白い砂浜に透明な水。まるで海外の様に透明度の高い海が東京から数時間のこんな近場にあるとは思わなかった。この修学旅行で来なければずっと気づかなかっただろう。きっと大学生とかになって旅行したときに、沖縄とかグァムとかでそうした体験をしたんだろうなと思う。
この学校は色々おかしい、いや悪い意味じゃないんだけど生徒の自主性を重んじるどころか全解放だし、やけに羽振りがいいし。東京都下の一私立高校だというのに、この特殊性はなんなのであろうかと入学したてはそう思ったものだ。ちょっと頭のいい奴はすぐに気づく、ここはもの凄く異質な場所だと。
だから私達は入学したというか、これだけ異質な場所であるならば私達の存在も受け入れられるかなとか思っていたりもした。もっとも、真樹ちゃんみたいな能天気な子はすぐに染まって伸び伸びと学園生活を満喫していたりするんだけど。
かく言う私達も二年目に入って、かなりこの学園の校風にすっかりと染まっている気がする。この学園はとにかく個性を潰さない。ちょっと変な子でも全然息苦しくない校風は凄く嬉しい。この学園の理事長である弘蔵さん。弘蔵さん、とかこうちゃんとか皆に呼ばれているノリのいい変なおじさまなんだけど、その理事長さんが自ら問題児の選別を行っているなんて噂も割と現実味を帯びている。理事長ルールなんて言葉が当然の様に生徒の間で話されているのも伊達じゃない。
えーと、話を戻すね。要はこの学校の校風というか目的ってなんだろうかって私達は興味をもった。というか調べていくうちになんとなくそう思った。曲がりなりにも自分が所属している場だしね。
それで私達が結論づけたことが一つある。弘蔵さんは、いや神田家はこの地域で全てを完結させようとしているのだ。資源、生産手段、そして人材。この高校があらゆる専門学校顔負けの設備をもっているのも、ひいては神田家の手が届く範囲であらゆる人材をカバーしようという方針の元に整備されたらしい。
なんて祥子と話してたらさすがにお互いに吹き出した。だってばかばかしいと思わない? 今の時代世界中に専門機関なんて山ほどある。専門性も規模も神田家一つの力で勝てるわけが無い。鎖国中の国でもないんだからどうしたって周囲の影響を受けるに決まっている。そう弘蔵さんにいったら、あの人の良さそうなおじさまが急に真面目な顔をして、私に言うんだ。あったりめぇじゃねぇかって。でもよく見ているな、って褒められて学費を割引された。本当に理事長の気分次第でどうにでもなる学校という風評は間違っていない。
それでね、ここからは推測。といっても最近ふと思いついちゃったんだ。本当の目的ってのはさ、後ろ暗かったり色んな事情があるほどわかりにくくしたり、到達しにくくするものじゃない? だから、逆に考えてみたの。あらゆる方面の人材を完結させるんじゃなくて、周囲に送り込む為に育てているんだとしたらって?
この学園はさ、経済的にも教育的にも優遇されすぎている。学校から生徒に貸しがあるといっていい。そんな卒業生達のネットワークを使ったらさ、なんか色々できそうだと思わない? 神田家ってさ、もう何代も前からこんなことをやっているんだ。なんかこの頃いやでも考えちゃうんだよね。この世の中私達みたいな普通と違う子は生きにくいって。世間の済みでひっそり暮らしていくしかないのかなって。でもね、今年の修学旅行でそんな陰気な考えはひっくり返されたというか粉々のこねこねのぼっこんぼっこんに壊されてしまった。
「ねちょねちょかもねー」
祥子が楽しそうにそう付け足した。あながち間違ってはいないと思う。私達の人生感を壊した張本人である武智光博という超絶変態碌でなしは、自分の本能に正直に生きていて、身勝手でエッチで、酷いことをまわりにしているんだけど、それを完全に秘匿している。というか秘匿するための努力を惜しんでいなかった。神田家という権力も、学校という存在も、自らの得意とする技術も全てを使って自分の為に生きている。
