歪曲コミュニケーション

第21話 修学旅行 大生沢茜 結城姉妹⑩


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 武智の指が同時に結城姉妹の股間に忍び寄る。最も当人は忍び寄る気なんか一部も無く。目の前でイチャイチャしているレズカップルに混ぜて貰おうと無遠慮に絡まる二人の股間に手を入れただけである。

 くちゃ

 とそれは可愛らしい音と共に結城姉妹は不覚の快感に声を上げた。

「ちょ……たけち、なんのつもりよ……あっ、やっ、……あん♡」
「やだぁ、あっ、あっ、くちゅくちゅしないでぇ、ふぁぁ♡」

 武智はぬっくぬっくと指を動かしながら飄々と応える。

「え、なんというかお手伝いというか差し入れというか?」
「ちょ、やめ、あっ指、動かす、なぁ!! やっあっ♡」
「あっあっ祥子ちゃんきもちい、きもちいよ♡」

 祥子が足を振り上げ武智を蹴ろうとするが、結果武智の指の可動域を広げてしまい、くにゅくにゅと股間を弄られて、ぽこんと武智の右肩に当たるだけである。

「いやぁ、なんというかさぁ、藤子ちゃん見てたらさ、ちょっと可哀想になっちゃって、ほら俺も協力するっていった手前?」

 と、そう言った瞬間武智の指がにゅるん、と結城姉妹の膣内に滑り込んだ。

「「――んんぅ♡」」、

 その時結城姉妹は初めて、その体をもって感じてしまった
 いや、彼女達の膣内という敏感な感覚器をもってしてそれを知ってしまったのだ。

「んぁぁぁ♡」
「やぁぁぁ♡」

 男の指。いや雄という勝手の異なる異質な感覚。太くてゴツい。
 それで上下運動でもされようものなら、体の奥から溜まらない何かを無理矢理引き釣り出して、吹き出させてしまれそうな感覚。

「あ……やだぁ、やだやだぁ」

 と祥子は拒み。

「あっ、……ふあっ、あん♡」

 と藤子は受け入れる。

 同時にぐっちぐっち、ぐっちゅぐっちゅと結城姉妹の股間から下品な蜜が溢れ出す。思わぬ所を中からつつかれて、大事な何かが採掘されて運び出されてしまう。武智の無情なピストン運動が、ぬっちぬっちと、容赦なく。

「あっ、あっ、あっ、だめだよ、たけちー。こ、こんなの卑怯だよ、あっ、やん♡」
「あ、やん、やん♡ すごいぃぃぃ……♡ 祥子ちゃん、これ、すごいよぉぉぅ♡」

 結城祥子はきっと武智を睨むが、これ以上どうしようも出来なかった。何せ頭では拒絶しているのに体が言うことを聞いてくれないのだ。耳障りなくちゃくちゃという下品な音が自分の股間から聞こえてくる度に、どうしようも無いほどの説得力が脳髄へと伝わってくるのだ。ずぐん、ずぐんと波打つ今まで感じたことの無い薄気味悪い快感が、太ももとお腹の間で蠢く武智の指から送られてくるのだ。

 気持ちがいい、気持ちがいい、と
 もっと動いてやめないで、と

 祥子の目の前で、彼女の下半身が喜んでいる。足を閉じたいのに閉じられない。武智を蹴り飛ばしたいのに力が入らない。ぽこぽこと武智の肩口を叩く自分の左脚は、まるでおねだりだ。祥子は信じられなかった。自分より自分の体を知っているのが、藤子でもなく自分でもなく武智という男だったなんてと、悔しくて気持ちよくて、頭の中がぐちゃぐちゃなのだ。

「あんっ、やだぁ、やだやだぁ、うぁぁぁん♡ たけち、やめて、ね? お願いぬいて、ぬい……あんっ……あうっ♡」

 そんな息絶え絶えの中、祥子はふと藤子をみた。そこには、先ほどとは違って、薬で微睡んでいない藤子の視線。違和感の答えはすぐわかった。武智が答えを言ったからだ。

「お? もう覚めた? まー一錠じゃそんなもんさ、普通五錠ぐらいどぱっとやるモンだからな?」

 と和やかにネタばらしをする武智。そんな武智を見ながら、祥子は大きくため息をついた。それは武智の手の平で踊らされたことだろうか、それとも企みが適わなかった事への落胆か。だが、結城藤子の表情はそれほど悪くないように思えた。そして、

