マスター☆ロッド げいんざあげいん

第五話 魔王トールとハルマ君(5) 中編まとめ


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 二体のグレータデーモンがハルマのカードに貫かれ、音もなく塵と化す。だがしかし、いくらモンスターを倒そうと、いくら迷宮の壁を壊そうと一向に出口にも王都にも出る気配がない。

 ハルマはカードをコンパスに見立て、魔力を通す。

 ――指し示す進路は北。

 ハルマは間違いなく北へ向かっている。カードが指し示す方角も間違っていない。

 だが知る由もない。
 このダンジョンの全方位が徹により北という不思議空間になっていることを。

「クソッ……どうなってるんだここは……」

 そんなハルマの懊悩を嘲笑うが如く、彼の目の前に遠視投影が現れる。
 画面の中には全裸の徹が股間のイチモツを立たせながらこれみよがしにハルマを煽っていた。

「やあ!! ハルマくん。どーしたどーした。早くこないと可愛い君の女の子達が大変なことになっちゃうぞー?」

 そんな徹をハルマは恨めしそうにみやる。

「随分と余裕じゃないか……トール」
「わはは、実際余裕だからねー。君は何年マスターやってたクチだい? その様子だと随分長いんだろう?」
「……そんなことを聞いてどうする」
「んや、特に意味はないんだけど、正直拍子抜けなんだよね。――その外見だ。君はこっちで一から育ったんだろう? 支配者の符マスターカードに選ばれたのはいつなんだい?」
「……そんなことはお前に答える義理も義務も無いな」

 徹の問いかけにハルマはそう吐き捨てる。

「つれないなぁハルマくん、シーリスちゃん達は俺が捕らえているのは自覚しているよね?」
「……ああ、知っているさ」

 その瞬間、遠視投影の四隅にハルマのカードが張り付く。

「――だから、あんたが間抜け面してこうして現れるのを待っていたんだよ!!」

 ぎ、という空間が歪む音。

「――クロススプレッド、支配者要求(ルーラーリクエスト)――空間連結!!」

 ハルマの叫びと共に遠視投影に概念が浸透、――ばきん、と権限の書換えが強引に行われ、ハルマは徹までのショートカットと化した遠視投影を通じて徹の目の前に踊り出た。

「はっ、拍子抜けはこっちの方だ。 僕は15年間この支配者の符マスターカードを使いこなしてきたんだぞ。――さあどうする。陣だけが取り柄の杖ロッドが局地戦で万能の符カードに勝てるわけ無いだろう!!」

 ハルマの周囲にざあっと、カードが舞い上がる。

「……もちろん、許しはしないけどね。――ダブルスタースプレッド!!」

 ハルマの言葉と共に、10枚のカードが2つの星を象る。

「さあ、彼女たちを開放するんだ、今ならい――」
「――命だけは助けてやるって? ぶはは、それはないなぁ、ハルマくん?」

 ――ばきん

 権限書換の音が鳴る。

「――支配者要求(ルーラーリクエスト)」

 ――それは、ただ、一つの動作だった。
 徹は杖ロッドでトン、と地面を付いただけ。




「 も ど れ 」




 たったそれだけで、

 ――ハルマのカードも
 ――空間連結も
 ――そして二人の位置関係すらも

 全てが巻き戻される。
 二人の記憶だけはそのままに。

「――な……、なんだと……」

 ハルマは周囲をみる。
 全ては事の起こりの前に。
 遠視投影は目の前に浮き、使用した符カードすらも元通り。

「――杖ロッドは陣の中では何でもあり。最初に言ったでしょ?」
「……ば、ばかな、だからって、僕のカードにまで何故干渉できる!!」

 狼狽えるハルマ。
 それはきっと彼がこの世界で生き抜き培われた一つの精神的な柱。
 支配者の符マスターカードがあれば何でもできるという自負。

 なんでも――
 ――そう、なんでも。

 ――例え同じ概念武器でも。
 ――ここでハルマは自分と徹の決定的な差を自覚してしまった。

 ローラと徹の差は経験の差。――だがハルマと徹の差は使い手の意識の差である。彼が頂点だと思っていた所がただの山の峰という現実。ハルマの渾身の一手が相手にとってシングルアクションで打ち消されるという絶望的な差。今この場で、ハルマは目の前にいる男が既に自分と次元が違う場所にいるのだと自覚させられてしまったのだ。