酷く歪な碌でなしの癖に、世間様に臆すること無く自分の周囲を都合良く書き換えている。私達はそのことにもの凄く衝撃を受けたの。ついでにどさくさ紛れに犯られちゃったんだどまあそれは気持ちがよかったし、いいや。二人揃って処女を散らされて、そのまま犯されて、その日にイかされて。その前にもっと恥ずかしいことも筒抜けだったな。
だからこそ私達は、決めた。
武智光博っていう碌でなしと、彼と繋がりが深い神田家の側につくために、ある程度のことは目をつぶろうって。彼と神田家を味方につけておく為なら多少の犠牲はやむを得ないって。まずは彼にならって、私達は私達の味方になってくれる人を増やすべきだと思ったの。彼氏がいるくせに一晩中彼に犯されても笑顔を絶やさない真樹ちゃんみたいに。彼氏の親友にアナル開発されても平然としている香ちゃんみたいに。私達と同じようにされた茜ちゃんだって。きっと今までのままじゃいられないだろう。だから私達も変わるのだ。私は祥子との幸せのために、祥子は私との幸せのために。
「たけちーとの関係をつづける?」
「だって、それが一番現実味あるでしょ?」
祥子の問いかけに私は応える。そうだねと祥子も頷いた。さて、そうなれば話は早い。あの変態武智の要望に応じて、高村君とも仲良くしてあげましょう。あいつほんと変態だよね、よりにもよって人のものが大好きだなんて。
でも気持ちはわかるよ、こういうのは理屈じゃない。きっとどこかで折り合いをつけなきゃ心が病んじゃうんだ、これまでの私達のように。そんなことを考えていたらぽちぽちとスマホを弄っていた祥子が画面を私に見せる。どうやら私達は今度の休日に、高村君と映画に行くことになったらしい。上出来だ、こーいうことを繰り返していけば、世間様にはよくある双子同士の好みのバッティング的な噂が立つだろう。でも双子姉妹の重い愛とか近親ガチレズなんて堅苦しい肩書きよりもよっぽどましだ。
「あ、こっちも着信」
『姉妹ズ~、今夜暇? ちょっとムラっときちゃってさー』
それは武智からのデリカシーのかけらも無いメッセージ。今ちょっと体空いてないかなんてセフレ染みた会話。まったく嫌になる。こんな一行のメッセージで、私も祥子も喉を鳴らしてしまう。体が緩んでしまう。だって武智とのセックスは一晩中気持ちがいいんだ。私も祥子も一緒に気持ちよくしてくれる頼もしいスタミナをもつ男子なんて中々いないと思う。その点を鑑みれば私達の幸せは少し形を変えてしまったかも知れない。心と体の問題を分けて考えることができるようになったのは大きな変化だ。
「本当はたけちーと付き合えたらさー、私達丸くおさまるんじゃないかなぁ」
そうだね、とは思う。武智が私達をずっと犯してくれれば、私達はお互いにイかされている姿をいつでも何度でも見ることができる。ずんずん突かれてひんひん泣かされて、口からだらしのない涎を垂らしながら、はしたない顔をする様子をお互いに見続けられる。心も体も満足できる。
「ダメだよ祥子。たけちーと佳奈美先輩の関係、理事長から聞いたでしょ」
アレは私達が関わっていい関係じゃない。正直常軌を逸しているといっていい。佳奈美先輩という存在が高校生活を送るためには武智光博のバイタリティが絶対的に必要だ。そこは私達の為にも崩しちゃだめなポイントだ。私達は周囲に遠慮しないことに決めたけど欲張っちゃいけない。過ぎた行為は破綻してしまう。
だから、武智がいなくなったときのスペアは必要だ。
笑い話ではない。私達は真剣にそう思っている。ごめんね高村君。私達は悪い子なの。君を心の底でをそんな目で見ている。君が私達のおっぱいをエッチな目でチラ見しているように、頭の中で色々と変なことを考えているように、私達は君をとっても失礼な視線で汚しているよ。その代わり色々エッチなことはしても構わないし、男の子の夢の複数プレイだって叶えてあげる。