「あはは、祥子ちゃん、私達ってほんとダメダメな子だよねぇ。 ん、あっあっ♡」

 くっちゃくっちゃと股間を鳴らしながら、藤子は諦めたように笑う。

「そうね、ごめんね藤子。でもね、一番悪いのコイツだから。 やぁっ、んっあ♡」
「えっ? 心外だなぁそれは」

 結局の所。結城姉妹の恋事情について一番理解していたのは、当人同士でも無く、武智光博その人であったのだ。

 武智はこう言う。

 結城藤子は結城祥子を犯したい。よろしい叶えてあげましょう。
 結城祥子は結城藤子を犯したい。よろしい叶えてあげましょう。
 さあ、お互いの股間を犯されている状況で、存分に愛し合いましょう。と。

 お互いのショートパンツが脱がされて、ショーツが取り払われて、無垢な二人の股間に無骨な武智の指がずぷりと入り、ぬっちゃぬっちゃと動き出す。藤子と祥子は抱き合っている。お互い股間をかき回されて、どうしようも無い痴態を見せ合いながら。

「んあぁぁぁ、やだぁ♡ ずぽずぽするのもうだめだってばぁ……あっあっ、それ、だ、めぇ♡」

 ぶしゃ、と祥子の股間が突然潤う。

「あ、ずるい、たけちー、私も、私もっ。ひゃっ、あっあっあっいくっいく♡」

 と、今度はは反対側の股間がぷしぷしと汁を垂れ流し、

「はぁ……祥子ちゃん、ちゅーしよ、ね? ぺろぺろしながら一緒にいこ? ね?」
「うん、いく、いっぱいいくよ♡」
「君たちね……まあ、俺の趣味だからいいけどさっ、おらっ」

 彼女達の処女膜がどうなったかはわからない。だがしかし、武智の指は既にずっぽしと結城姉妹の股間に食い込み、その柔肉の上も下も奥も手前も縦横無尽に蹂躙していた。

「あぁぁぁ、んぁぁぁぁぁ……いくいっちゃうッ♡」
「ふぁぁぁぁ、い、いくいくいくぅ♡」

 結城姉妹の足がぴんとそろって跳ね上がり、じゅくじゅくと音を立てて、股間から快感の滴を溢れ出す。二輪の花が大股を開いてぬちぬちと、ぐちぐちとだらしなく蜜を垂らし初めて、武智の指がじゅっぽじゅっぽと上下する度に、噴水の様に吹き上がり、
ぐじゃぐじゃぐじゃと指をかき回されれば、白く濁った本気汁がぬとりとしたたり落ちた。

「んんっ、ふあぁぁ、いく、いく……いっちゃうぅううう、やだぁ、あぁああん♡!!」

 それはどちらの声かはわからない。
 かち、かち、という時計の針が刻む音と。
 ぐっちゃぐっちゃと言う下品な音。
 そして、やんやんあんあんと、甲高い喘ぎ声が部屋に満ちていた。

「た、たけちー、これ、恥ずかしいよぅ……んっ、こらぁ、こしょこしょさせるなぁ、あぁん♡」
「んー藤子ちゃんはお気に入りみたいだけど?」

 いつのまにか四つん這いにされている結城姉妹。後ろからは相も変わらず武智の指でじゅっぽじゅっぽと激しく手マンされている。先ほどまでは柱に手をつかされて股間をいいようにされてたが、次第に崩れ落ちてわんわんスタイルで股間をかき回されている。

「やん、あんっ、べ、別に気に入ってないもん。や、は♡ おしり、だめだってぇ、やっあっあっ、またいく、またいっちゃう、んぃいい♡」

 軽くイったのか、藤子がぷるぷると体を震わせる。

「ふあぁぁぁ……♡ わ、私もいっちゃう、そこ、きもちい。すごい。んぁぁぁい、くいくいく♡」

 ぱちゃぱちゃと、二人の股間から潤いの音。イくことに慣れた娼婦の震え。上半身で踏ん張り、腰を武智の両手に押しつけて、びゅびゅっとお汁を垂れ流すと、ずるりと力なく二人のお尻がずれ落ちた。

