが腰を下ろした先には、へそまで反り返った徹のちんぽがその裏筋で彼女の小股を受けるべく待ち構えている。
――くちゃん
と、ローラの湿った股間が徹の勃起チンポの上に乗る。
「あん……、びくびくしてますの……、やんっ……」
ローラの柔らかな割れ目が、紐パン一枚を隔てて、徹の裏筋にぱっくりと食いつく。
(――ああ、ローラちゃんの下のお口、あったかいなぁ)
待ち望んだ快感に徹のちんこが激しく脈動する。血液が体中に集まりその硬度が増していく。
「やぁ……、何か怖いです……、あぁん、でもきもちい……ふぁん……」
「えへへ、ローラちゃん。さっきは辛かったでしょ? こんどは自分で好きなだけ動いてもいいんだよ?」
まだ陶然としているローラに徹の囁きが彼女の思考に滑りこんでいく。
「……ほら、腰を動かして? ゆっくりだ……、なでるように、ね?」
そう、徹に急かされて、ローラはおずおずと腰を動かす。まずは前へ、ローラの割れ目が徹の大きく反り返った曲線を捉え、擦っていく。
「あぁん……」
(うぉおお、これはきもちいぞー? 何よりシチュエーションがエロい。眼福なり)
「……ふぁ、やんっ」
今度は後ろ、裏筋の小山を超えて腰を後ろへ押し出す。体が前に倒れ、クリトリスが徹のちんこに擦れて、ローラの体が震える。
「どう? きもちいでしょ?」
ゆさ、ゆさ
ローラの腰の動きがだんだんと、早くなる。
「ふぁ……柔らかいのに、芯が硬くて、……はぁん、あったかくて、きもちいですの……」
目隠しをされているせいでローラは自らが何に乗っているのかが分からない。そのぶん感覚が研ぎ澄まされ、その体はより貪欲に快感を得ていた。
「こういうのもいいでしょ、ほらっ」
徹の両手がローラの胸に伸ばされ、乳首がきゅっと摘まれる。
「ひゃっ、うぁんっ」
びくん、とローラの体が痙攣しより徹の裏筋とローラの割れ目が絡みあう。
ゆさ――、ゆさゆさ
「――ふっ、――んっ」
ゆさっ――ゆさっ――ゆさっ
「ふぁぁぁぁ、あったくてきもちいの……、んぁぁぁぁ」
徹の股間で、ローラが淫らに舞う。まるで娼婦のように足を開き、髪を振り乱し、自ら快楽をもとめて腰を前後に振る。くちゃんくちゃんと、股間は愛液で溢れ、潤滑油となり、ローラの股間は下着越しにぱっくりとその口をだらしなく広げていた。
「んああああああ、――きもちいいいっ」
徹のお腹に手を置き、小刻みに腰を振り続けるローラ。ローターの無機質な振動とは違い暖かく弾力のある徹の肉棒からもたらされる快感は、彼女の股間に貪欲な性欲を宿らせる。
考えてみれば、いままで驚くほど下半身への愛撫は少なかったのだ。ローラの股間は無意識に刺激に飢えていた。そしていま、彼女の花弁とクリトリスは急速に快楽を学習していく、この温かくて、硬くて、どくどくしているモノはとても気持ちがよいものだと。
そう理解してしまったローラの下半身は正直である。
「あぁん――、やぁん――」
体をよじり、腰を小刻みに動かし、ぬっちゃぬっちゃと快楽を股間から吐き出していく。
「ふぁぁぁぁぁん、いくぅぅぅぅっ」
くちゃくちゃ、という連続音がぶちゃぶちゃという濁音になりかわる。
「あぁん、きもちい……きもちいい――!!」
【三回目:挑戦者の絶頂を確認しました】
そんな遠視投影のメッセージはローラへは届かない。
「ああんっ、――腰……とまらないの、いくらでもきもちよくなっちゃうのぉ……」
ローラの体が倒れ、仰向けの徹の体に縋りつく。
「ふぁん、おまめきもちぃぃ――――――――いくぅっ!!」
【四回目:挑戦者の絶頂を確認しました】
「ローラちゃん、俺も気持ちいよ!!」
徹はローラを抱きしめ、キスと乳首へ愛撫を繰り返す。
「ふぁん、んむ、んっ――んっ――んっ――、ぷはぁ、あぁん、こりこりしちゃだめぇっ」
徹とローラの舌が絡み、ローラの乳首が再びしこる。
「んあああああっ、おまめこするのきもちぃの……、あぁん……もう我慢できない――」
ローラの両手が下半身へと伸び、下着の紐が解かれる。たった一枚だけの防壁がなくなり、ローラの幼い花びらが徹の陰茎にぴったりとくっついた。
(ふおおおおお生素股きもちいいいぞおおおおお!!)