武智に仕込まれた口だけど、きっと君を虜にしてみせる。キスもフェラも、私達は割と嫌いじゃないから、遠慮無く求めてくれて構わない。君とエッチをするまでにきっと散々武智に柔らかくされちゃうだろうけど、私達のアソコはきっと気持ちがいいよ。私達は体には自信があるんだ、そんじょそこらの女の子に負ける気は無い。必要だったらお尻の穴だって舐めてあげる。大丈夫心配しないで、そこら辺は武智に今日から教えてもらうから、君とする時には、多分とっても君を気持ちよくしてあげられるよ。だから私達にとって都合のいい男の子になって欲しい。できれば、ずっと何知らないままで。
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「姉妹ズさ、なんかこのごろ積極的じゃない、何かあったの?」
私達の上から武智の声が降ってくる。同然だ、私達は姉妹そろって武智の股間に頭を埋めているからだ。今日は祝日で昨日からの泊まりがけだ。週末は高村君と映画に行くから今のうちにしっかりと、ヤることはヤっておかねばならない。
「そんなことないよー、それよりほら、どう? きもちい?」
私は口の中に突っ込まれている硬くて熱いアレをじゅるじゅるとしゃぶる。
「んー、もうちっと先っちょ咥える感じで、あーそうそう、含んで舌動かして、あー、すげ、上手い上手い」
じゅっじゅって、私の唇が自分のものじゃないような音をたてはじめる。武智の先っちょから出るねばねばのせいだ。生臭くてまずいけど、ホント癖になるんだよね。しかも、そんな私の姿を横で祥子がまじまじと様子を見ている。ほんと参っちゃう。もう正直に言うね、溜まらないんだ。私も祥子も、このシチュエーションがもの凄くハマっている。武智とのセックスの度、私達はどうしようもない変態ってことを認識させられる。私は祥子が、祥子は私が犯される姿に本能的な興奮を禁じ得ないのだ。
このごろは武智もそこんところがわかってきていて、私達のかゆいところを的確についてくるんだ。昨日も武智の家に入るなりさ、いきなり私達のおっぱいを揉み出すんだ。その、私達もさ、ちょっと露出のある格好っていうか、上着の下はぴったり系のTシャツを着ていたんだよね、ばっちりラインがでるような。なんていうかそのね、そのせいなのかどうなのかわからないんだけど、武智の揉み方がいつもよりすっごいいやらしいの。私は右胸、祥子は左胸。お互いの胸が揉まれている様子をお互いに見せつけるように、武智の両手が動くの。それでさー、私達も悪いんだけど、やっぱその気になっちゃうんだよね。その場で我慢しちゃうっていうか、そのさ、わかるでしょ? こっちはヤりに来てるからそもそもその気はあるし、でもこんな場所でいきなりとかデリカシーの問題もあるじゃない。
でもそんなこと考えているうちにTシャツの上から凝った乳首を摘ままれてさ、焦れったくぴんぴんと跳ねてくるの。もうさなんか私達二人武智に弱みを握られて、体をいいようにされているようなそんなシチュエーションがさー、嫌でも思い浮かんじゃうわけなの。それが私達二人とも溜まらなくて、どうしても興奮しちゃうんだ。まったくどっちが変態だよって思うよね。
二人ともさー、揃ってやだやだいいながら乳首の先っちょを虐められた後に、立ったまま容赦ない手マンでイかされたよ。お揃いのデニムの短パンだったんだけど、お構いなしに布ごとごりごりクリを擦るの。ぬれちゃうとか皺になるとか、言うんだけどさー。当然武智はやめないし、こっちも心の中ではやめて欲しくないわけで、最後にはだまって股間をいいように弄られてイかされちゃうの。
外にバレないように声を抑えながらさ、私達は一人暮らしの友人の玄関先で、仕方なさそうにお互い手を繋ぎながら立ったまま、股間に手を突っ込まれて、喘いでいる。そんなシチュエーションが好き、溜まらなく好き。私の目の前で祥子があんな乱暴にイかされて、祥子の目の前で私がこんな乱暴にイかされる。おそろいのデニムの股間がそろって生ぬるい湿り気で汚されてしまう。
そうなったらもう、流れができてしまう。あっという間に武智の好きなようにされてしまうのだ。実際そのまま一人づつ玄関で犯された。よいしょと尻を引き出されて、私は祥子に抱きつきながら、武智に後ろから犯される。祥子が幸せそうな顔で私を見ている。外に聞こえないように必死で声を抑えている私を見るのが愉しいんだよね、わかるよ。だから、その後入れ替わりで祥子が武智に犯される時はずうっと乳首をさすってあげてた。えへへ、祥子のイキ顔可愛いなぁ。祥子が感じるところは私もわかる、だって同じだもん。同じでいたいんだもん。そうお互いに思っている。
