第五ブロックの入り口にて、シンシアは立ち止まる。
そこに徹の姿を確認したからである。
「……なんであなたが居るのかしら?」
既にその理由を予測できているのか、さして驚きがない様子でシンシアは徹へ問いかけた。
「いやぁ、そんなの決まってるじゃん、シンシアちゃんもわかってるくせに」
そういって徹がぱちんと指を鳴らすと、シンシアの目の前に遠視投影(ディスプレイ)が表示される。
【覚醒の横道 第五ブロック進入クエストが始まります、挑戦者が指定の箇所を両手にて30分ホールドすることで侵入が可能になります。尚、この試練でもセーフティーの利用が可能です】
同時にがこんと、シンシアの前に二本の柱が現れた。それぞれの柱はシンシアの肩幅より少し広い程度の間隔が開いていて、さらに胸の高さより少し下に棒状の取っ手が付いていた。
( つまり、両手が封じられた状態で、今度は弄ばれるってわけね……)
シンシアはそう心の中で毒づくが、その試練の内容に逆にどこか安心をしていた。
「……ねぇ、いくつか質問いい?」
シンシアは徹へと向き直る。
「さっきのブロックであなたが言った、処女は奪わない、って約束は信じていいのかしら?」
「もちろん、シンシアちゃんが望まない限りはね」
ありえない、そう心のなかでシンシアは再度誓う。体の外側は随分と徹に開発されてしまったが、内側まで侵略をされなければ、シンシアの心は折れない。それはシンシアにとって最後の砦である。
「もう一つ、セーフティ、って最初のと同じ手枷のこと?」
「そゆこと、シンシアちゃんが感じまくっちゃって、ただ今回は、条件の取っ手から手が離れないように取っ手に吸着する形だけどね」
(つまり、30分だけ耐えれば――)
自分とカイルの目的を達成できるではないかと、シンシアは気づく。今までの試練からして、ギブアップ条件は彼女自身が諦めるか、快楽に溺れて自ら徹に屈服した時だけである。
そしてシンシアは柱の取っ手を掴む。
「やるわ、セーフティは有りにして」
【第五ブロック侵入クエスト・スタート セーフティ発動、カウントを開始します】
【29:59】
【29:58】
【29:57】
両の手で取っ手を掴んだシンシアの後ろ姿みて、徹はその口元を広げ声を出さずに笑う。
今、この女は完全に型にハマったのだと。シンシアは目先の報酬と、逸る心を抑えきれずに、事実のみに執着し、真実を見誤った。その愚かしくも愛すべき素直さは、徹の逸物をより硬く充血させていく。
「シンシアちゃんがそのことに気づくのはもうちょっと後かな、とりあえず・・・・・この30分は楽しませてもらうよ? シンシアちゃん?」
そして徹はシンシアへと近づいていく。
まず、徹はシンシアの後ろに立つと、腋に手をやり、そして彼女のボディラインを確かめるように腰までのラインをゆっくりと撫で始めた。ぴっちりとしたロングタイトの修道服にそって、何回もお腹や腰回りをすりすりとなでられ、シンシアはそのたびにぴくん、と体を揺らす。
「んっ……はぁん」
甘く吐き出されるシンシアの吐息。こと体を愛撫されることに関して、シンシアは諦めもにた受け入れを甘受していた。
「おお?」
そして徹はその行為の最中に一つの発見をする。シンシアの胸の先、黒い修道服で多少分かり難くなっているが、そこには硬くなり、ささやかに布を押し上げ、存在を主張している突起があった。
「シンシアちゃん、乳首がもう勃ってるんだね」
そうつぶやいて、その突起を人差し指でさわさわと撫でてやると同時に、徹はシンシアの右胸の下へと手を滑り込ませ、ぽんぽんとおっぱいを弾ませてやるのであった。
「や……、ふぁ……、やんっ、……やぁん」
ぽよんぽよんと、徹の手のひらでシンシアのおっぱいを弾まされるたびに、服と乳首が擦れ、シンシアへ快感を伝える。
「なるほど、シンシアちゃんはこういうのも嫌いじゃないと」
ならば、と今度は両手でシンシアそれぞれの胸の付け根あたりを掴み、ゆさゆっさとゆすってやる。