「はぁはぁ……祥子ちゃん気持ちよかった?」
「うん……藤子ちゃん、すごかったよ……」
「あはは、一年分ぐらい、一緒にイった気分だよぉ」
「イかされちゃったんだけどねぇ……んっ♡」

 武智の両手量指をチンコに見立てた疑似セックス。都合十回以上の絶頂。確かにその間二人は犯し犯され、愛し愛されていた。

「ねぇ藤子、なんだかんだで、私達これで良かったんだよ……きっと」
「うん……そうだね、そうだねぇ……ぐす」

 それはある意味丁度良い落としどころ。妙に納得してしまった二人はこうして二人は細やかな願いの成就をここに感じ、微睡む快感の中、幸せな眠りへと――

「いやいやいやいや、ちょっとまった、これで終わり? 嘘でしょ?」

 なんかすっきりした気分を出している結城姉妹に向けて武智は抗議の声を上げる。

「え、だってもう私達疲れたし?」
「あ、気持ちよかったよたけちー、ありがとね♡」

 と、そそくさ身支度を調えようとする結城姉妹。

「あのねぇ、君らね。さんざんえっちぃことさせておいてねぇ、この俺の魔羅大明神様を鎮めず帰ると申すか、ん?」

 と武智は結城祥子と藤子の目の前にぎんぎんにそそり立ったイチモツをご披露する。

「……ちなみにこれ鎮めずに返すとどうなるの?」

 と、結城藤子がおそるおそる聞いてみると。武智が部屋の隅に置いてある三脚付きのハンディカメラを指さして、

「君らのレズセックス映像が学校のアングラサイトに出回る」
「うわ、思ったよりえげつない答えが帰ってきたよ祥子、どうしよう」
「えー、それじゃぁ手で?」
「却下」

 と、武智は下半身を振りノーの意思を示す。

「じゃあ、どうすればいいのさー」

 という結城姉妹の言い分に武智はにんまりと笑い、

 そして――
 ため息と吐息が、再び部屋へと充満する。

 ふにふにと、むにむにと。

「んっ……んっ、んっあっ」
「はぁ……んっ、やだ、これ擦れて……んっ」

 結城藤子と結城祥子のたわわな胸が向かい合い、お互いに擦れ合う。そしてその中心に、浅黒い武智の股間がそびえ立ち、むにゅむにゅとその確かな柔らかさを甘受している。そう男の夢、ダブルパイずりである。

「ねぇ。たけちーこんなのが気持ちがいいのー?」
「お、おおう、よいぞ、思ったより良いぞぉおおお!!」

 仰向けに寝転がる武智に対して結城姉妹が質問する。武智はサムズアップで応えた。結城姉妹のバストサイズは牧村や大生沢クラスかそれ以上である。当然男なら挟まずにはいられまい。

「ん……ん♡」

 むにゅむにゅという十分すぎる根元からの圧迫と結城姉妹の吐息に武智の亀頭が汗ばむ。

「あ。ほんとだ、お汁でてきたぁ、たけちーもかわいい所あるじゃん、あはは」
「あ、ねばっこーい。にゅるにゅるする」

 思わずでてきた武智の我慢汁が、祥子の指によって亀頭にまぶされ、そして

 ぬっち、ぬっちと、次第に結城姉妹の胸を巻き込んで淫靡な音を孕んでくる。姉妹の目の前で粘液を吹き出しながら、自らの胸の間から出てくる武智の陰茎。その距離と彼女らの唇は呆れるほど近い。
 ぬっぽぬっぽと立てられる音に生臭い臭い。目の前でぴこぴこ動く熱くて硬い異性の性器。そう、ここからの進展は彼女達に委ねられているのだ。

「「あ♡」」

 おもむろに、武智の指が結城姉妹の耳たぶをくすぐる。そして、優しくなでなでして、うなじをさすり、顎を撫でて、催促する。結城姉妹は、互いに見つめ合い、そして目の前の武智の陰茎に視線を移し、仕方なさそうにため息をつくと、ゴクンと唾をのみ。目の前にそそり立つ肉棒に舌を這わせた。