(あぁん――、これ、止まらない――)
「あぁん、かたくて、きも――ちいっ、おまめっ――おまめこすれるの、止まらないのっやめられないのっ」
ローラの腰の動きは前後から左右がまざり、あらゆる角度で花弁がくねり、クリトリスがこすれる。
「きゃうんっ――イッちゃうっ、いくいく、いっちゃいますのっ――あああああん!!」
ぷしゃあああ、と徹の腹に生あたたかい愛液がまかれる。
【五回目:挑戦者の絶頂を確認しました】
「んあああああ――っ……あ、あ、あ、あ、あ、あ、……やだぁ、漏れちゃうぅ……」
――しゃあああああああああ
【六回目:挑戦者の絶頂を確認しました】
放尿と言うよりも失禁、いやいや、頭をふりながもローラの腰は止まらない。力が抜けたせいで、ローラの腰が砕け、ぐにょん、と花弁全体が押し広げられローラはバランスを崩す。しかし、すかさず徹の手がローラを支え、ぐっと上から裏筋にローラの花弁が戻される。もはやローラの腰は絶頂で小刻みに震え、カクカクと細かく動いている。そんなローラの上半身をささえズレないようにしっかりと支える。
「んはあ……、もう……だめ……、いきたくないのに……きもちいの、出したいの」
ローラの頭は真っ白になっていた。真っ暗な世界のなか、彼女はお腹の奥から湧き上がる快感に耐えられない。
「……いいよ、いっぱい出しちゃいな?」
徹の肯定。それが彼女のに取って神の許しとなる。
「あぁぁぁ――、ふあああああん!!」
まずはぶしゃっと愛液が出る、徹に抱きつき、クリトリスを擦りつけお腹の快感を全て吐き出そうと腰を振る。
【七回目:挑戦者の絶頂を確認しました】
「あん、あんあんっ、きもちい、きもちいいいいいっ!!」
――ぶしゃっ――ぶしゃっ
【八回目:挑戦者の絶頂を確認しました】
「ローラちゃん……俺も、もうがまんできないよ‼」
「あぁあん、わたしくしも、わたくしもがまんできませんのぉ!!」
――しょわ、しょわわわわわ、しょわああああああああああっ
「ああん、とんじゃいますの――――!!」
「ああああああああ俺も、俺もいくぞおおおお!!」
【九回目:挑戦者の絶頂を確認しまいた】
絶頂とともにローラがのけぞり仰向けに倒れ、クッションに沈む。それと同時に徹が跳ね起き、愛液やら尿やらに塗れたその、ばっきばきに勃起した陰茎を、横たわり、お漏らしをしながら絶頂をするローラのお口に差し入れた。
――突然ローラの口の中に現れた温かい感触。
――その快感にそまった真っ白な頭でなにも判断ができず
――ローラはいままでの徹から教えこまれたキスの要領で、
――とてもやさしく、愛しく吸い付いた。
ちゅむん
徹の腰の奥からゾクゾクと快感がせりあがる。思いがけないローラの口の吸い付きに、徹の溜めに溜めた白濁が彼女の口内に吐き出される
「――あああああああああああああでるぞおおおおおおおおおおおおおおお!!」
――びゅるるるるるるるる、びゅるるるるる。
「んんんんんん……んむううううっ……」
ローラの小さな口内で徹の亀頭が暴れ、蹂躙しその中に勢い良く彼の精子が吐き出される。唇も歯も舌も喉もローラの口内すべてを汚し切ってもその勢は衰えず、ローラの口から溢れでて、彼女の顔や体を汚していく。彼女の喉が、唾液を飲み込むように、反射的に徹の精液を嚥下する。決して彼女の好きな味ではなかったが、彼女の体が本能的に欲しいと叫び、ちゅうちゅうとローラの唇は徹の先っちょを吸い上げた。