「んっ……んっ……んっ……んっ」
シンシアの体は愛撫から来る快感と、後ろから卑猥に胸を揺らされるという陶酔を貪欲に性欲へと転化し、受け入れる。
「ん……っひゃあんっ」
そして、突如甲高く挙げれた彼女の声の原因は、徹がシンシアの耳孔へじゅくり、とその舌を差し入れたためである。
くちゃ、ちゅぱ、はむ、れろ
「ふぁっ、――ふぁあんっ、やぁん、やぁんっ」
予想外の間隔にシンシアは切ない声を上げるだけしかできない。そして耳を愛撫しながらも、徹は服の上から乳首をカリコリと、指で弾き続ける。
「……あっ、あっ、あっ、あっ、そ……れ、だめぇ……、……ん、はぁん」
口では嫌がるものの、シンシアのその表情はとろん、との快感を楽しんでいた。
「――ねぇ、シンシアちゃん、キスしよっか」
胸の愛撫を止めず、徹はシンシアの耳元でささやく。
「――ふぁっ、すっ、あんっ、好きにっ、すれ、あぁんっ、……ばいいじゃ……、……ない」
「ホント? それじゃあーんして、舌も出してくれると嬉しいな」
「……残念だけど、あんっ、はぁ……、キスはもうカイルにあげちゃったんだから……あぁんっ、もう乳首こりこりしないでぇ……あんっ」
「うーん、シンシアちゃん、それはもったいない、ちゅーってさ――」
そう言いながら徹はシンシアの前へと回り込み、両方の乳首を人親指と中指で摘みこむ。
「――弄られながらすると、もっと気持ちいいと思うんだ」
れろん、とシンシアの口内に徹の舌が侵入する。そして同時に服の上からカチカチに育った乳首をきゅっきゅと徹はしごき始めたのであった。
「ふぁ、……あむぅ、ちゅ、んふ……ぷはっ や、だめ……んっんふ…ちゅ、ちゅば」
シンシアの両手はセイフティーにより、自由にならない。よって乳首への刺激も、シンシアの口内への徹の舌と唾液の侵略も彼女には防ぐことができない。
「――ちゅ、んっ……ふっ……むぅっ、はむ、ふあぁ、」
ちゅむ、ちゅぶ、とシンシアの唇が徹に吸われ、そして口内を舐め取られ、舌を絡めとられるたびに、乳首の刺激と重なり、シンシアの脳が麻痺させられていく。
「ほら、舌突き出して……、そしたらシンシアちゃんのかたーくとがった、えっちなおっぱいのさきっちょに、シンシアちゃんが大好きな、指でぴんぴん、してあげるよ?」
その徹の囁きに、シンシアは一瞬戸惑うが、ゆっくりと口を開き、その舌を徹に向けて差し出す。
徹は満足そうにシンシアの舌先をはむ、っと咥え、吸ってあげる、そしてちろちろ、ぴちぴちと、お互いで舌先を弾き合う。陶然とするシンシアに徹はよく出来ましたと、両胸の乳首を強く、指で弾いてあげるのであった。
「ひゃぁん、すきぃっ、これ、すきなのっ、――あんっ……あんっ……あんっ」
【13:33】
【13:32】
【13:31】
「ぁあんっ……あんっ……あんあんあぁんっ、ふあぁあ、気持ちぃ、カイルぅ、おねぇちゃん、こんなに気持ちよくなっちゃってるけど、頑張るからぁっ、ふぁ、あ、そこ、そこすっちゃ、だめぇ、かゆくなっちゃう、あそこ、こりこりしてもらわなくちゃおさまんなくなっちゃうのぅ……やぁん」
時は経つ。カウンタがその半分をすぎる頃、シンシアの体は快楽を完全に受け入れていた。両手を固定され、腰を引き出され、ロングタイトの修道服を胸の上まで巻き上げられる。ずっと服の上からであった乳首へ刺激を、今度は直に堪能する。後ろからぐにぐにと揉まれ、下からは牛のようにちゅぱちゅぱとおっぱいを吸われ、そして、横からはぷるぷるゆれて、元気に下方向に育った乳首を、指でいいように弄ばれるのであった。下半身を丸出しにして、まるで犬のような格好で続けられる羞恥的な愛撫をシンシアは心のどこかで楽しんでしまっていた。
そんなシンシアの片足を抱え、徹はまるでペットや赤ちゃんに話しかけるように、
「は~い、それじゃシンシアちゃん、あんよを上げましょうね。かゆくなったあそこをこしゅこしゅしてあげましゅよー?」
――くちくちくちくちくち、ちゅくちゅくちゅく、