 最初はつんつん。
 続いてぺろぺろ。

 この時点で姉妹の舌と武智のカウパーが混じり合い武智の亀頭と結城姉妹の舌に唾液の橋が繋がる。青臭くて生臭い、決して少女達にとって美味しいとは言えない味を口の中に含ませたあと。

 今度はれろれろ、とより多くの唾液と我慢汁が混ざり合う。二人の湿った舌が武智の陰茎を這う度に、てかてかと怪しくコーティングされていく。

 ぺろぺろぺろ
 れろれろれろ

 ここまで来るともはや言葉は要らない。
 きもちいい? とすっかり気分に入った双子がチンコを舐めながら武智に視線を移す。
 きもちいよ? と武智が双子の胸に手を伸ばして乳首を弄ぶ。

 こうして、と、乳首をこすこす弄れば、姉妹が唇をつかってちゅうちゅうとキスをする。
 チンコを武智が藤子の顔に擦りつければ、姉妹そろってすりすりと、ぬるぬるのチンコにその綺麗な顔をすり寄せて。

 しかたなく、してあげているという諦念感。
 汚されているという背徳感。
 結城姉妹はそんな感覚に後押しされながらも、口の中の苦みと粘つきを断ち切れない。

 にゅぽん、とまずは結城藤子の口の中に武智の陰茎が収まってしまう。武智が腰を動かして藤子のお口に突っ込んだのだ。一瞬の逡巡のあと、涙ながらにチンコが結城藤子のお口からにゅるりと抜けるまで、数秒間。その直後、結城祥子が負けじと咥える。もごもごとしつつ、ちゅるんと抜けるまでやはり数秒間。

 なめて咥えて吐き出して、舐めて咥えて吐き出して、双子ならではコミュニケーション。結城藤子が武智のチンコをお口に含む。じゅっじゅ、と唇で扱いて、たっぷり亀頭を吸い上げて、にゅぽん、と吐き出し、結城祥子がずずっと咥えてぬりぬり、と上顎で擦りちゅるんと吐き出す。息苦しいのに、生臭いのに。喉の奥を突かれれば涙も出てしまうのに。結城姉妹の唇に伝わるごりごりとした武智の陰茎の硬さが、彼女達の背徳の期待を煽る。これがアソコにはいったら、擦れたら。そんなことを考えながらじゅっぽじゅっぽとを彼女達は首を振る。丁寧に両手で根元を立たせてぬっぽぬっぽとしゃぶりつく。

 いつの間にか武智の両足に、結城姉妹がそれぞれ絡みついていた。胸と股間を擦りつけながら、自然と武智のチンコに縋り付く。それはぎこちなくも、濃厚なご奉仕。散々イかせてもらった礼もあろうが、二人の気持ちを整理させてくれた恩返しの気持ちもあろう。しかし最大の理由はメンタルであろう。彼女達は一方的な何回もの絶頂を経て心に少し余裕ができてしまったのだ。私達は、エッチなこと一旦し終わった。という気持ちが、次のステップへの警戒や恥じらいをなし崩し的に無くしてしまったのである。
 二人とも、男のチンコを舐めるなんて。初めてもいいところなのに。ああ、なんということであろうか。結城藤子。結城祥子。クラスの美人双子。スタイルも良く、狙っている男もいたかも知れない。

 ずっず、と。
 じゅぽじゅぽ、と

 二人の唇は、お口は、ファーストキスさえも飛び越えて、武智の手に促されるままに彼の肉棒に唾液を供給するだけでなく、扱いて、吸って、啜ってという行為を覚えてしまっている。

 もう二番目だ。
 これから彼女達と性行為をする人は、武智の次。
 そんな気持ちが武智の心を満たし、高ぶらせていった。

 武智光博はこのなし崩し的な信頼感が大好きであった。牧村真樹に初めてしゃぶらせたあの時は、部室だった。しっかり飲ませて受け入れさせた。真堂香の諦めたようにポニーテールを解いたとき、好きにすればいいじゃないですかと言いつつ期待しているあの目が好きだった。大生沢茜の拒みつつも、早く股間を弄ってというスタンスもかけがえがないものだと思う。今、もう恥ずかしいところなんて散々見られたんだからと、こうして二対一の奉仕行為にいそしませている状況も全部、武智の満たされない欲求を慰める儀式である。

