マスター☆ロッド げいんざあげいん

第八話:アルフレッド君とカレンちゃん(8)


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「いや、いやあああ!!」

 カレンの悲鳴と共に、爆発音が何度もクエストエリアに反響する。今や彼女は左足をオークに掴み上げられ、普段は見えそうで見ないはずのスカートの中身や、白くやわらかな内腿をあらわにされていた。

「――このっ!! なんで!! 魔法が効かないのよ!!」

 先程からカレンは、スカートの中を覗き見ているオークの顔面に向けて何発も火球魔法を叩き込んでいるのだが、その緑の肌には一向に傷がつく気配がない。むしろ暴れるカレンの反応を楽しんでいるかのように、オークは口の両端を吊り上げ表情を崩していた。

「くっ、……こっの」

 魔法が効かないならばと、カレンは残った右足を振り上げ、

「離しな――さいよ!!」

 どがん、と分厚い靴底をオークの顔面に叩きこんだ。魔法使い用の軽装備とは言え、冒険者用にあつらえられた装備である。そこそこの重さと硬さを以ってオークの顔面に叩きこまれたその時、奇しくもオークの動きが止まった。

「あら、もしかして効いた……?」

 案外物理には弱いのかしら、とカレンがひょいと視線を彼女の足元へと動かした時であった。カレンはそこでとんでもない状況を目にするのである。

 大きく開けられたオークの口が、カレンの足を装備ごと咥えこんでいるのだ。オークはカレンのその驚きを確認すると、もぐもぐと口を動かし、カレンの装備を食べ始める。

「ちょ、な……、……嘘でしょ!!」

 状況に混乱し、カレンは足をばたつかせるが、オークはそれを許さない。外側の皮を剥がし、止め具を飲み込み、貪り、カレンの足先を丸裸にしていくのだ。そして、カレンのブーツは分解され、そこにはベトベトになった黒タイツとカレンの足先が残る。

「ちょ、まさか」

 ――食べられる?

 カレンの足を前にさらに大きく口を開けたオークカレンの背筋に恐怖が走る。だがしかし、パクンと足先を頬張ると、オークはジュルジュルとその足先を舐め始めたのである。

(んぐ、んぐ、――カレンの足、美味しい!!)

 そんなアルテの変態的な叫びは幸いにしてカレンには届かない。

「ひぃ……っ」

 オークの肉厚な舌で舐めまわされるという予想外に不快な感触に、カレンは思わず嫌悪の声を漏らす。しかし尚もオークは口内でカレンの足先を弄ぶ。いつしか彼の牙は足先のタイツを引き裂き、カレンの指先を丹念にしゃぶり尽くしていた。

「なに……、これ、……くっ、汚らしい!! やめなさいよ!!」

 地面に倒され、掴み上げられた状態。ベトベトに汚されたカレンの足先から、つーっと、オークの唾液がカレンの内腿へ垂れ、そして下着を濡らす。その様子をオークはカレンの股間を食い入るように見ていた。

 ――何かがおかしい

 そんなオークの様子を見て、カレンの頭の中で先程から感じられていた違和感が形作られる。

 ――そう、このオークは余りにも人間臭すぎる。

 普通ならばあれだけ攻撃を打ち込んだカレンは、オークにとって犯すべき対象というより、むしろ殺す対象であるはずだ。オークの知能はそれほど高くない。果たして、『熱核破壊陣(マグナ・グリッド)』などという広範囲の破壊魔法を使ったカレンに対して殺意よりも性欲が勝るとは思えなかった。

(――そう、そういう事なのね)

 このオークの中にいるのは人間だ。そう確信した時カレンは心中で決意をする。同じ人間がやることであるならば、いつかどこかで隙ができる。その時まで負けてなるものか、と。例えこのオークの中に潜むものがダンジョンマスターだろうが、カイルであろうが、赤の他人であろうが、――同じ人間であるならば。これから何が起ころうが、私とアルにしたことのケジメをきっちりと取らせてあげようではないか。――そうカレンは決意したのだ。

「――くっ、……あんっ」

 そんな決意を以ってカレンはオークを睨む。

(ああ、カレン、怒った顔も可愛い――!! ――た、たまんないよ!!)

 そんなカレンの表情にアルテはオークの肉ぐるみの中で、ぶるりと身震いすると、脇に回りぐいっとしゃぶりついていた左足を抱え込む。カレンは片足だけ大きく股を開かされた不安定な姿勢になるが、直ぐ様もう片方の足も、二匹目のオークによって抱えられ、左右それぞれのオークに脇から足を抱え広げられるというおしっこのポーズでがっしりと姿勢を固定される。

[[アルテちゃん、ちょっとは俺にも楽しませてくれないとだめだよ~、前の処女はあげるけど、その他は半分こだからね~?]]