 ぐうの音も出ないのか、ハルマの顔が引きつり、震える。

「……その顔が、見たかった――」

 くっくっくと、徹から含み笑いがこみ上げる。

「いや、実は結構羨ましくてさ。俺が地下でスライム相手に腰を振っていた時に、君等がこの世界を謳歌していたのがさ」

 徹の唇が悪魔のように釣り上がる。

「なあ、ハルマ君。本来なら、君のカードを取り上げて、彼女たちを陵辱三昧といきたいところなんだけど、君が存外に良い反応を見せてくれたから、俺ちょっと満足しちゃったんだよね」




 そんな徹の言葉に、少しの光明を見出したのか、ハルマは顔を上げるが、




「――選ばせてあげるよ、彼女たちか、カードか」

 徹から吐き出されたその言葉によって彼は絶望へと落とされる。

「……だめだ、そ、……そんなのだめだ。選べるわけが……ない」

 絞り出されたハルマの声はガクガクと震えていた。
 支配の符マスターカードは彼のこの世界の拠り所である。『ハルマ』本来の価値など、それ抜きで語ることは出来ない。それほどハルマはカードに依存した人生を送ってきたのだ。一方シーリス、クレスタ、ステラはその人生の中で恐らくカード抜きに好意を寄せてくれた数少ない娘達である。彼女たちはカードが無くともきっとハルマに対する思いを変えることはないだろう。しかし、カードが無ければその彼女たちを守る自信が、ハルマには無いのだ。――そもそもカードが無ければ彼女たちとの関係を構築することだってできなかった。ハルマにとってカードが無ければ今後にこの上無い不安が残り、彼女たちがいないこの世界も考えられないのだ。

「うぐ、ぐうううう……」

 唸るように、ハルマは蹲る。
 その様子を一瞥すると、徹は踵を返した。

「好きなだけ考えていいよ、そうそう、念じればシーリスちゃん達の様子が壁に映されるようにしておいてあげよう。――んじゃ、またね」

「――ま、まってくれ。シーリスは、クレスタは、ステラは無事なのか?」
「はっはっは、彼女たちは良い娘だよねー。俺がえっちさせてって言ってもハルマくん一筋で最後までさせてくれないぞー。催淫ガスとか論理封印とかいろいろ使ったんだけどねー。でもほらー、俺も役得したいし、彼女たちを選ぶなら俺のチンコにメロメロになっちゃう前にちゃっちゃと決めてね? んじゃ」

「――お、おいまて、それはどういうことだ、――待ってくれ!!」

 ハルマの叫びが終わる前に目の前の遠視投影が霧散する。
 1人迷宮に残されたハルマの脳裏に、徹が残した言葉がねちっこくまとわり付いてくる。


 ――念じれば


 だが、ハルマの本能がそれを拒む。
 先ほど見せられたステラの痴態が、いやあれくらいならまだ我慢できる。もし、それ以上の光景が広がっていたら、果たして自分は彼女たちを選べるのだろうか、と――。


 そんなハルマの懊悩などお構いなしに、徹は改めて己の趣味に没頭するのであった。


 ■■■


「おーい、シーリスちゃん、新しいパンツ持ってきたよ-。もうぐちゃぐちゃで気持ち悪いよね? ささ、足広げてー」

 と、シーリスのスカートの中に頭を突っ込もうとした徹の顔面にシーリスの足裏がげっしと、当てられた。周囲の催淫ガスはすっかり引いてしまい、すっかり正気を取り戻した彼女は、今までの痴態を思い出してどうしたものかと悩んでいた。

「ねぇ、トール。随分と好き勝手やってくれたわね?」

 ぐりぐりと徹の顔面にシーリスの踵が食い込む。

「えー……、シーリスちゃんだってあんなにノリノリだったのにー」

「う、うっさい!! わ、私だってあんな格好で、あんなこととか、あーもう忘れたいなかったことにしたいー!! ハルマにどんな顔してあったらいいのよーもうー!!」

 ゲシゲシと、徹の顔の上で地団駄を踏むシーリス。

「そんなこと言ってもねー、あのガスは一回吸い込んだら体外放出しないと気が狂っちゃうし、あれだけシーリスちゃんの股間からびゅーびゅー潮を吹かせたから、今正気にもどれている――」
「わーわー!! いうなー!! 違うもん!! 気持よかったけど違うもん!!」