 そんな武智に対して、二人の愛撫はぎこちなくも、ぬっとり、ねっとりとした刺激を十分に武智に与えることに成功していた。じゅっぽじゅっぽ、ちゅるちゅると、髪を掻き上げながら視線を流す二人の表情はことさらに武智の性欲の琴線を刺激した。そして結城藤子が再びその口に武智の陰茎を咥えた時。彼女が試みたのほんのちょっとした悪戯が徒になる。咥えこみながら、舌でれろれろと亀頭をなめ回すという行為が。

「おっほ」
「んむぅ!?」

 と、結城藤子の口の中での暴発というイレギュラーを起こさせた。

「んむぅ、んむぅうううう……」
「あ゛ーごめんねぇでも止まんないわー、幸せだわー」

 結城藤子の温かい口の中、不意打ちと言ってもいいタイミングで、びゅっびゅと武智の陰茎から精液が発射される.彼女の口内で、所狭しと亀頭が暴れ回り、どくどくびゅーびゅーと生臭液を吐き出した。

「うえぇぇぇ、気持ち悪いぃ、ひゃ♡」
「きゃ、ちょっと出過ぎ、やん」

 口から離した後もびゅっびゅと止まらない武智の射精行為が、二人の顔を汚していく。

「はぁはぁ……たけちー、これでおわり、なの?」

 どくん、どくんと脈打つ武智のチンコは、まだまだ元気である。結城姉妹はそれをみやると、またちゅっと武智の股間に寄り添い。

「……ねぇたけちー」
「……私達ちょっと、気持ちよくなってきちゃったんだけど」

 二対一でのフェラとパイずりという普通の女の子にとっての非現実。えっちなことをしている。いけないことをしている。ということを十七歳の少女達に再認識させるには十分すぎる行為だった。

 武智は体を起こし、結城姉妹も体を起こす。
そして二人の股間をくちゅくちゅしながら、

「いいの? 一緒には挿れてあげられないけど?」
「あっあんっ♡、どーせ後で挿れちゃうくせにぃ」
「たけちーって手癖わるいよねぇ、んっ♡」
「へへへ、それじゃ祥子ちゃん、藤子ちゃん借りるよ?」

 と武智は結城藤子を引き寄せ、彼女のふやけきった股間にイチモツを、いざ挿入しようとしたところで、

「やっぱ違うな」

 と、隣に祥子を引き寄せた。

「たけちー?」
「なにするの?」

 と、二人が首をかしげ、

 ちゅる、ちゅむ、と。

 と武智は結城藤子にキスをして、
 結城祥子にキスをした。

 そして再び、武智の唇が藤子の唇へ。
 吸い寄せられるように祥子がその行為に参加する。

「えぇ、今更キスなの? もう、んんっんむ」
「んん……んむぅ……はぁはぁ……たけちーのへんたい…んむ、ん、はぁはぁ、はむ、んむう♡」

 ちゅぱ、ちゅぶ、ちゅぼ。

 三つの舌が絡み合う。

 てろてろてろ、ちろちろちろ、と。

 舌先の舐め合いも、唇の吸い合いも、唾液の交換も、その全てに三人が絡み合う。寄り添う二人の唇に武智がだらだらと唾液を与え、伸ばされた舌をついばむように今度は二人が舌を伸ばす。

「あ、たけちー、やだぁ♡」

 おもむろに祥子が体を震わせたのは、武智の舌が口を外れ、胸に移ったからだ。そして、
 じゅるる、と下品な音。結城祥子の内胸に淫靡なキスマークが刻印されてしまう。

「ああ、もう、馬鹿ぁ、あっあっ♡」

 続けて乳首をはしごで愛撫。じゅっ、じゅっ、とお世辞にも優しいとは言えない乳首への吸い付き。だが、結城祥子の快楽の扉は十分に開いてしまった。期待の目で胸を寄せ上げ、瞳を潤ませる。それに応えるのは武智の右手だ。結城祥子の乳首をピンポイントに指で捕らえて乱暴に揉む。

「あっ♡ はぁっ♡ ああん♡」

 一方で武智は空いた口で藤子の乳首に吸い付いた。コロコロと舌で藤子の乳首を転がしながら藤子と視線を合わせる。困ったような、でも期待が鑑みられる表情。武智はわかっているさと、ちゅるる、と祥子と同じ場所にキスマークを付ける。