 徹は念話でアルテに話かけながらカレンの右太ももをさわさわと撫で上げる。

「……んッ」

 と、敏感な内腿を無遠慮に触られて、カレンの体がビクンと跳ねた。

[[そうしたら、またアルテちゃんも可愛がってあげるからさ]]

 その念話がアルテに届いた瞬間、彼女の被虐スイッチがカチリとONになる。アルテのカレンを征服したい、という願望が、徹が与えられた快楽という麻薬によって、より昏く淫蕩な性欲へと昇華されていく。

[[はい、徹様!!  ボク、頑張ります!! 頑張ってカレンをモノして!! 玩具でいじって!! おお漏らしだってさせて!! アソコもお尻の穴もとろとろにボクが徹様にされたみたいにしますから!! ボクがカレンを犯している後ろから、――ボクを、ボクをまた犯して下さい!!]]

 そうアルテは念話で徹に答えると、剥き出しのショーツをびりりと破き、カレンの花弁を人差し指と親指でぷにぷにと刺激を始める。それに伴い、カレンの体が二匹のオークの間でぴくんぴくんと波うち、くぐもった声がクエストエリア内に響き始めた。

「くっ……んっ……あっ……んっ……んっ」

(あああああ、カレン!! カレンのアソコはこんなに柔らかくて気持ちいいんだ!!)

 カレンのアソコの肉感に陶酔するアルテ。
その光景に徹の頭の中で新たな悪魔の方程式が浮かび立つ。

[[う~ん、個人的にはカレンちゃんも俺が仕込んであげたいんだけどなぁ……、そうだ、アルテちゃん、勝負をしよう、どっちがカレンちゃんを気持ちよくできるかでアルテちゃんのお願いを叶えてあげるか決めてあげる!!]]

 それは実に曖昧かつ、アルテの情欲を刺激する。際限がない快楽生産のためのライン工程であった。そして、アルテの返事を効かぬままに、徹はカレンの股間に手を伸ばす。

 やわやわと揉みほぐすアルテの指。
 縦筋とクリをかりこりひっかき、なぞる徹の指。

 女の体を知っているアルテの指使いと、人の快楽の遺伝子に従う男の欲望の指使いがカレンの花弁を弄ぶ。

「ひん……あんっ!! ……ま…、負けないんだから、――こんなことで、負けないんだからぁ!! ああああん!!」

 くちゃくちゃと卑猥に周囲に響く水音は、先に垂らされた唾液のせいか、それともカレンの奥から溢れてくる快楽の証か。

 ガッチリと二匹の獣に捕まった少女の股間が無慈悲に掻き回され、快楽の階段を登らされていく。

(うふふふ、カレン? ほら、こうしてクリを皮ごと揉まれるとお腹の奥、じーんときちゃうでしょ?)

「――あっ、んっ、ああんっ」

 そう語りかけながらアルテはカレンのクリの周りを人差し指と親指でやわやわと揉み込んでいく。にゅちゅ、にゅちゅと揉まれる度に、クリトリスがこすれてちょん、と頭を出し、重くカレンの腹の底にじれったいような快感を溜めていく。

(いやいや、ここはきゅっとクリを剥いてあげて指の腹でちょんちょんすると、ジュクってすると、カレンちゃんのマンコは喜んじゃうと思うなあ?)

 徹はアルテの愛撫に合わすように、揉まれて顔をみせてクリトリスを、中指でちょん、と押し込める。

「ひぅっ!! ひ、―あっ、あっ、あっ、あっ――あんっ!!」

 腹の底に溜まった痺れが背筋を登る電撃となり、カレンの脳髄を犯していく。

 ――ぴちゃぴちゃ、ちゅっちゅ。――ぐちゃぐちゃ、ちゅっちゅ。

((ねぇ、どっちがきもちいい?))

 そんな二人の会話も、当のカレンにとってはブモブモと嘶く豚の鳴き声にしか聞こえない。

「――ふっ、はぁはぁ、やぁ、あ、――ああああ!!」

 ぴちゃぴちゃと一方通行の愛撫は続く。そんな中、カレンは必死に快楽に耐えていた。しかし、カレンも年頃の女の子である。少なからず自慰の経験が、未知の愛撫に彼女の快感を急速に染め上げていく。

「―――んっ―――んっ、―――んっ、―――んっ!!」

 ちゃっぷちゃっぷと、カレンの股間から糸を引き、愛液がとめどなく滴り落ちていく。

 第一関節まで差し込まれた指先でくちゃくちゃとアソコを掻き回される。
 びらびらを指の間に挟まれ揺らされるように擦られる。
 クリトリスを揉まれ、肉芽をくにくにと嬲られる。
 尻肉を広げられながら、尻穴をツンツンされる。