 と、シーリスはトールの手から新しい下着をもぎ取り、そそくさとはきなおす。

「あー、そうそう。ハルマだけどまだしばらくかかりそうだってさ、帰り道見てきたんだけど、構造変わって閉じ込められているみたいだから、ここでキャンプね?」
「えー、てかまたエロいガスとかでて来そうだから早くここ離れたいんだけどなー」

「んー、それはちょっと難しいかなー、ほらこれ見て?」
「……見たけど、それで?」

 徹が指差すその先には、ガッチガチに固まった徹のチンコが股間からそびえ立っていた。

「さっきのガス、今頃俺にも効いてきちゃったみたい。このままじゃ俺の気が狂っちゃうからシーリスちゃん。えっちしようぜ?」
「却下、私はすっきりしてるし、そんな気分じゃないし。私の好きな人はハルマだしー」

 そう言って、ぷいっとそっぽを向くシーリス。

「……えー、でもこのままだとさー、我慢できなくってきっと俺シーリスちゃん襲っちゃうぜ-、そうなったらさー、シーリスちゃん泣いちゃうじゃん、俺シーリスちゃんなかすなら気持ちいことで鳴かせたいなぁ!!」

「いーやー。外に出せばいいなら自分で擦ってだせばいいじゃない」
「それは生殺しだよ-、シーリスちゃん。俺のチンコはシーリスちゃんのえっちなところいっぱい見てギンギンになったんだぜー?」

「……ねぇ、トール?」
「なに? シーリスちゃん」
「……顔、近いんだけど?」
「…………むふふ」

 静寂な迷宮内に、ちゅぱ、ちゅぽと、唇を吸い合う音が響く。
 そして、吸っては吸われての繰り返しから、徹の舌がシーリスの口内に入ろうとしたことで、シーリスの唇が閉じる。

「――シーリスちゃん?」

 徹が問うと、シーリスの口が吐息と共に徐々に開けられていく。
 すかさず徹は舌を滑り込ませ、シーリスの舌を吸い出し、そしてれろれろと弄ぶ。

「……トール……ずるい」

 みれば徹の右手が、シーリスのミニスカートの中をもそもそとまさぐっていた。
 ぐにゅぐにゅと徹の右手がシーリスの股間を弄るたびに、彼女の口元が蕩け、緩んでいく。

「ぁ……ぁっ――だめ……おねがい……ぁ♡……トール……ぁ……また、濡れちゃう……、また……イッちゃう――」

 ――くちゃくちゃくちゃ

「どう? シーリスちゃん。 そんな気分になってきた?」

 ――くちゅくちゅ、くちゅり

「……なら……ない……ぁ……そこ……ふぁ……あっ……あん♡」

 そして、徹の左手が、既に服の上からでも固く凝っている乳首を、かりかり、と指でくするり、同時に右手でシーリスの肉芽をすりすりと撫で上げる。

「……あはぁ♡……だめぇ……♡」
「……気分、なってきた?」
「……ならない、でもきもちい……」

 そしてシーリスと徹はゆっくりと横たわる。
 舌と舌がれろれろと、絡み合い、首筋を伝い、念入りに乳首をしゃぶりつくしたあと、シーリスの足は大きく開かれ、そして徹の舌はシーリスのクリトリスへと到達する。

「ふぁ……ふあん♡ はぅ……♡」

「シーリスちゃん、気持ちいい?」

「……あ♡ ……うん♡ ……あん♡」

「それじゃ……俺も気持ちよくして?」

 そういうと徹は、蕩けるシーリスの横に回り、肉棒をシーリスの口元へと持って行く

「……、……す、少し、だけだからね」

 シーリスの舌先が躊躇いがちに徹の亀頭へと伸び、ぺろぺろと舐め始める。
 同時に徹はシーリスの舌の動きに合わせてシーリスの乳首をスリスリと撫でる。

「あん……ふぁ……ん、んっ……、や♡ やぁ♡ ……気持よくなっちゃうよぉ」

 そう言いつつもシーリスは舌の動きを止めない。舌と舌を絡めあう時のように、チロチロと連続的に徹の先っちょを刺激する。徹はまたその動きに合わせるように股間と乳首の手をこねて行く。