 絡み合う三人。武智は結城姉妹のそれぞれの片胸を揉みしだきながら、正直な感想を漏らす。

「このビッチ双子め」
「たけちーが」
「わるいんだよねぇ」

 そう悪態を付いた武智の視線の先には、もう一つのお胸もいかが、と彼女達の手で差し出されている。外側のおっぱいをもみもみと動かしながら、武智はちゅーちゅーと内側の乳首に贅沢に吸い付いた。

「んっあっ、いいよぅ、だけちー、きもちいよぅ♡」
「んんっ、ぎりぎりまで一緒にしてくれるの、私達きらいじゃないよ、優しいねたけちー♡」
「はは、双子ちゃんバイタリティ有りすぎだろ、そしてエロすぎだろ……」

 いつの間にか武智は後ろに倒れ、上から結城姉妹の乳が降ってくる。形良し大きさ良し、柔らか良しの文句なしの物件だ。張りも艶やかで乳首の主張も悪くない。

「いいよっ、たけちー、玩具みたいにしていいからっ、ああん、いいっ、それっ……気持ちいい!!」
「うぁ、あぁあん♡ 乳首取れちゃう、……あ……あ、あぁん、いいよ、お口で転がしてくれたら、またちゅうって、……きゃああん♡」

 オマ○コを何回も手マンでいかされ、濃厚なキスも交わし、胸も揉みしだかれて、なめ回され、結城姉妹の体は十分に蕩けていた。武智のイチモツは十分な前戯でごりごりにそそり立っている。結城姉妹はそれを内ももやお尻で感じる度に、期待感を募らせていく。

 絡み合う愛撫の中、武智は結城藤子の頭を抱き寄せ、深い、深い口づけをする。にゅるにゅるとねちねちと、長くねっとりとした営み。同時に、結城藤子のオ○ンコにずぷぷと、武智の陰茎が沈んでいった。

 いざ挿入の時である。

「はぅ……ふ、やだぁ、太いよぅ……うぁぁぁぁ、入る、入って、きちゃう、ふぁぁぁっ」
「ああ、藤子ちゃん挿れられちゃってるんだ……藤子ちゃん」
「う、うぁぁぁ、ふぁぁぁぁ♡ やだ、祥子。こ、これ、やばい♡ん、あっ、あっ、擦れる、あっ♡ あっ♡」

 散々指で整えられた結城藤子の膣は、なんと武智の極太な陰茎を根元まですっぽり受け入れてしまう。それは奇しくも、一回目では決して届かない、決して擦れることの無いところまで擦ってしまった。

 今この時、ごくん、と結城藤子は、確かに唾を飲んだ。
 あー、うーと、漏れ出す声が抑えきれなくなる。
 間違いない。今、結城藤子は理性ではどうにもならない雌の感覚に手を掛けた。
 それは擦られたら、抗えない予感。
 お腹の裏側を直接擦られる喜びの一端を、体で知ってしまう。

 結城藤子目がトロンとして理性と本能が一瞬裏返る。一度擦り出せばチンポチンポと、下のお口でおねだりすること請け合いだろう。そんな彼女の豹変に結城祥子は戸惑うが、すぐにそれを理解させられてしまう。結城藤子から抜かれたチンポが祥子の中にも入ってきたからだ。

「と、藤子? ……ん、ん……あああ……ああああ、……ああっ♡」

 同時に、結城祥子も理解する。ああこれじゃ仕方ないと。下腹にこんな熱い塊が挿入されてぐにぐにとかき回されては理性が持たない。快感では無い。気を抜けば感動の涎が、上の口からも下の口からも出かねない。そして武智のチンポは、ぬち、ぬちりと結城祥子の一番弱い部分をきっちり奥まで突いて、そして擦って抜かれる。

「う……あ……あっ、やだ、やだぁ、これ………、はうぅ……あんっ♡」

 結城姉妹は泣き出しそうだった。
 ただ数回、ぬぽん、と入れられ抜かれただけだ。
 だが、そのちょっとした数回がが、
 あんなに太くて、
 あんなに硬くて、
 あんなに長くて、
 あんなに良いなんて、
 そう、まだ、気持ちがいいの、その上があっただなんて――