「――ふあああっ、こんなかっこいやぁ、あああんっ、あああああんっ」
「ほらほらほらほら!! イきたいだろ? いっぱい焦らされたから、クリトリスいっぱいこすってやるぞ? ほら、こんなにこりっこりに硬くしてっ!! シンシアちゃんは淫乱だ!!」
徹はそう叫ぶと、シンシアのクリトリスを彼女が一番好きであろう方法で激しく指で弾く。ぴちぴちぴちゅぴちゅというおとが次第に大きくなり、そして、
「あああああああ、いやあああ、いく、いくいく、わたしぃいいい、すごいの、きちゃ……」
「ひゃあああん!!」
――ぶしゃ、と
両手を前で固定され、胸から下は丸出し状態、片足は地面にそしてもう片足は徹に横に抱えられ、
「ふぁああん!!」
――ぶしゃっ
徹の指は止まらない、ちゅくちゅく、ぴちぴち、という愛撫音はじゃぷじゃぷ、じゅくじゅくという音に変わっていた。
「い……く、また、いくぅ……ぁあん!!」
そして、徹のがその指を離した後も、シンシアの絶頂は続く。
ぷしゃ、ぷしゃ、と細かい絶頂がシンシアの体を襲うたび、彼女の太ももに温かい汁が流れ落ちるのであった。
【5:31】
【5:30】
【5:29】
絶頂の余韻にまどろむシンシアの視界に、残り時間のカウンタが映る。
「あと、後少し、……ほんとうに、後少し……」
どうやら自分の心はまだカイルを思っていられるらしい、とシンシアは再認識する。あと5分。後5分ですべてが終わると。そんなふうに考えている間にも下腹部から甘美につき上がってくる快感は、徹が絶頂後のシンシアの花弁をくちゅくちゅと優しくかき回しているからである。
徹はシンシアの敏感なところを的確に舌でかき混ぜ、そしてクリへの刺激と愛撫の音で、彼女の残り火を実に的確に煽っていく。
そこでシンシアは思う。赤ちゃんのように自分のクリにやあそこにしゃぶりついてる徹を見て、思えばこの男はほんとうの意味で自分に酷いことはしなかったのではないかと。性的な行為は褒められたものではないが、そのベクトルはシンシアの快感という一点に向けられていた。
「ふぁ、……あぁん、もう、こりこりしちゃだめぇ」
それは、こりこりしてほしいというシンシアの願望の裏返しである。ご希望通りと、徹がシンシアのクリをこりこりしてあげると、彼女はそれを受け入れるように徹の口へ股間を押し付ける。
【3:01】
【2:59】
【2:58】
形は歪だが、シンシアは徹に対して一定の理解を持ってしまったのだ。
――それは、この上ない失策である。
【2:40】
【2:39】
【2:38】
――シンシアは知らない、このゲームは、既に詰んでいることを。
「ねぇ、シンシアちゃん」
「……な……によ、ふあぁ」
くちゅくちゅ、とシンシアの後ろにまわり、その突出された下腹部を指で優しく弄びながら徹はつぶやく。
「俺ね、お風呂でシンシアちゃんが失神してる時さ、実は一つだけいたずらしちゃったんだ」
「ふぁ……それが…あんっ…どうしたのよ?」
「俺ね、ずっとシンシアちゃんはクリが好きって思ってたんだ、だってギミック椅子じゃあれだけパンツをぐしょぐしょに濡らしたし。次のオナニー台でもクリばっか弄ってた」
そういって徹はシンシアのクリをこりこりと指で弄ぶ。
「んあっ……なんでいまさらっ、そんなっ……ああぁ……また硬くなっちゃうぅ……」
「でもね、シンシアちゃんはカイル君を忘れてくれなかった、今もそう」
「だって、私はぁ……カイルのためにぃ……ふぁあああ、気持ちいぃ」
「だからね、俺、お風呂の時、シンシアちゃんの弱点を探すためにいろいろ弄ったんだ、それでね、シンシアちゃんが気絶してる時ね」
「――あっ、んっ、あっ、あんっ、あんっ……なに、きこえ、な、あんっ」
「そしたらシンシアちゃん、意識がないのに、すごかったんだ。乳首はすごく硬くなっちゃって舌を押し返すぐらいだし、あそこはぐちゃぐちゃになって二回目のお漏らしをしちゃうし、クリなんか自分から皮から出てきちゃって」