「はぁ……、はぁ……、とーる、あのね?」
「なんだい? シーリスちゃん」
「――ごめん、私も、やっぱえっちだった」
「……しってた」
「……ばか」
「……でもね、やっぱりハルマが好きなの」
「……しってる」
「……ハルマには知られたくないの」
「……大丈夫だよ、ハルマは来ない」
「……うん」

 そう区切り、シーリスはポニーテールを留めていた髪留めを外し、そして今まで舌で舐めるだけであった徹の肉棒をちゅむ、と咥え込み、口の中でやわやわと舌で転がし始めた。

「ぷは……、ね、きもちい?」

 そう首を傾げるシーリスに  

「こんなん我慢できるか-!! 気持ちいし、かわいいわー!!」

 シーリスの股間を右手でかき回す。じゅくじゅくとリズミカルに水音が跳ねる。

「……ぁ……ぁ♡……あんっ……んむう、んんん♡ んんっ♡……ん!!……んんッ♡」
「吸って!! シーリスちゃん、いっぱい吸って!! 噛んでもいいから!!」

 徹は右手でシーリスの股間をイかせながら左手でシーリスの頭を抑え、腰をぐいぐいと前後させシーリスの頬肉や口内に亀頭を押し付ける。

 シーリスは股間から沸き上がる快感に酔いしれながら、口の中で暴れる徹の肉棒をちゅうちゅうと吸い込む。そして、

「ああああ!! 出すぞおおお!!」
「――んーっ、んむぅッ♡」

 クリトリスを連続的にひっかかれ、シーリスが4回目の絶頂を迎えた瞬間、徹の肉棒からびゅるびゅると精子が発射される。射精に暴れる肉棒はシーリスの口の拘束から外れ、シーリスの整った口元からおでこまで、びゅるびゅると汚していく。

「ふぁぁぁ♡ ――はぁっ、――はぁっ、――はぁん♡」
「ああ――、ひっさしぶりにいっぱい出たなぁ……」

 シーリスの顔面にぶっかけた徹は実に満足気な表情でぶるると体を震わす。

「ねぇ……トール……」
「なぁに? シーリスちゃん?」
「まだ、かたいんだけど……? あっ♡」

 そんなシーリスの問いかけに、徹は彼女の乳首をきゅ、と摘むことで応える。
 徹の精子のストックはまだまだ尽きないのだ。


 ■■■


「んーと、今連絡入ったけど、ハルマはまだまだかかりそうだねぇ。どうするクレスタちゃん?」

 徹が出現させた浴槽に浸かりながら、徹はクレスタに問いかける。ちなみにクレスタを挟むようにして分裂した二人の徹が左右を固めている形だ。

「……ハルマさんはどれぐらいかかりそうって言っていましたか?」
「さー? あの様子じゃ確実に1日以上かかるんじゃないかなぁ……」

 すすっと、徹達ががクレスタへと擦り寄る。

「ね、クレスタちゃん。もういいでしょ、エッチしようぜ?」
「……それだけはダメです。……ぁ……んっ……」

 ちゅくちゅくと、クレスタの耳腔を二人の徹が左右から舌先で愛撫する。ゾクゾクとクレスタの背筋にこそばゆい快感が走り、彼女の肩がすぼまった。

「そんなこといってもさー、あれだけ俺達におっぱいちゅーちゅーされてさー」
「そうそう、あそこもお尻もいっぱい舌でほじったし、クレスタちゃんも気持ちよかったでしょ?」