 結城藤子は思わずそのじれったさに自らの指を甘噛みする。
 結城祥子は、その期待感にきゅううっと股間を押さえた。

「へへへ、藤子ちゃん、祥子ちゃん。こっからはちょっと本気出すぜ?」

 そう言って、武智は、テーブルの上に残っていた結城祥子が手を付けなかったドリンクを飲み干して――。
 そんな武智を結城姉妹は期待の目で受け入れるのであった。

 部屋に響き渡るはぱちゃぱちゃぱちゃと、だらしのない性交の音。生半可な回数ではこうはならない。下半身が緩みきって、だらしなく粘液を流し、それでも感じようと膣を締める貪欲さが無ければこんな音はでない。

「ううぅ、あぁん、ううぅはぁっああっうっ♡ ああぅはぁん!!」

 結城祥子の、胸がぶるぶると揺れている。手は投げ出され、足は押っ広げられ。力が入らないくせに、股間の奥の下腹はまだ吸い付いているようだ。

「んぃぃぃっ。太い、太いよぉおお、こんなのだめぇだめぇっあぁああ、あああああん♡」

 結城祥子は文字通り犯されていた。武智の極太チンコを挿入され、たおやかなおっぱいには、無尽のキスマーク。左手で腰をがっちり固定され、ぱんぱんぱんと根元まで挿入されて、奥まで突かれる。

「……うあ、うくぅ♡ うぅん……」

 その脇では、結城藤子が武智の脇に抱えられて、その豊満な胸を乳首ごとじゅるじゅると吸われていた。藤子の顔にはおよそ数回もの白濁液がまとわりついている。様子を見るに、既に何回かかけられているし、きっと、飲まされている。

「はぁはぁ、今度は祥子ちゃんに、ださなきゃ、ね?」

 もはや何回目かもわからない。じゅぽじゅぽじゅぽと、武智のピストンが早まる。結城祥子は自らの下半身で何か熱く硬い何かが膨れあがるのを感じ

「んぁぁぁぁぁぁぁ♡ いく……いっちゃうぅううう♡」

 にゅぽん、と祥子の股間から勢いよく抜けた武智のチンコから精子が放物線に飛び、結城祥子の髪から顔から胸からお腹までをきっちりと汚していく。

「ふあ、はああんっ♡ あっあっ♡ たけちー、きもちいよ、きもちいよぅ♡」

 間髪入れずに、絶頂中の祥子の上に四つん這いになった藤子の突き出された下半身にずぶりと、武智のイチモツが吸い込まれる。

「あはぁ♡ あっあっ、や、やっぱ後ろから、好き。すごくきもちい♡。ね、祥子もこんど一緒にやろうね、んっあっ♡」

 祥子は絶頂の余韻の中、自分の上で藤子が腰を振るのを早めるのを温かい気持ちで見守っていた。今夜は色々あった。互いに騙し合って、互いに売り渡して、そして互いに犯され合って、結局私達の関係はどう変わってしまったのだろうと。

「んんんっ! ううぅぁあっぁぁあっ♡ たけちー、突いて、突いてぇぇ、あ、やだぁ、いく、いくいく、んいぃ♡」

 びくんとびくんと体を震わせて、祥子以外の誰かにイかされた藤子を祥子は優しく受け止めた。結城祥子の胸の内に不思議と怒りはなかった。もちろん嫉妬もない。理由ははっきりしている。

 この今、自分に対して先ほど藤子に突っ込んでいたこの凶悪な性器を咥えさせようとしている、本当に碌でもないお馬鹿で変態で絶倫で、下半身ゆるゆるな武智光博という男が、こうして平等に私達を台無しにしてくれたおかげで、今の気持ちがあるのだろうと彼女は思った。

 そう、今夜結城姉妹は同じであるが故に違うところがあると言うことを体をもって教えられたのだ。

 いままでずっと同じと言うことにこだわってきた。けれども、全部が全部自分たちは同じでは無かった。薄々わかっていたが、解決策も無かった。だけど、ちょっとしたきっかけで、台無しになって、ぐちゃぐちゃになって、気持ちよくなって。そして違う価値観の元、結城姉妹は二人の間での妥協点を見つけられたのである。騙し合って、売り渡し合って、犯されあって、しゃぶり合って、ぶっ掛けられあって、初めて行き着いたこの結論。