「ああああああああ、きっもちぃいいいいいいいいい!!」
明らかにさらさらした唾液とは異なる、生臭い液体に、ローラの意識がここで初めて正気に戻るが、彼女の体の自由はまだ戻らない。彼女の股間から愛液と小水がいまもぴゅっぴゅと吹き出しており、その快感に支配されていたのだ。
そんな中ローラの体が何かに抱き起こされ、そしてあたたかい何かに抱き起こされる。それはもう慣れっこの徹の肉体の感覚。その温かさに意識と体をゆだねてみれば、予想通りにローラの絶頂の余韻をより甘美なものにするべく、乳首や耳たぶへの愛撫が行われる。
「はぁん、もう……、いやん……」
――心地よい絶頂だったと、ローラは思う。きっと今の自分は酷い格好をしているのだろうと予想する。そういえばいつの間にかショーツの感覚がないとローラは思った。自分はいったい何回イッてしまったのだろうか、――と。甘美な乳首への刺激の中、ついにローラは正気にもどる。
「――なん、かい?」
ハッとして呟くローラ。
その時、ローラの目隠しが外される。
そこには、
【九回目:挑戦者の絶頂を確認しました】【残り時間:00:15】
という遠視投影が視界に入る。――だが、視界に入ったものはそれだけではない。口元から垂れ、ローラの体にべっとりついた白い精液、そして左手をみれば、ローラの手を徹が掴みにぎにぎと握らせている、温かくて、太くて、どくどくしているとても体に馴染んだ感覚。その先端からは自分の口元から垂れている液体と同じ物が付いている。
――彼女の中で一瞬にして状況が組み上がる。
――一体自分が、何の上で腰を振り続けていたのかを。
――何が自分の口に挿れられたかを。
――そして、自ら何を吸って、飲んでしまったのかを。
「あ……あ……ああああああ……」
ローラの両目からポロポロと涙が溢れる。嫌悪感からではない、不浄の液体を口にした吐き気もない。
――ローラは思う。
気持ちよかったのだ。
すごく、気持よかったのだ。
でも、あんまりではないかと、
――ローラは思うのだ。
――もう、戻れない。こんな気持ちがいいところまで連れて来られたら、もう、絶対にもどれない。
――覚悟をする間も無く、連れて来られた。
――ああ、もう私は彼の欲望に抗えない。
それは、自らの体と心が以前とは違うものになってしまったというはっきりとした自覚。そんな絶望の中、ローラに徹が問いかける。
「ねぇねぇローラちゃん。俺のちんこしゃぶってよ!!」
それはいつか聞いた言葉。ローラは確信する。おそらくこの男はゲームに勝つつもりなど最初から無いのだ。きっとローラが拒否をしても、あの手この手を使い十回目の絶頂はお預けとなるのだろう。
この勝負はローラがストレートで勝つのだ。だが、その後自分はいったいどうなるのだろうかとローラは不安になる。
そんな彼女の不安を、徹の甘美な乳首の愛撫が彼女の思考を塗りつぶしていく。
そして、
――ちゅぱ、ちゅぷ。
観念したような表情で、ローラは何かに吸い寄せられるように徹の亀頭にやさしく吸いつく。びくびくとうねる肉棒が、ローラの口内をつつく度に、彼女は体を震わせる。
――ああ、お口をかき回されるのは、やっぱりきもちがいい。
――ちゅぱ、ちゅぱ、ちゅるるる
今より十五分間、ブロックにローラの唾液の音が響き続けた。
【第三ブロッククリア:挑戦者の勝利です】
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