【1:30】
【1:29】
【1:28】
そして、徹はシンシアのあそこから愛液を掬い、その場所に丹念にまぶす。さらに両の親指でぐいっと広げて直接唾液を流しこんで、べちょべちょにしてから閉じてあげる。シンシアの菊門は、その潤滑油をひくひくしながら受け入れ、そして咀嚼するように、ひくひくと、ひくついていた。
「……え、やだ……なに……これ、………ふぁ、ふぁっ、」
「思ったんだ、シンシアちゃんはまだ自分の本当に気持ちいところを知らないんじゃないかって、だから、せっかくだから教えてあげるね?」
にちゃにちゃと、徹の舌がシンシアの菊門を舐め、そしてその入口をちゅぷちゅぷと掘りすすめる。それは、シンシアにとって全くの未知の感覚であった。しかし、彼女は自覚する。むず痒くも苦しい、その感覚の奥からくる、重く、甘美な快感の予感を。自分の今までの我慢など吹き飛んでしまうような、これを覗いてしまったら決して戻れない、羞恥と被虐という自分の性欲の根源を。
「ふぁああっ……だめ、これ……だめ……、お願い、……んっ、やめて……、こんな感覚、わたし、がまんできない……、こんなのおしえられちゃったら、わたし、わたしぃ……」
ちゅるん、と舌でひくつくシンシアの菊門を舐めとり、そして徹は人差し指を立て、唾液と愛液をまぶす。
「それじゃシンシアちゃん、シンシアちゃんが大好きなおしりの穴を、いじってあげる。大丈夫、寝ているうちにほぐしておいてあげたから、きっと気持ちいよ?」
――カイル君のことなんて忘れちゃうぐらいにね?
ちゅぐ、と徹の人差し指がシンシアのおしりの穴に当てられ、そしてずぶずぶとシンシアの菊門に飲み込まれていく。
「――か、――ふ、あ、――ひ、だ、……めぇ」
腰を突き出し、爪先立ちになりながら、尻肉をこわばらせて懸命にシンシアは徹の指の侵入を阻む、しかし。
こり、こりこりこり、と
徹のもう片方の指により、クリがやんわりと刺激され、
「――ふあぁああああ、いやあああっ やだ、やだやだぁ、はいっちゃう、はいっちゃうぅうううう、こりこりだめぇ、だめなのぅっ」
「それじゃ抜こうか」
ずずず、と、徹がゆっくりと中ほどまで入った人差し指を引きぬく。
その時、それは来た。
シンシアの脳裏に、自分の尻の穴から徹の指を生やしているという被虐的な情景、きつく、くるしい異物であるはずの徹の指が引き抜かれる時にもたらされる肛門の開放感。そして何より、自分の意志と反して、徹の指をくわえ込む、自分のおしりの穴。
「――あ、……あ、……あ」
じゅぷん、と更に徹の指が突っ込まれる。先ほどより奥まで突きこまれた感覚と、中でこちょこちょと指を動かされる感覚に、シンシアは嫌悪感が吹き飛ぶほどのこの上ない羞恥と被虐を見出した。
「シンシアちゃん、かわいい、ほらみてみていい顔してる」
徹の囁きに意識を戻されたシンシア。
目の前に遠視投影により、自分の顔が映される。
「あ……あ……、わ、たし、わた、し」
ずずず、じゅぽん、ずずず、じゅっぷん
遠視投影に映るシンシアの顔は、おしりから指が惹かれるたびに、その開放感に涎を垂らし、そして、さらに指を突き入れられるのを期待する歓喜の表情が移り、
ふと、横をみれば、シンシアを横から捉えた遠視投影のなかで、突き入れる指にあわせて、今も腰を突き出すシンシアの姿が移っており、
さらに、頭を下げて自分の股間を見てみれば、そこには愛液がだらだらと垂れ、地面とつながるほどにしとどに溢れ、
「わたし……わたし……、ふあああああああっ」
「それじゃシンシアちゃん、クリをしゃぶってあげながら、おしりでいっぱいイかしてあげるからね?」
「ふあっ、ああんっ、きもちいっ、きもちいのっ、しんしあイくのっ、いっぱいイくのっ、……おしりと、クリでいっぱいいくのぉっ!! ――んあああっ んはあああああっ!!」
【0:00】
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