 徹達の手がクレスタの胸元に伸びる

「ほら、乳首きもちいでしょ……? 」
「……ぁっ……んっ♡」

 たわわなクレスタのおっぱいの先が徹達の指によって左右からくにゅくにゅと捏ねられる。指の間でころころと転がされるだけで、クレスタの乳首は簡単にしこり固く勃起する。

「――ほら、ほらほらっ。クレスタちゃんのだらしない先っちょもえっちしたいって!!」

 徹達がクレスタの乳首をねっとりと指で弄ぶ。

「……ふぁぁ♡……いやぁ♡……あんっ……あんあん♡」

 びくびくとクレスタの体が震え、ぱしゃぱしゃとお湯が波打つ。

「ねぇクレスタちゃん、気持ちがいいの好きでしょ、俺達もきもちよくしてよ?」
「あっ……あんっ……んぁぁぁ……、だ……め♡……ぐにぐにしないで、……あんっ、もどかしくて……、つらいです……あっ♡」

 クレスタは乳首を摘まれたままでお湯の中で両胸をぷるぷると揺すられ続ける。淫靡な先っぽから生まれた快感の蓄積が胸全体へと広がり彼女の頭を蕩けさせていく。

「ね? えっちしよ? そしたらいっぱい揉んであげる。胸だってお尻だってこの手で好きなだけ触ってあげるよ?」
「……ふぁぁ♡……だめぇ……♡……それはハルマのものです、だめぇ……♡」

「――でも気持ちいんでしょ? クレスタちゃん」

 ぐにゅん、と徹がクレスタの右胸を揉み込む。

「あはぁ……♡」

「――いっぱいしてほしいんでしょ?」

 むにゅん、ともう一人の徹がクレスタの左胸に指を沈める。

「んん……っ♡」

「「ほら、ほらほらほら」」

 ぐにゅぐにゅと、左右の徹がクレスタの胸を揉みしだく。

「あっ……あっ……いいっ……、ふぁぁぁ♡……あっ……あん……んはぁ……♡……や♡……あぁぁん……♡」

 乳首と乳房を揉みくちゃにされながら、クレスタはだらしなく口元を乱した。

「クレスタちゃん、ほら手をかして」
「んっ……あっ……♡」

 徹はクレスタの柔肉にぐにぐにと指を沈み込ませながらクレスタの左手を右手で掴み、そしてもう一人の徹の右手はクレスタの左手を掴む。クレスタは両手を塞がれた状態で徹に為す術なく胸を蹂躙される形になる。

「……あっ……んっ……あっ……あっ♡」

 そして徹の指の動きがまた変わる。揉み込む動きから指先で乳首をくすぐる動きに。

「……やぁ♡……んぁぁ♡……それだめぇ……♡」

 指の腹でクレスタの乳首が摘まれスリスリと擦られる度にビクンビクンとクレスタの体は揺れ、そして下半身を焦れったそうに捻る。

 そんな、彼女の左右から、徐ろに立ち上がった徹の肉棒がずずいと、差し出された。徹達の指は今だクレスタの乳首をじれったくいじくり回している。クレスタの両手は徹達のもう一方の手によってしっかりとホールドされていた。