 きっと藤子も同じ事を思うだろうな、と思いつつ。
 祥子は、武智の陰茎を咥えてその白濁を存分に受け入れた。






 翌朝。

「おはよー藤子ちゃん」
「おはよー祥子ちゃん」

 二人はVIPルームにてお昼前に目覚めた。 お互い顔を合わせて目覚めた瞬間視線があい、ふふりと、はにかむ。昨日の出来事は夢で会ったかと思ったが、そんなことはない。Tシャツこそ着ているが、下着は脱ぎっぱなしだし、キスマークだってちゃんとある。そんな中、

「おはよう姉妹ズ。っていや、君たちおっそいわ。点呼ごまかすの大変だったんだぞう?」

 武智がごきごきと首を鳴らしながら結城姉妹に毒づく。

「えー、どーせたけちーが」
「なんとかしてくれたんでしょ?」
「そらなんとかするわ、こんなイカくさいまま戻したら俺ら一発退学やん?」

 と、武智に言われ、結城姉妹が髪やら顔やらをチェックすると、

「うえええ、がびがびぃ」
「たけちーが節操なく出すからだよもー」
「全くお前らねぇ……、出した量からすると姉妹ズのが多いんだが。……まあいいや、今日は午前中雨でビーチ閉鎖中だから今のうちにここの個室風呂入っちまえ、沸かしておいたからさ」

 結城姉妹が武智に促されて外を見ればぱらぱらとであるが雨が降っている。午後は水温も低いであろうしこんな陽気では今日はビーチ閉鎖なままだろう。午後からは晴れるとのことなので明日からはまた体力馬鹿達の管理をしなければならない、と武智はため息をつく。

「「ねぇたけちー」」
「んあ?」

 と、結城姉妹がちょこんと座って武智にお辞儀した。

「いろいろ、ありがと」
「すっきりした」
「お、おう」

 そしてにっこりと姉妹は笑い。

「……とでも言うと思ったら?」
「大間違いだよたけちー?」

 にじり、と結城姉妹が武智へと躙り寄る。

「え、合意ちゃうん?」
「いやいや」
「いやいや」
「……うっそーん」

 ずりり、と武智が後ずさる。

「うそだぁ、お前らもノリノリだったじゃん、ていうか淫乱度じゃ俺の中でもピカイチだぞお前ら」
「「そういう問題じゃ無い」」

 と有無を言わさぬ勢いで武智は結城姉妹に絡め取られ。

「私の方が一回少ない」
「私まだ騎乗位してない」

 と。

「やっぱりど変態じゃないですか君らぁああああああああああああ!!」

 武智のハーフパンツを下着ごと脱がして、結城姉妹はその場でしおらしくおしゃぶりを開始する。

「やっぱ硬くしてる」
「たけちーえっち♡」

 ちゅぱちゅぱ、から、手慣れた形でじゅっぽじゅっぽへ。二人で器用に舐め合いしゃぶり合い、あっという間に臨戦態勢まで武智のチンコは育てられてしまう。

「お前らねぇ……」
「えへへー元気元気」
「どーせお風呂はいるならさ、ね?」

 と、すりすりと武智のチンコに愛おしく頬刷りずる姉妹。

「そんなこと言ってるとマジで犯すぞ? 無理矢理お口に何発も出して、お前らのおっぱいを玩具みたいにして……」

 と言いかけたところで、武智は結城姉妹の目が武智に期待の眼差しを向けていることに気づき、

「……いいよ?」
「どっちにする……?」

 とぺろんと藤子がTシャツをめくり、祥子が優しく武智の亀頭にしゃぶりつく。
その時である。

「おーっす。光博、いるー?」
「あ、武智いたいたって……」
「先輩。おはようござい……、あー……」

 牧村、大生沢、真堂の三人が我が家の如く入ってきて。

「「あーっ」」

 と牧村と大生沢が何をやってるんだと武智を指さし、
 その隣で真堂香が顔に手を当てている。

 そして、

「あん♡」

 と、結城姉妹の顔にびちゃっと、武智の一番搾りとも言える、朝の特生精子がかかる音が部屋に響いたのであった。

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