だからいいように体を扱われようと、私達を平等に犯してくれる武智は嫌いじゃない。でも玄関入ってからいきなり三発づつってどうなの。しかもこっちが三回イかされているのに武智は一回も出してない、私達の体はやっぱりまだまだなんだろうか。
「ん、ちがうちがう。佳奈美先輩にバイアグラ飲まされてさー、なんつーか全然イけないのなこれ。んでちょっくら姉妹ズに処理してもらおうかなーって」
こんにゃろうと思ったけど、別に私達の体が気持ちよくないわけじゃないらしい。むしろ薬のせいでイき難くてちょっとストレスが溜まるから沢山したいという案配だそうだ。ちょっとほっとした。だからっていきなり屈辱的な手マンと立ちバックはどうなの、いやこっちもノリノリだったけどさ。というわけでそこから日を跨いだ今までずっとヤりっぱなし。真樹ちゃんが休みの日はぶっ通しって言う意味がわかったよ、あれ真樹ちゃんがタフなのもあるけど、武智が寝かせてくれないんだ。女の子が何回もイけるってある意味不幸なことだと思う。
だってさ、イってもイっても際限がないんだもん、ずるいよ。私達の体はただでさえ他の子よりも成長している。だから余計に疼いちゃう、男の子を迎える準備ができてしまう。挿れられたら体が逆らえない。だからどうしようもない恥ずかしい顔も見られちゃうし、いいなりでどんな格好も許してしまう。え、拒否なんでできないよ。だってガンガンお腹を擦られている最中に、何がしたいこれがしたいって言われても何も考えられないよ。くちゃくちゃ股間をかき回されながら、耳元で囁かれたら絶対うんっていっちゃう。だってうんっていうとイかせてくれるから。私も祥子もわかっているから頷いちゃう。はぁ、もうさー、やんなっちゃうんだけどさー。だってさ、見たいじゃん。祥子がアナルに指を挿れられて恥ずかしがる顔見たいじゃん!! ずりずり抜かれてやだぁ、とかいっちゃうところ見たいじゃん!!
いや、ということは私もヤられちゃうんだけどさっ、普通好きな子がアナルほじられてとろんってなっちゃう顔みたいって選択があったら、絶対見たいって選ぶよね、選ぶよね?そうしたらさ、一緒にヤられた。
私と祥子は武智に赤ちゃんみたいに抱きつきながら一緒にアナルを弄られて、ローションでお尻の穴をくすぐられるようにあまーく解されて、中指をずっぽし奥まで挿れられちゃった。セックスの気持ちよさで武智の趣味を忘れてた。私達がそんなことをいったら当然、他人のものが大好きな武智は両方から快楽を徴収するに決まっているのだ。ずぷぷと挿入されるところから、ぶぽっぷぼっと、下品な音を立てて指を抜かれるまでの一部始終を私達二人は同時に武智に見られてしまった。一生の不覚だよもー。しかもさ、撮られてたんだよ信じられない。ほんと、信じられないくらい祥子の表情は可愛くて、興奮した。きっと祥子もそう。その後はあまり言いたくないなー、ちょっと箍がはずれちゃってかなり乱れちゃったから。はぁ、あんなセックスを今経験しちゃっていいものかなぁとか武智にいったの、そしたら
「いや姉妹ズさぁ、こうして俺のいきりん坊を二人でフェラっている時点で相当ド変態枠にはいるんじゃね」
とかいうわけで、抗議しようと思ったら思いっきり顔に出された。乙女心の微妙な返事を射精で返すとはいい度胸だ。
まだまだ萎えさせないよ。次は祥子が咥える番なんだからね、それで胸で扱いた後また勃たせてやるんだから。こんな感じで私達の経験値はまた溜まっていく。でも安心して、高村君。そのうち君のお尻もアソコもいっぱい舐めて、私達の体無しじゃいられなくしてあげるから。そうすれば武智とのセックスは週一回ぐらいでいいかな。あ、こら、え? なにすんのさ。ちょっと祥子、なんであんた指にコンドームはめてんの。
え、え?