 そんな状態で徹は立ち上がり、クレスタの口元に肉棒を差し出し、ふりふりと振っている。
 そこまでお膳立てをされれば流石のクレスタも意味を察する。

「…………ぁ」

 こねられていた徹の指が止まり、クレスタの胸へ与えられていた快感がピタリと止まる。

「……トールさん、こんなの、いじわるです……」

 クレスタは目を潤ませて徹を見上げる。

「頼むよ、クレスタちゃん」

 再び徹達の指がクレスタの乳首をこしょこしょと弄ぶ。

「……あっ……やぁ」

 クレスタの目の前にあるヌラヌラとした肉棒。つい先程までクレスタの胸でびゅるびゅると熱い汁を出して果てていた男性器。クレスタはぐ、と泣きそうな顔で徹を見つめ。

 そのあどけない口を開き、左側の徹の肉棒をちゅぱんと咥える。

「……んふ……ん、――ん!!」

 すると、左側の徹の手がぐにぐにとクレスタの胸を揉み込み始める。

「――ふぁ♡――あぁん♡」

 ぷは、と思わず口を話すクレスタ。

「……ぁ……はぁ……」

 再び徹の指が乳首をちょんちょんとするだけの軽い愛撫に戻り。
 クレスタはこんどは右側の肉棒に吸い付く。

「んん――ん♡――んっ♡――んっ♡」

「……ああきもちいなぁ、クレスタちゃん。ほらもっとちゅうちゅうして?」

「んっ……んふ……ちゅ……ちゅる……ちゅぱ……ちゅぽん……はぁはぁ♡……んっ」

 だんだんと、だんだんと、クレスタは徹の肉棒に積極的に吸い付いていく。
 それに対応するように、徹のクレスタに対する胸へ愛撫は加速していく。

「んふ♡……んっ……んっ――ん♡――ぷは♡」

 ただ咥えるだけだったクレスタ動きが、次第に亀頭を吸い付く動作をを覚え、

「じゅる、――じゅぽ……んむ♡」

 そしてねっとりと竿に絡みつくような動きに調教されていく。
 徹が求める舌使いをクレスタが掘り当てる度に、クレスタの胸に快感が与えられ、淫靡な愛撫となって繰り返されていく。

「ふぁ……♡……はぁ……♡――ぷは……んむ♡」

 左右から出された亀頭を同時に舌先でチロチロと弄ぶ。
 同じくして徹の指先もクレスタのこちこちの乳首をピンピンと弾く。

「ふぁ……♡ とーるさん……、きもちいです……♡ ……もう……♡……もう♡」

 ――我慢できない、

 とクレスタは視線で懇願する。

「――うん、俺も我慢できない、先にイカセて? たっぷりしてあげるからさ」

 そして徹達はクレスタの手を離し、

「――ひゃぁ♡」

 クレスタのたわわな胸の間に剛直をビタン、と挟む。

「あああ、クレスタちゃん、やわらけぇ……」

 徹の両手により寄せられた胸の中でマグマのように熱く膨らんだ肉棒が力任せに擦られる。

「――あっ――あっ――やっ――あんっ♡」

 すぱん、すぱん、とまるで玩具のようにクレスタの胸に徹の肉棒が突きこまれた。

「――あんっ――あんっ――ふぁん♡」

「あーやーらけー、クレスタちゃん、きもちい? クレスタちゃんのおっぱい、俺のちんこでめちゃくちゃに犯されちゃってるよ?」

「――やぁん――、いわないで、いわないでぇ――あっ♡――あっ♡――あんっ♡」

「はは、ハルマくんの手とチンコじゃこうは行かないぞお、おらおら、口、口開けてっクレスタちゃん!!」

 ――ぱんぱんぱん、と徹の腰のスピードが上がる。


「やだぁ……♡……あぁん!!――やだやだぁ……♡」

 胸を挟んでいた徹の手がクレスタの乳首を指で挟み込んでがっしとわしづかみにする。
 じんじんと、クレスタの快感中枢が刺激され、だらし無く口が開き、涎が口から糸を引き垂れる。

「ああ――!! でる!! でるでる!! おらあああ――――!!」
「だめぇ――だめぇっ♡」

 ――ばびゅ、と徹の亀頭から大量の白濁液がクレスタの顔と口にかかり、どぷどぷとクレスタの顔と胸を汚していく。

「ああああ――クレスタちゃん最高だぁ」
「はぁ――っ、はぁ――っ、はぁ――♡ だめって、いったのにぃ……あっ♡」

 ぴん、と尖った乳首に亀頭をこすり付け、ぐにぐにと残りの精子をクレスタの胸に擦り付ける徹。

 ――そして、

「――んむぅ!!」

 クレスタの口内にもう一人の徹の肉棒が差し込まれ。

「――んっ――んっ――んっ――んむぅっ♡」

 じゅぽん、じゅぽん、ともう一人の徹がクレスタの口内をかき混ぜる。

「はぁ……、クレスタちゃんのお口も最高だぁ……」
「んむぅ!! んん――――――んっ♡」

 突然の蹂躙に咽ぶクレスタであったが、突如彼女の中に甘い快感が生まれ出る。
 そう、強引なパイズリでイッた徹のお返しが始まったのである。

 今までお預けを食らっていた股間の肉が、にゅるり、侵入してきた徹の舌を歓迎する。
「おほ、クレスタちゃん、ぎゅうぎゅう吸い込むよ、凄いエッチになっちゃったねぇ」

 じゅるじゅると徹の舌を飲み込むクレスタのあそこを逆にちゅうちゅうとバキュームする。相反するするベクトルにクレスタの股間は歓喜の涎を垂れ流す。

「んんんん♡――んんんっ♡ んああああ、イクイク、イキます、イっちゃう、ふああああんっ♡ ――ハルマさんっ――クレスタ、ハルマさん以外でいっちゃう!! 本気でいっちゃうぅ――あはあああっ♡」