 どれかだけなら、カレンの体はここまで乱れなかったかもしれない。しかし、これらを二人がかりで同時にされる程、カレンの体の経験値は高くなかった。

「あ、ああああああ、だめぇええええええええええ!!」

 徹とアルテが一方通行の愛撫であるならば、カレンのそれは一方通行の絶頂であった。許容量を超えた快楽の供給が体だけを強引に絶頂へと達する。いわば心ではなく、体だけのオルガスムス。未だ心は屈せず、快楽と涙で歪んだカレンの屈辱的な絶頂の表情は、アルテと徹の嗜虐心という炎に、油を注ぐだけの効果しかなかったのである。

 ――故に、二匹の獣の指は止まらない。

(――ほら、ほらほら、カレン!! きもちい? きもちい? まだイけるよね? いっぱいイけるよね?)
(――カレンちゃん、カレンちゃん!! ほ~ら、今度はお尻の中まで挿れちゃうぞ~? ぬっぽぬっぽしちゃうぞ~?)

「んあああああああ!! やだあっ、やだやだぁ!! ――負けない、こんなんで負けてあげないんだからぁああ!! ――あ、あ、あ、あん!! ――ひぐ、お尻……、苦し……あああああ、やぁん、そ……こ、ほぐ……さない……で」

 カレンは知らない、カレンは屈せずにいればいるほど、二匹の獣はより深い快楽を心と体に刻みつけようとすることを。

「んあああああああああん!!」

 ぷしゃーと、カレンの股間から潮が吹き出る。指による四度目の絶頂を迎えるが、尚もカレンは屈しない。

「――はぁ……ん……はぁ……ぁ……ん…」

 呼吸を整え、痙攣する快楽の余韻に大きく体を震えさせながらも、ぎり、と自分を嬲る、二匹のオークを睨む。その中にいるであろう人間へ向けて、明確な抵抗の意思をあらわにする。

 その表情に魅せられて、アルテが念話で徹に呟く

[[……徹様、ボク、ボク……なんか変なの、何かお尻の奥にきゅーっと溜まって、アソコの先がムズムズして、なんだかとってももどかしい……、ああカレンの顔を見てると、体の中の何かが!! とまらないよう!!]]

 そして徹は嗤う。

 い い こ と を 思 い つ い た、と。

[[アルテちゃん、それは中々にいい傾向だ!! いいことを教えてあげるよ、アルテちゃん。アルテちゃんのその股間にぶらさがっているその肉棒を、カレンちゃんの内腿にすりすりしてみな?]]

 それを受けてカレンは徹の言うとおりにオークの肉棒をカレンのやわらかな内腿にぬるりとこすりつけ、そしてアルテは目覚める。記憶変体メモル・メタモルによりアルテの女の体に接続された男の快楽。射精感という瞬間的な絶頂感にアルテの脳が一瞬にして染まっていく。

[[あああああああああ!! 何これ、ボク、止まらない!! すごい!! これすごいよぉおおおお!!]]

 一心不乱にアルテはカレンの太ももの感触を味わい、そして

 ――どびゅ、どびゅるるるるる

[[き、きもちいいぃ…… 徹さまぁ、ずるいよぅ、こんなの、ボク、くせになっちゃう……]]

 ビクンビクンと、腰を痙攣させながら射精の快感を味わうアルテ。そして、おしっこのポーズで両脇を固められているカレンが、それを避けられるはずもなく。その綺麗な黒髪と、顔、そして盛り上がった胸に生臭い白濁液がぶちまけられる形になる。そんな未だかつて無い光景に、ビキンとアルテの性欲が再び燃え上がる。

 涙と涎と愛液、とオークの精液という汚辱にまみれたカレン。
だが彼女の目は死んでいない。彼女の心は折れていない。

(ああ、カレン。君はここまで堕ちても、なんて綺麗で気高く、――そしてボクを高ぶらせるんだ!!)

 そうアルテが、心の高ぶりを行動に移そうとした時であった。

 ――どびゅ、どびゅびゅびゅ、どびゅう

 と、今度は徹が扮するオークからカレンへ向けて精子が飛ばされる。その精子は、何度も絶頂をさせられ、呼吸を整えるために半開きになっていた、カレンの口元へとびしゃりと命中した。

「うぇ……やだぁ……」

 口の中へ広がる生臭く苦い不快なゼリー状の粘液を、思わず唾液とともにカレンは力なく吐き出す。泡だった白濁液が、ぬろんと彼女の唇を伝い、そして胸元へと落ちていく。

(――もっと)

 アルテの心がまた深く沈み込む。

・・・・・・・・・・・・
(もっと汚してあげなくちゃ)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(徹様よりももっと!! カレンを愛してあげなくちゃ!!)

 そんなアルテの気持ちを見透かしたように、徹はカレンの顔の前で舌を垂らし、精液と涙と涎で汚れたカレンの口元にさらに涎を垂らしていく。

(ボクだって……、――ボクだって!!)

三者三様の一方通行の宴は、まだ始まったばかりである。

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ぬける  
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