 胸を汚され、口を汚され、快感を受け入たクレスタの夜はまだまだ長い。
 上の口ではちゅうちゅうと徹の肉棒から精液を吸い取りながら、もう一人の徹の頭を抱え込み、腰をカクカクと震わせながら失禁後、彼女が正気に戻ったのは3時間後のことである。


 ■■■


「――さて、ステラちゃん、他の二人はこんな感じなんだけど?」

 跪いたステラの前に、5人の徹がその肉棒を突き出す。他の二人と違い、ステラは論理封印ロジック・シールも記憶改竄メモリー・リライトも解けている。彼女はシーリスとクレスタの恥態を見せられている間、ずっと体を弄られながら徹のセクハラインタビューを受けていた。ハルマの安全を引き換えにして。

「ステラちゃん、右乳首と左乳首どっちが感じる?」

 左右の胸の担当の徹たちがステラの耳元でいやらしく囁く。ステラの長いローブは胸の上まで捲りあげられ、あらわになったその両胸の乳首をねちっこく責め立てられていた。ステラの左乳房は、肩口からおろされた右手で胸をゆさゆさと揺らされ、左手で乳首を摘まれたり、5本の指でわしゃわしゃと、弾かれている。カチコチに主張したその先端が徹の指で躍らされるたびに、ステラの体は震えて抑えきれない快感の吐息が漏れていく。

 右の乳房は長い間しゃぶられっぱなしである。口内の暖かく柔らかな圧迫の中、吸引と舌先によってどこまでも硬くしこっていくステラの乳首が、彼女の意志に反してふるふると快感の喜びに震えていた。

「ほら、答えて? ちゅぱちゅぱ吸われるのとくにくに噛まれるのどっちが気持ちいい?」
「ふぁ……いや……、いや……っ」
「だめだよ? 正直に言わないとハルマくんヤっちゃうよ?」
「……こんな……うぁぁ、……はぅぅ……ハルマぁ……ハルマぁ――」
「ほらほら、どっち?……どっち?」
「……みぎぃ、……吸われるの……いい――やぁんっ♡」
「あっ――あっ――あんっ♡ ……だめ……だめだめ……舌だめッ……あっ、あっ、あっ♡」

 ステラの上半身が若干前方に倒され、たゆんと実った乳房の先端に左右の徹がむしゃぶりつく。――じゅぱっ、――じゅぽっ、という吸引音、ちゅぱちゅぱ、ぴちぴちという水音が容赦なく周囲に響き渡る。

 乳首の先端から断続的に体を駆け上がる快感のパルスを抑えきれずにステラの腰がかくかくと震え、膝がガクンと落ちる。

 だがしかし、両足担当の徹達がそれを許さない。

「ステラちゃん、アナルは指でつんつん派? それとも舌でじゅぱじゅぱ派?」

 ステラが倒れないように支えながら両足の徹が彼女に問いかける。小気味良く突出されたステラの臀部の肉が二十本の指に掻き分けられ、もはやぐちゃぐちゃになった秘部から愛液をローション側に塗りたくられパクパクと引くつく肛門が先程から指と舌による執拗な愛撫によって攻められていた。

「……う……ぅううう、舌ぁ、舌がいい……ひうぅぅぅっ」

 熱く火照ったステラのお尻が徹の舌でとろとろにとかされる。

「……おしり熱い……うああ……やあああ……」
「ステラちゃん舐められるのが好きなんだねぇ、それじゃ俺は前をぺろぺろしちゃう」

 両乳首と肛門、そして4人目の徹がステラの股間へと頭をうずめる。
「うぁん――♡ ……ッ、あ、うああ……、んああああああっ♡」

 ――ちゅぱちゅぱちゅぱ、
 ――ぺちゃぺちゃぺちゃ
 ――ちゅるちゅるちゅる
 ――じゅぽじゅぽじゅぽ

「んああああああ♡ ――あはああああああ――♡」

 こうして、彼女が高ぶらされるのは4回目である。

 ――摘むのがいい? 擦るのがいい?
 ――生身がいい? 玩具がいい?
 ――着たままがいい? 裸がいい?

 そして、

「そっかー、ステラちゃんはお口の愛撫の方が好きなんだねぇ、ということは、ステラちゃんはお口の中で擦られながら、服は来たまま生で交尾するのが好き、と」

 そんな自分勝手な徹のつぶやきに対してステラは抗議の視線を送るが、彼女の前に差し出された5人目の徹の一物を前にして、ステラは絶望する。徹がこれから自分に何をさせようとするかがわかってしまったからだ。

「それじゃ正直なステラちゃんにご褒美を上げる、シーリスちゃんとクレスタちゃんがやってたから、やり方はわかるよね?」

 ステラの両目に涙があふれる。
 卑猥な選択を迫られ、そしていいように体を弄ばれ、この上プライドまでも奪おうとされるこの現状に、打破できない今を招いてしまった自分の不甲斐なさに、ステラは心中で悔しさに悶え、それを噛みしめる。

(――でも、ハルマが、ハルマを助けるためだったら!!)

 自分はどうなってもいい。何をされたっていい。ハルマにどう思われてもいい。そんな強い意志と共に、ステラは徹をキッと睨みつけた。

 そして確固たる意志を持って、ステラは徹の肉棒にしゃぶりつく。この口の中にある熱い塊も、胸と股間をかき混ぜる舌も、全部ハルマのものだと言い聞かせて、ちゅぱちゅぱとしゃぶっていく。そんなステラをみつつ、徹は心の中で叫ぶ。

(ああ、いいよ、いいよぉ、ステラちゃん。君はこれくらいじゃ折れない、もっと、もっと君のその自己犠牲の精神を高めてあげないと。クックックッ、たっぷり育てて、ぽっきりおって、君を全部犯してしはいしてあげるからね……!!)




 ステラは知らない。

 ――今、自ら徹のちんぽをしゃぶるその姿も、
 ――これから顔面騎乗で自ら何度も絶頂する痴態も、
 ――「徹様に見られてイっちゃう」とか言いながらオナニーする姿も
 ――ローブを口で加えながらガニ股開きで手マンをされて、勢いよく潮を吹く姿も
 ――まんぐり返しをしながら、アナルを指でほじられ、放尿しながら愛撫をねだる様子も、
 ――ローターをクリと乳首に貼っつけながら、徹のチンコを頬張り、「……おしりにお浣腸ください」と言わされながら自らの両手で尻肉を広げる瞬間も

 全て、記録されてしまうことに。

(ああ、楽しみだなぁ……)

 好き放題ステラにいたずらをする情景を思い浮かべながら、徹はステラの口内に白濁液を放つ。

「んふ、んむうううぅ――」
「ああー、気持ちいよー、ステラちゃん」

 徹はドクドクと快感を吐き出しながら腰を前後にゆすり、ステラの口内を蹂躙し――――、


 ■■■


 一方その頃、ローターやらバイブやらで何度も果てさせられたシーリスは徹の声を聞く、

「論理封印ロジック・シール解除」
「……え」

 唐突に徹の存在が正常に処理され、今までの行為が正しい自意識に連結され――

「――君は何も、見なかった」

 正しく全てを把握する前に、彼女の視界は暗転する。


 ■■■


 お風呂の縁に腰をかけてM字開脚で放尿していたクレスタの耳元で、そっと徹が論理封印を解除する。

「ふぁぁ、きもちいです、きもちいですぅ♡」

 放尿中にクリを擦られて、絶頂のまどろみの中、クレスタは違和感を感じたが、

「――クレスタちゃん、君は何も、覚えていない」


 ■■■


「それじゃ行こうか、――ステラちゃん」

 いろんな液体でどろどろになった彼女を抱き上げ、徹はニヤリと笑うのであった。

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